アップルは4月21日、新しいiPad Pro 2機種を発表した。新たに、Macと同じApple M1チップを搭載し、処理性能やグラフィックス性能を大幅に高めたのが特徴。次世代通信の5Gにも新たに対応した。12.9インチモデルのみ、バックライトに1万個以上のミニLEDを用いて明るさやコントラストを高めた「Liquid Retina XDR」液晶パネルを搭載した。前面カメラは超広角タイプとなり、FaceTimeなどで人物が中心になるように自動でデジタルズームする機能を備えた。プロのクリエイターなどに売り込む。価格は、11インチモデルが94,800円から、12.9インチモデルが129,800円から。発売は5月後半の予定。

  • Macと同じApple M1チップを搭載した新しいiPad Proが登場。12.9インチモデルのみ、バックライトに1万個以上のミニLEDを用いて明るさやコントラストを高めた「Liquid Retina XDR」液晶パネルを搭載したのも注目ポイントだ

iPadでは初めてApple M1チップを搭載したモデル。CPU、GPUともに8コアで、旧iPad Proと比べて処理性能は50%、グラフィックス性能は40%向上した。モバイル通信は、新たに5G対応となった。

  • Apple M1チップの搭載で処理性能やグラフィックス性能は大幅に高まった。スリムな本体デザインは従来と同じ

12.9インチモデルのみ、新開発の「Liquid Retina XDR」液晶パネルを搭載する。バックライトに1万個以上のミニLEDを用い、明るさを1,600ニト(ピーク時)、コントラストを100万:1に高めたのが特徴。HDRで撮影した写真や動画、映画などをよりリアルに楽しめる。解像度は2732×2048ドット。11インチモデルは従来と同じLiquid Retinaディスプレイ(2388×1668ドット)を継承する。

  • 12.9インチモデルのみ、明るさやコントラストを大幅に高めた新開発の「Liquid Retina XDR」液晶パネルを採用する

前面カメラは、新たに122度の視野角を持つ超広角タイプに改良。超広角を生かし、人物を中心に配置するように自動でデジタルズームする「センターフレーム」機能を新たに搭載した。

接続端子は新たにThunderbolt 3に対応し、同社の高性能6Kディスプレイ「Pro Display XDR」などの接続に対応した。カバー兼キーボードのMagic Keyboardは、ブラックに加えて新たにホワイトモデルを用意した。

  • Magic Keyboardは、新たにホワイトモデルを用意

内蔵ストレージは2TBモデルを新たに追加し、128GB~2TBの5ラインアップとした。価格は以下の通り。

11インチモデル

メモリー容量 価格(Wi-Fiモデル) 価格(Wi-Fi+Cellularモデル)
128GB 94,800円 112,800円
256GB 106,800円 124,800円
512GB 130,800円 148,800円
1TB 178,800円 196,800円
2TB 226,800円 244,800円

12.9インチモデル

メモリー容量 価格(Wi-Fiモデル) 価格(Wi-Fi+Cellularモデル)
128GB 129,800円 147,800円
256GB 141,800円 159,800円
512GB 165,800円 183,800円
1TB 213,800円 231,800円
2TB 261,800円 279,800円