チップセットはSnapdragon 810を採用。64bitに対応しており、Z2 Tabletに比べてパフォーマンスは2倍程度に高速化したという。LTE対応モデルでは、Cat.6の通信に対応しており、これも従来比で2倍の通信速度。無線LANはMIMOに対応したことで、これも倍の速度を達成。こうした「2倍」の性能を実現したことで、「明らかにZ2 Tabletととは違う生き物になっている」と伊藤氏は強調する。

性能は2倍になりつつ、本体の質量は無線LANモデルで389gを達成。10インチクラスのタブレットでは世界最軽量だという。タブレットは分厚かったり重かったりすると持ち歩かれなくなる傾向にあり、伊藤氏は「ある重さを下回るといつも持ち歩かれるようになるのではないか」として、400gを切ることを目標に開発。厚さも同クラスで世界最薄の6.1mmとなり、常に持ち歩けるタブレットを目指した。

薄さと軽さをアピールする伊藤氏

軽量化では、液晶パネルを一新してコントローラーを削減するなどしてトータルでは20gほど軽量化。バッテリは6,000mAhながら、新しいバッテリを導入したことで10gほど軽量化したという。さらにコンポーネントの配置など、Z2 Tablet以降のノウハウを生かして、400g以下という重さが可能になったそうだ。

アクセサリとしてBluetoothキーボードも用意。スタンドが一体化しており、Xperia Z4 Tabletを差し込むと、スタンドのマグネットに反応して自動的にキーボードと接続動作を行うため、接続を意識せずにキーボードを利用できるようになる。キーボードはXperia Z4 Tablet専用となり、ノートPCのように折りたたんで持ち歩き、タブレットを開いてキーボード入力を行う、といったPCライクな使い方ができるようにした。ちなみに、Xperia Z4 Tabletは国内展開も予定されており、Bluetoothキーボードも日本語配列のものを用意する方向だという。

ノートPCのように利用できるBluetoothキーボード