ブレッドボードの配線をする

ブレッドボードは1つの方向(ここでは縦方向とする)に並ぶ穴が内部で導通していて、横方向にジャンパーワイヤーを接続することで、テスト用の回路を組む。LPS331モジュールをRaspberry Piに接続するためには、6本のジャンパーワイヤーをブレッドボードに取り付ける。

小型ブレッドボードの例。このブレッドボードは赤線のように内部で縦方向に導通している。このため横方向にジャンパーワイヤーを接続することで回路ができる

必要なジャンパーワイヤーは6本だ

ブレッドボードの配線が終わったら、LPS331モジュールを差し込む。向きを間違えないように

Raspberry PiでI2Cインタフェースの設定を行う

次はRaspberry Piの設定だ。標準状態ではI2Cインタフェースが利用できないので、使えるようにする。

I2Cのモジュールを組み込むために、「/etc/modules」ファイルを編集。「sudo nano /etc/modules」を実行し、「/etc/modules」ファイルを読み込んだ状態でテキストエディタ「nano」を起動。「/etc/modules」ファイルの最後に「i2c-dev」の1行を追加する

I2Cインタフェースを有効化。「/etc/modprobe.d/raspi-blacklist.conf」を編集して、「blacklist i2c-bcm2708」の行を消すか、行頭に「#」を付けてコメント化する

i2c-toolsのモジュールを組み込む。これら一連の操作は、本連載の第1回と第2回の応用だ。一通り終わったら、Raspberry Piをいったんシャットダウンして、microUSB電源ケーブルを外す

ブレッドボードとRaspberry Piを接続

配線を終わらせたブレッドボードと、I2Cインタフェースを設定したRaspberry Piを、写真のように接続する。間違えるとセンサーやRaspberry Piを壊す可能性があるので、念入りに確認してほしい。もちろん、接続時はRaspberry Piの電源は切っておく。

必要なジャンパーワイヤーは6本だ。オレンジが2本、縦に並んでいる左下に隣同士の穴を接続する短いジャンパーワイヤーがある点に注意。写真の青い枠がLPS331を刺す場所だ。左下の「1」「2」「3」「4」はRaspberry Piと接続する部分

ブレッドボードとRaspberry Piを、オス-メスのジャンパーワイヤーで接続。配線ミスはRaspberry Piの故障につながる。少なくとも電源部分(写真で赤と黒のジャンパーワイヤー)は、間違えると非常にマズイ。電源が正常なら、通電するとLPS331モジュールが青く光る

接続が終わったら、Raspberry Piの電源を入れる。Windows PCのTera TermからRaspberry Piにログインしたら、「sudo i2cdetect -y 1」コマンドでデバイス(LPS331モジュール)を確認してみよう。今回の取り付け方では、「5c」という場所に反応があるはずだ。

i2cdetectコマンドを実行。配線が問題ないかどうかは、ここで「5c」の表示が出るか否かで分かる。LPS331モジュールのLEDが点灯しない場合は、即座に電源を外してチェック。「5c」表記が出ない場合は、Raspberry Piをシャットダウンしてから配線を見直そう