ソニーマーケティングは、YOASOBIの楽曲「群青」の360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)バージョンを取り上げた、「THE FIRST TAKE」コラボ動画を3月31日に公開。また、楽曲の一部とスペシャルムービーを試聴専用アプリ「Artist Connection」で同日から配信開始した。

  • alt

    YOASOBI「群青」360 Reality Audioバージョン配信、Web CMも

ソニーが開発した音楽フォーマット、360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ、以下360RA)を用いて、“全方位から音が降りそそぐ体験ができる”という360RAバージョンの「群青」を制作。通常のヘッドホンとステレオ音源では頭の中で音楽が再生されているように聞こえるが、360RAに対応する再生環境ではそれよりも音場が広く、「音に包まれ、アーティストが目の前にいるかのような体験が楽しめる」という。

  • alt

今回、YouTubeで公開した動画「360 Reality Audio × THE FIRST TAKE YOASOBI編」では、360RAの立体音響を疑似的に体験可能。ソニー「1000Xシリーズ」と、ミュージシャンによる一発撮りパフォーマンスを公開しているYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」のコラボレーション第4弾ムービーとして作られたもので、女性がワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」を装着した瞬間から、360RAの臨場感あふれる世界へと導かれる様子を表現している。

「THE FIRST TAKE」で従来から公開されている「群青」の通常音源と今回の360RA音源を聞き比べると、音の広がり方や表現の違いが分かりやすい。

360RAバージョンの「群青」は、Artist Connectionアプリをインストールしたスマートフォンや、ストリーミングウォークマン「NW-A100シリーズ」、「NW-ZX500シリーズ」で再生できる。あらかじめアプリを入れておき、試聴用URL(https://share.artistconnection.net/content/oZez5N)をタップするとアプリ画面に遷移。「360 Reality Audioデモプレイリスト(Movie)」を開いて、楽曲を選んで再生する。Artist Connectionアプリを入れただけでは360RAバージョンの「群青」を再生することはできず、試聴用URLからアクセスする必要がある。

  • alt

    Artist Connectionアプリの画面

手持ちのヘッドホンやイヤホンでも360RAのサウンドを体験できるが、ソニー製の360RA認定ヘッドホンを組み合わせると、個々の耳の形やヘッドホンの特性に最適化(個人最適化)した状態で「(360RAの)体験をアップグレードできる」としている。詳細は別記事を参照のこと。

現在配信されている360RAバージョンの「群青」は一部のみだが、全国のソニーストア店頭ではフルバージョンを試聴可能。さらに、4月16日からは一部の家電量販店でも体験可能になる。同日には、360RAで「群青」を試聴したYOASOBIのインタビューが特設サイトで公開される予定だ。

  • alt

    ソニー製の360RA認定ヘッドホンでは、個々の耳の形やヘッドホンの特性に最適化(個人最適化)した状態で音源を楽しめる。写真はソニーのワイヤレスヘッドホン/イヤホン用アプリ「Headphones Connect」で360RAの設定をしているところ。途中、スマホのカメラで自分の耳を撮影するよう案内される