リアルとの連携という意味で注目しておきたいのが、「Passbook」だ。Passbookは、クーポンや航空機の搭乗券、映画のチケットなどをまとめておくための機能で、認証はQRコードやバーコードで行う仕組みだ。更新があると、端末側に通知される。たとえば、搭乗券の場合、ゲートが変更になった際にその情報をプッシュで受け取ることができ、自動的にPassbook内のデータも書き換わる。店舗の近くを通過したときや、期日が近いときなどにも、通知を送ることが可能だ。

搭乗券やクーポンなどをまとめる「Passbook」

取得済みのクーポンなどは、このように一覧表示される

デモでは野球のチケット、スターバックスカード、ユナイテッド航空の搭乗券などが紹介された

ロック画面に表示するかどうかは、個別に選択できる

位置情報に基づき、通知する。写真はスターバックスの近くに来たときのもの

搭乗ゲートが変更になった場合も、通知を受け取ることが可能だ

iOS 5でTwitterに対応したが、iOS 6からはここにFacebookも追加される。写真、WEBサイト、地図、App Store、iTunes、GameCenterなどの各種ページを、Facebookで共有することが可能。Facebookの友達を電話帳に保存したり、Facebook上で参加表明したイベントや友達の誕生日をカレンダーに同期させる機能にも対応する。TwitterとFacebookに共通する新機能としては、通知センターにボタンが搭載されることになった。このボタンを押すと、投稿画面が表示され、ツイートや近況アップデートを投稿できる。

Facebookに対応する各種機能

通知センターやSiriからFacebookを呼び出すことができる

アプリにもFacebook共有機能を追加できる仕様だ

ほかにも、新機能として「Do Not Disturb」が搭載される。時間を指定して着信音をサイレントにでき、あらかじめ登録した相手だけを除外することも可能だ。3分以内に2回電話があった場合は緊急と見なして着信音をオンにできる、細かな設定も用意されている。

指定した時間にだけ着信音を鳴らないようにする「Do Not Disturb」機能

時間のほか、除外するユーザーなどの条件を設定できる