Appleは、同社が提供する音楽制作ソフト「Logic Pro X」の最新版となるバージョン10.4の提供を開始した。新しいテンポ検知技術を駆使した「スマートテンポ機能」や新しいエフェクトプラグインなどが盛り込まれている。新規購入の場合、価格は23,800円。Mac App Storeでの販売となる。

  • Logic Pro X 10.4

最新バージョンでは、新しいテンポ検知技術を駆使した「スマートテンポ」機能を搭載。プロジェクト内の全てのコンテンツのテンポを自動で管理する。メトロノームやクリックトラックを聴かずに録音したパートを元にテンポマップを生成することができるほか、すでに録音されたテンポが決まっているパートにあわせ、オリジナルテンポに関係なく、自動で調整を行ってくれる。様々なテンポの音源からの録音を簡単に組み合わせることができるので、リミックスやマッシュアップを作りたいといった場合に重宝するだろう。

新しいプラグインエフェクトの「ChromaVerb」はカラフルでインタラクティブなインターフェイスを採用し、新しいアルゴリズムに基づいたリバーブ。トラックに空間と深みを加え、ルーム、チェンバー、シアター、ホールなどの音響空間をシミュレートできる。

  • Vintage EQ

「Vintage EQ」は1950年代から1970年代に製造され、今でも人気の高いハードウェアイコライザーのいくつかを忠実に再現。「Vintage Graphic EQ」「Vintage Tube EQ」「Vintage Console EQ」の3タイプを用意している。

  • Phat FX

「Phat FX」は、シンセサイザー、ギター、ベース、ドラムに温かみやパンチ、存在感を加える新しいタイプのマルチエフェクトだ。「Step FX」は3つのステップシーケンサーとX/Yパッドを使って任意のトラックにリズミカルな動きを与え、マルチエフェクト(モジュレーション、ディレイ、フィルター、リバーブなど)を付加できる。

また、仮想ドラムプレイヤーを配置できる「Drummer」には、ルーツ・ミュージックとジャズの匂いがするブラシスタイルのドラマーが2人追加された。さらにDrum Kit Designer機能のための2つのビンテージブラシキット、800以上の追加ループ、150のシネマティックプリセットを用意する「Alchemy」シンセサイザーのための新しいライブラリを含む様々なコンテンツが含まれている。

旧バージョンのユーザーは無料でアップデートが可能。対応OSは、OS X 10.12以降。