台湾HTC傘下のHTC VIVEは1月7日(現地時間)、ラスベガスで開催されるCES 2019に合わせて、VR HMD(Head Mount Display)の新モデル「VIVE Pro Eye」および「VIVE Cosmos」などを発表した。

目の動きでアバターを操作可能な「VIVE Pro Eye」

VIVE Pro Eyeは、HTC VIVEがCES 2018で発表したVR HMD「VIVE Pro」の新モデルにあたる。高精度のアイトラッキング機能を搭載し、両目の動きによって、ゲーム内のアバターと自分の目の動きを連動させたり、アバターを操作したりできる(いずれもコンテンツ側の対応が必須)。

  • HTC Vive

    「VIVE Pro Eye」

主なスペックはVIVE Proと同じ。デュアルOLEDディスプレイを採用し、画面解像度は2,880×1,600ドット(両目合わせて)。視野角は110度、リフレッシュレートは90Hz。本体にハイレゾ再生に対応したヘッドホンを備えている。インタフェースはUSB 3.0 Type-C、DisplayPort 1.2。VIVE Pro Eyeは、2019年第2四半期(4月~6月)に発売する予定。発表日の時点で価格は公開されていない。

HMDのエントリーモデルに「VIVE Cosmos」

VIVE Cosmosは、ベースステーションを必要としないエントリー向けのVR HMD。セットアップを含めて、簡単で使いやすいモデルを目指すという。価格などの詳細は2019年後半に公表する。

  • HTC Vive

    「VIVE Cosmos」

新たなインタフェースとなる「VIVE Reality System」

VIVE Reality Systemは、HTC VIVEが開発する新たなVR向けのユーザーインタフェース。プロジェクトの一環として、HTCはMozillaと協力し、VIVE専用VRブラウザ「Firefox Reality」を発表している。

VIVE Reality Systemがどのようなものなのか、詳細は明らかになっていないが、HTC VIVEによると、「ヘッドセットを装着した瞬間からコンテンツを操作するまでを含めて、ユーザー体験を完全に変える」ものであるとしている。VIVE Reality Systemは、2019年後半にVIVE Cosmosで利用可能となる。

VRコンテンツにサブスクリプション

HTC VIVEは、VRコンテンツストア「VIVEPORT」の料金プランに、一定料金を支払うとすべてのコンテンツを利用できる「Infinity」プランを追加することも発表した。Infinityプランは、2019年4月5日のVIVE Dayに開始する。価格は明らかになっていないが、HTC VIVEによれば、「お得な料金」で提供するという。

2019年1月現在HTC VIVEは、年間9,100円を支払うと60コンテンツをプレイできるプランなどをすでに提供しているが、2019年4月5日からは全コンテンツを遊べるプランも加わることとなった。