さらにいえば、発売日を10月以降に食い込ませることで売上がどんどん後ろの時期へとずれていくため、同社会計年度で2015年度第1四半期(2014年10~12月期)の売上が前年比と比べて伸びない可能性が高くなり、業績にとってもダメージとなる。その意味で、10月14日というタイミングはあまりよくない可能性が高く、やはり9月中というのが一番濃い線だろう。

もう1点注視するとすれば、iPhoneを販売する「携帯キャリア」の動向だ。iPhone発売直後は、普段とは比較できない数の客が携帯ショップへと集中するため、店員ならびにバックエンドでのトラブル対処にあたる人員を大量に必要とする。

そのため、最近では携帯キャリア関係者に発売時期の「休暇禁止令」が出るのも風物詩となっている。昨年2013年の例でいえば、8月末に発売日前後での休暇禁止令が米最大手キャリアのVerizon Wirelessで出たことが話題になった。iPhoneイベントの日付が公にされたのが同報道の直後で、実際に発売日が公表されたのは9月10日のイベント当日だ。その意味で、8月末ないし9月初旬にこのあたりの話題をチェックしていると面白いことがわかるはずだ。

筆者の予想の範疇だが、やはり9月19日または26日の金曜日というのが現時点での発売日の有力候補だ。いずれにせよ、9月後半に向けて待機して待っているのがいいのではないだろうか。