ソニーは、臨場感あるサラウンドを1本のバースピーカーで再現するフラッグシップサウンドバー「HT-A7000」を8月28日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は15万4,000円前後を見込む。
ソニーのサウンドバー最上位モデル。天井や壁の反射を利用し、バーチャルサラウンド技術と組み合わせることで立体的かつワイドな音場を生成し、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)やDTS:Xといったイマーシブサラウンドコンテンツへの高い没入感を追求。サウンドバー単体でサラウンド音声を楽しめるとする。
別売オプションとして、HT-A7000とワイヤレス接続できるリアスピーカー「SA-RS3S」(店頭予想価格:44,000円前後)を同日に発売。また、HT-A7000に先がけて8月7日に登場するサブウーファーを追加することで、低音を強化することも可能。300W出力の「SA-SW5」(同83,000円前後)と200W出力の「SA-SW3」(同44,000円前後)を用意する。
HT-A7000のフロントスピーカーは、アコースティックサスペンション型のフルレンジ 46×54mm X-balanced Speakerユニットを左右に4基搭載。さらに、同じサイズのユニットを中央にセンタースピーカーとして1基、上面にもトップスピーカーとして2基搭載し、左右のビームツイーター×2、ウーファー(バスレフ型)として51×97mm X-balanced Speakerユニット×2を組み合わせ、7.1.2ch(7.1ch+天井2ch)の立体音響を仮想的に再現する。
デジタルアンプS-Master HXを内蔵し、総合出力は500W。独自のバーチャルサラウンド技術「S-Force Pro Front Surround」と「Vertical Surround Engine」を採用する。また、圧縮音源をハイレゾ相当に変換して再生する高音質化機能「DSEE Extreme」にも対応する。
薄型テレビ・BRAVIAの2021年モデル「BRAVIA XR」(A90J/A80J/X95Jシリーズ)とHT-A7000を付属のアナログオーディオケーブルで接続し、テレビのスピーカーをセンタースピーカーとして使う「アコースティックセンターシンク」機能を装備。HT-A7000単体で使うときよりも、画面の中央に音を定位させやすくなり、映画やドラマなどの台詞を聞き取りやすくする。
また、BRAVIA XRのA90J/A80J/X95J/X90J/X85Jシリーズと連携すると、テレビの「クイック設定」にサウンドバーの各種設定メニューを追加。音質モードやボイスモード、ナイトモード、Immersive AE(IAE)といった各種音質調整が、グラフィカルに切り替えられるようになる。
背面にはHDMI入力を2系統、HDMI出力を1系統備え、HDCP 2.2/2.3に対応。8Kや4K/120Hz、HDRの映像信号をパススルーできる。eARC(Enhanced ARC)もサポートし、ドルビーTrue HDやDolby Atmos、DTS-HD MasterAudio、DTS:Xなどの音声をHDMIケーブル1本で、eARC対応テレビからサウンドバーへ伝送可能だ。バースピーカーの本体前面にはディスプレイを搭載し、入力ソースや音量などの情報を文字表示できる。
HDMI以外の端子は、光デジタルとアナログの音声入力を各1系統装備。無線LAN機能を備え、Spotify ConnectやChromecast built-in、AirPlayをサポート。音声アシスタントのGoogleアシスタントやAmazon Alexaにも対応する予定。Bluetooth受信にも対応し、スマートフォンなどの音声を受信してワイヤレス再生可能。コーデックはLDAC、AAC、SBCをサポートする。NFCには非対応。このほか、USB端子も備える。
消費電力は約65W(待機時約0.5W)。本体サイズと重さは約1,300×142×80mm(幅×奥行き×高さ)、約12kg。