米Microsoftが4月27日(現地時間)に発表した2021年度第3四半期(2021年1月〜3月)決算は、売上高が前年同期比19%増。四半期ベースで、2018年以来の大きな伸びとなった。リモートワークの浸透でクラウドサービスの利用が拡大。半導体不足の影響は見られるものの、コンシューマ向けPCの高い需要が続いており、Windowsの売上高が同社の予想を上回った。Xboxも好調だった。
3月期の売上高は前年同期比19%増の417億ドル。純利益(GAAP)は155億ドルで同44%増。1株利益は2.03ドルだった。市場予想は売上高410億ドル、1株利益1.78ドルだった。以下は部門別の売上高。
More Personal Computing
売上高130億4000万ドルで前年同期比19%増。アナリストの予想125億5000万ドルを大きく上回った。Windows 7のサポート終了に伴うWindows 10への買い換えでビジネス需要が高かった前年に比べてWindows OEM Proは同2%減だったが、コンシューマ向け中心のOEM non-Proはコロナ禍における在宅需要で同44%の伸びとなり、全体では同10%増だった。Windows Commercial製品とクラウドサービスは同10%増、Microsoft 365の需要が伸びを牽引した。
デバイスは、Surfaceの売上高が前年同期比12%増。Microsoftは1月に法人・教育市場向けに「Surface Pro 7+」を発表した。Xboxハードウェアは同232%増。ファーストパーティタイトル、サードパーティタイトル、Xbox Game Passサブスクリプションの全てが好調で、Xboxコンテンツおよびサービスが同34%増。ゲーミング全体では同50%増だった。
Productivity and Business Processes
売上高135億5000万ドルで前年同期比15%増だった。アナリストの予想は135億4900万ドルだった。
- コマーシャル向けOffice製品/クラウドサービス:売上高14%増(前年同期比)。Office 365のコマーシャルシート数が15%増加し、売上高が22%増(同)だった。
- コンシューマ向けOffice製品/クラウドサービス:売上高5%増(前年同期比)。コンシューマ向けMicrosoft 365の契約者数は5020万人、前期から270万人の増加。
- Dynamics製品およびクラウドサービス:売上高26%増(前年同期比)。Dynamics 365は22%増(同)だった。
Intelligent Cloud
売上高151億2000万ドルで前年同期比23%増だった。アナリスト予想は149億2000万ドルだった。サーバー製品およびクラウドサービスの売上高は同26%増。Azureは同50%増、使用量ベースのサービスが伸びを牽引した。サーバー製品の売上高は同3%増だった。