また、iPhone 4Sに搭載された音声アシスタントのSiriは、データベースを拡充し、検索対象を広げた。ベースボールやバスケットボールなどの試合結果、選手データなどを調べられるようになったほか、レストランや映画情報にも対応。音声でアプリを起動できるようになったのも、Siriの新機能だ。これらに加え、「Eyes Free」という車と連携する機能も搭載される。ハンドル近くのボタンを押してSiriを起動し、画面を見ずに会話だけでコミュニケーションを取ることができるのが特徴。車側の対応が必要になる機能だが、キーノートではホンダやトヨタなどの大手メーカーが参画することが発表されている。元々、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアの5カ国しか対応していなかったSiriだが、iOS 6では15の国や地域に拡大される。ここにはスペイン語や中国語などの母集団が大きい言語も含まれており、ユーザー数が一気に増加しそうだ。

Siriでは、スポーツ、レストラン、映画などの情報を検索できるようになった

アプリの起動や、ツイートなどもSiriから行える

ハンドルのボタンを押すだけでSiriと通話可能な「Eyes Free」という新機能。自動車会社も対応を進める

このほか、iOS 6ではプライバシーコントロールの改善や、紛失時に利用する「Lost Mode」、Storeのデザイン変更などが行われている。中国対応、アラームの音楽対応、HDRの改善や、Wi-FiおよびLTE接続時のIPv6もサポートされている。

そのほかの新機能。APIも多数追加される

中国市場向けの機能対応も、iOS 6で行われた