最新の調査データによれば、米国で2012年第4四半期(10-12月期)に携帯キャリアに支払った金額をOSプラットフォームごとに分類したところ、100ドル以上の月額料金を支払ったiOSユーザーは59%と、全プラットフォーム中で最も多い金額を支払ったクラスタとなった。Androidと比較するとその傾向はより顕著で、全体に高額支払いユーザーあg多いようだ。

同件はConsumer Intelligence Research Partners (CIRP)のデータをAll Things DigitalのJohn Paczkowski氏が報じている。小数サンプルとして注釈のあるBlackBerry、Windows Phone、その他を除外すると、月ごとの支払い料金の母数がiOSとAndroidで前者のほうがより高い水準となっていることがわかる。これは、携帯キャリアにとってiOSのほうが高ARPUを期待しやすいということを意味している。

もう1つCIRPのデータで興味深いのは、現在スマートフォンを利用しているユーザーが、以前にどのプラットフォームを利用していたのかというデータだ。傾向的にBlackBerryからAndroidやiOSに移行したユーザーが多く、同プラットフォームが狩り場となっている様子がうかがえる。一方でAndroidからAndroidへ移行したユーザーが64%、iOSからiOSへ移行したユーザーが88%と、特にiOSのリテンションの高さが浮き立つ形となった。これらの消費行動を見る限り、一度iPhoneを導入したユーザーは携帯キャリアに(どちらかといえば)高ARPUをもたらし、さらに新機種への買い換えでは再びiPhoneを選択するなど、販売推奨金では短期的にダメージとなっても、長期的には収益の源泉となっている可能性がある。