アップルが4日付けでiOSの最新アップデート「iOS 4.3.3 ソフトウェア・アップデート」を公開している。このアップデートにより、先頃話題になったiPhoneによる位置情報データの取り扱いが変更される。アップデートはiTunes経由で入手できる。

このアップデートにより、iOSクラウドベースの位置情報データベースキャッシュに次のような変更が行われる。

  • キャッシュサイズを縮小
  • iTunesへのキャッシュバックアップを停止
  • 位置情報サービスが無効になっている場合、キャッシュを完全に削除

また、一部の言語において、iPodの極の並べ替えが正しくないという問題も解決される。

対応デバイスは、iPhone 3GS/4(GSMモデル)、iPad/iPad 2、iPod touch(第3/第4世代)。アップデートにはUSB 2.0対応のMac/PCにiTunes 10.1以降(10.2推奨)がインストールされている必要がある。

iPhoneの位置情報データの収集は、Alasdair Allan氏とPete Warden氏による指摘によって判明したもの。その後、この問題はiPhone以外のスマートフォンにも波及しておりアップルは4月27日にこの問題についてのQ&A文書を公開し、キャッシュされる内容やその目的などを説明していた。このQ&A文書の中で同社はデバイス内にキャッシュされたデータが数年分に及ぶこと、位置情報サービスを無効にした状態でも位置データのアップデートが続くということについてはバグであるとしており、この問題を修正するiOSソフトウェアのアップデートを数週間中に公開する予定であるとしていた。