操作ボタンはわずか3つとシンプル

ボディの表面全体は強化プラスチックのようだ。プラスチックを使っているのは軽量化のためだろうか。表面はいい感じにコーティングされており、傷もつきにくい。ロボット掃除機は動き回っているときに、家具などにぶつかる機会が多いので、そういう配慮だろう。

ボディ上部には操作ボタンが3つある。左から、「設定」「スタート停止ボタン」「充電」ボタンだ。しかし、日本の家電らしくリモコンが付属し、このボタンを使って操作する必要はない。このリモコンは目的の操作を押すだけで実行できるので、わかりやすいのだ。正直、普通のユーザーはリモコンと後述の音声コマンドしか使わなくなることだろう。

電源については底面に物理的なオン・オフのスイッチがあり、一部の作業ではこの電源スイッチを切って行う必要がある。

【左上】操作ボタン 【右上】リモコン 【左下】電源スイッチ

充電スタンドを設置する

ココロボは充電池で駆動するので充電する必要があるのだが、このためのスタンドを設置する場所には注意が必要だ。なぜなら、ココロボは自動的に動いて充電スタンドに戻るのだが、その動作のためにある程度の空間が必要になるのだ。

具体的にメーカーでは左右50cm、前方1m程度の楕円空間に何もないのが理想だとしている。そして、ケーブルは壁に沿って配置し、床にダラダラ這わせないこと、充電台は背面の壁に面して配置することなどを提唱している。

この整備された環境でも、背面の壁にくっつけていないと、ココロボは掃除時に充電器にぶつかって移動させてしまうし、ケーブルがそのへんに散らばっていると、それが絡まって移動の妨げになったり、充電器を移動させてしまうかもしれない。

充電器の設置が終わったら、本体の充電を行う。これは電源スイッチをオンにして、リモコンでも本体ボタンでも「充電」を実行すればいい。自動的に動いて、充電コネクタを充電器に合わせてドッキングし、充電を開始してくれる。この自動的な動きだけでも、はじめて見ると驚くことだろう。

動画

「ココロボ RX-V200」の充電の様子(再生時間約55秒、ファイルサイズ41.6MB、動画再生はこちら)

この動画を見るとわかるが、まずは充電器に向かってまっすぐ移動していき、充電器の直前で180度回転し、ドッキングするのは見事だ。

完全に放電した状態からフル充電までの時間は4時間。朝と夜に掃除をするような使い方をしても充電時間的には問題ない。なお、最初に使うときは充電後に、日付や時間などを設定する必要がある。

軽いフットワークで壁の前で止まる動き

ココロボにとって、デフォルトポジションは充電器に接続された状態だといえるだろう。リモコンなどが電源を入れると起動し、この充電器から離れ、挨拶をしてスタンバイ状態になる。表示ディスプレイには時間が表示され、時間を確認することもできる。

このスタンバイ状態になったら、掃除をする指示をすることができる。掃除の実行モードにはAuto(おまかせ)、スポット、壁際、フル(念入り)などがある。

面倒ならAutoで勝手に判断して掃除してくるので、特にユーザーは考える必要もない。掃除を実行させると、まずは1回転して周囲の状況を大雑把にスキャンしてから動き出し、掃除を始める。この掃除のときに外部に出ているブラシが回転するのだが、この動きがなんとなく手をバタバタしているみたいで「萌え~」な感じだ。

ココロボは、1回通ればそこを掃除完了とするのではない。1回の掃除ターンで何度も同じ場所を異なる角度で回るので、けっこうリアルにキレイになる。特にハウスダストを強力に集めてくれる印象で、フローリングの床などはハウスダストがたまりがちなので、かなりいい。掃除の結果は予想以上にクリーンアップしてくれる印象だ。ちなみに部屋の汚れ度が低いと短時間で掃除が終わるのもさすがだ。

ココロボは超音波センサーでセンスしながら移動するので、壁などの場合、その前で停止して方向を変える。ぶつかってから方向を変えるのがごく普通な他のロボット掃除機と比較すると、非常にスマートなものを感じる。

とはいえ、家具の隙間とかに入り込んで、出られなくなってしまうこともあり、そんなときに「他の場所に移動してください」と話してくるのも、ちょっとマヌケでこれまた「萌え~」な感じだ。

動画

壁にぶつかる前にブレーキがかかり、方向転換するココロボ。軽快なフットワークだ(再生時間約7秒、ファイルサイズ6.61MB、動画再生はこちら)

意外に(?)さわやかなプラズマクラスター

面白いところでは、ココロボでは掃除をしている間に、プラズマクラスターイオンをばら撒いてくれる。このおかげで掃除機をかけているのに、埃っぽくなることもなく、逆に掃除後はよりさわやかになっている気がする。まあ、ホコリがなくなってさわやかになっているのも関係あるのかもしれないが。

そして、さらに掃除をせずにプラズマクラスターイオンを一定時間、放出することもできる。ココロボでは、これを「プラズマクラスタ・シャワー」と呼んでおり、声で「シャワーして」というと、プラズマクラスター放出モードになる。

プラズマクラスターに関しては、効果があるとかないとか話題になったこともあるが、オレ的には明らかにさわやかさを感じる。ちなみに浜松町のシャープ東京支社ではエレベーター内にもプラズマクラスターが放射されている(どうでもいい?)。