今後のロードマップも

実機展示こそなかったが、今年の第3四半期から来年の第1四半期にかけての製品投入計画も紹介されており、具体的な製品情報が公開されていた。

まずはAMDプラットフォームで、前述のM4A785-M EVOのATXフォームファクタ版となる「M4A785シリーズ」が今年の第3四半期に登場する予定。チップセットは変わらずAMD 880G+SB710で、Socket AM2+/AM3のモデルがそれぞれ用意されるようだ。

加えて、AMD 8シリーズのハイエンドモデルとして、AMD 790FXの後継となる「AMD 890FX」を搭載したATXマザーボードが、今年の第4四半期から来年はじめにかけて登場する。サウスブリッジはSB710。こちらのモデル名は「M4A89FXシリーズ」になる模様だ。

オーバークロック設定やシステムのモニタリングができる「OC Station」も展示されていた。5インチベイ2段分のスペースを利用して搭載する

その「OC Station」が接続されていたのは「Crosshair III Formula」。R.O.G.シリーズのAMDプラットフォーム製品

「Crosshair III Formula」のバックパネル部。さりげなく同マザーも初公開製品だったりする

一方のインテル向けだが、モデル名に「P」が付くような製品の話題は今回は"おあずけ"だったが、Mini-ITXの情報が少し紹介されている。

先ほどのAT3GC-Iの投入に続くタイミングで、今年の第3四半期に、Intel Celeron 220にNVIDIA MCP7A-LPを組み合わせた「C2N7A-I」が登場する。

また、次世代Atomとされる「Pineview」(開発コードネーム)搭載のMini-ITXマザーボードの予定も示されており、登場時期は来年の今年の第4四半期の後半から第1四半期頃とされていた。

新モデルのお披露目だけでなく、台湾本社のPrinciple Engineer of Motherboard RD Div.であるGeorge Chen氏が来日し、搭載する独自技術の解説も行われた

同社のM/Bでは電源回路のフェーズ数が特徴のひとつ。16フェーズ構成であればきちんと16フェーズ分のシグナルを発生させている。というのも、他社製品では、例えばコンデンサの数から「12フェーズ」とあっても、シグナルは6フェーズ分だったりすることがあるのだとか

フェーズ数が多いだけでなく、動作時の発熱も低い。結果、長寿命に

メモリとの配線長にも工夫があるため、性能面で他社製品に勝るそうだ