米AmazonとMGM(Metro Goldwyn Mayer)は26日、両社の合併契約が合意に達したことを発表した。これにより、MGM作品の配信に加え、MGMが権利を保有するコンテンツの続編やスピンオフ、リメイク/リブートの制作がPrime Videoをプラットフォームとして行われることが予想される。
この合併により、これまでテレビ番組に注力してきたAmazon Studioを長年の映画製作の実績を持つMGMが補完し、AmazonはMGM作品群へのアクセスを改善して視聴しやすくすることをサポートするという。
AmazonでPrime VideoとAmazon Studioを担当するシニアバイスプレジデントのMike Hopkins氏は、『12人の怒れる男』『氷の微笑』『ポルターガイスト』『007シリーズ』『ロボコップ』『ロッキー』『羊たちの沈黙』などの映画作品、『ファーゴ』『侍女の物語』などのテレビ番組の名前を挙げ、「今回の合併の最大の意義はMGMの膨大なコンテンツIP資産であり、我々はMGMの才能あるチームと一緒にその資産を再活用し、発展させることを計画しています。たくさんの良質な物語をお届けすることにわくわくしています」とコメントしている。一方、MGMのKevin Ulrich会長は、MGMの実績に言及しつつ、「名高い歴史を持つMGMとAmazonの組み合わせは、とても刺激的です」と語った。
なお、両社の合併が実際に行われるまでには、当局の承認を得て、買収完了条件を満たす必要がある。