話題の2.5次元俳優・黒羽麻璃央、鳥越裕貴、眞嶋秀斗が共演し、日本テレビのショート動画サービス「テレビバ」で配信されるシチュエーション・コメディドラマ『寝ないの?小山内三兄弟』(きょう26日配信開始、毎週土曜19:00更新 ※全12話)。パジャマ姿の3人が繰り広げる脱力感全開のやり取りは、就寝前の癒やしにスマホで見るのにピッタリだ。
3人が演じるのは、近所では超美形と評判なのに、なぜか恋人ができず、異常なほど仲良しの小山内(おさない)三兄弟。子供の頃に母を亡くし、父子家庭でずっとアパートに暮らし、同じ部屋で川の字で寝て暮らしてきたが、郊外の一軒家に引っ越し、3人それぞれの部屋ができたものの、「1人で寝るのって異常に寂しい…」と気付き、3人は毎晩なぜか長男の部屋に集まってくる…“幼い三兄弟”という設定だ。
そこで繰り広げられるのは、シソンヌのじろうが紡ぎ出す、実にバカバカしい会話。じろうと、企画・演出を手がける日テレの橋本和明氏は、ジャニーズWESTの藤井流星と濵田崇裕が主演した深夜ドラマ『卒業バカメンタリー』でもタッグを組んだが、そこでの「部室トーク」シーンで見せた“男同士ならではの結論を出しても全く生産性のないトーク”が、今作でもリアルに表現されている。
それが描けるのは、舞台での共演経験がある黒羽(長男役)、鳥越(次男役)、眞嶋(三男役)のキャスティングも、大きな要因だろう。仲の良さが演技上だけでないことは、事前にカウントダウン配信されている「予告編」で見せる3人のワチャワチャしたやり取りが裏付けている。特に、眞嶋へのムチャぶりから醸し出される“三男感”は、ほっこりさせてくれること間違いなしだ。
ドラマ本編は約5分というショートコンテンツだが、その中で説明しきれない3人のキャラクター設定は、実に緻密。
黒羽演じる長男・唯一(25)は「システムエンジニアとしてIT企業で働くサラリーマン。システムエンジニアだけど文系出身者のため、いまいちうだつが上がらない。けれども収入は同い年の平均より少し多く、余裕もあり、家にお金も入れている。自分が上の中くらいのかっこ良さをわかっているナルシスト。家にいても髪を気にしたり、鏡を見ることが多い。そのことを周りにバレていないと思っているが周りからするとバレバレ。ちょっと痛い。ビジュアルの良さほどモテないが、自分がモテないことには気づいていない。長男という自覚があり弟2人に対して『俺が守ってやらないと』という気持ちではいるが、弟2人はまったく唯一を頼りにしていないし、尊重もしていない」。
鳥越演じる次男・天授(21)は「私立大学の文学部に通う大学生。3人の中では一番の常識人。そのためツッコミに回ることが多い。次男という性分からか、常にニュートラルで、協調性もありノリが良いため、3人の中では一番男女問わず友達が多い。友達と遊ぶときは気付いたら中心にいるタイプ。そんな自分が実はとっても好き。人生において、常に1軍タイプのため、勢いで物事を決めてしまい、それが仇となって返ってくることが多い。小山内兄弟の真ん中の子なので、どうしても損な役回りになってしまうことがあり、その点ではかなりのフラストレーションと常に戦っている。そのため時々唯一とガイに対して意地悪な発言をすることも」。
そして、眞嶋演じる三男・外(18)は「都内の上の下の偏差値男子校に通う高校生。成績は悪くない。末っ子らしく天真爛漫なキャラ。変なところでテンションが上がったり、おかしなことに疑問を持ったりと、3人の中では一番クレイジーだが、基本、口調がとても柔和。自分のことは至って普通の人間だと思っている。クラスの中では、顔が流行り系の作りであるため、2軍のトップという位置にいる。どこでも末っ子キャラのため、女子から好かれるため、男子にその分嫌われがち。人が言うことを疑わないため、あきらかなウソも真に受け、流されがちな性格でもある。渋谷で海外作家の絵を買わされるタイプ。兄2人のことが大好きすぎて、一生一緒に暮らしたいと切に願っている」。
そんな背景を知った上で3人のやり取りを見ると、よりトークが楽しめるので、ぜひおすすめしたい。
2.5次元俳優のドラマと聞いて、若い世代が楽しむものと遠ざけてしまうのはもったいない。かつて放送されたコメディドラマ『やっぱり猫が好き』(88~91年、フジテレビ)にも通じる、どの時代にもある兄弟のバカトークは、世代を問わず共感できるはずだ。