カレントディレクトリ

コマンドプロンプトには、現在コマンド入力の作業を行っているディレクトリ(フォルダ)をカレントディレクトリと呼びます。コマンドで入力された相対パスは、すべてカレントディレクトリからたどります。ファイルやフォルダを操作する場合は、カレントディレクトリに対して行われます。カレントディレクトリのパスは、コマンド入力行に表示されています。

図07 カレントディレクトリは現在作業中のディレクトリ(フォルダ)を表す

操作対象となるカレントディレクトリを変更するにはcdコマンド、またはchdirコマンドを使います。どちらも同じなので、この場では短いcdコマンドを使いましょう。

cd [/D] [ドライブ:][パス]

パラメータには、移動先となるディレクトリのパスを指定します。パスは、ドライブ名から始まる絶対パスと、現在のカレントディレクトリからの相対パスの両方を使えます。ドライブを変更するには/Dオプションを指定しなければなりません。現在のディレクトリの親ディレクトリに移動するには..をパスに指定します。すべてのオプションを省略してcdコマンドだけを指定した場合は、現在のカレントディレクトリを表示します。

図 08 ドライブを超えてディレクトリを指定する場合は` /D `オプションを指定する

図08は、相対パスや絶対パスによるカレントディレクトリの変更や/Dオプションを指定したドライブの変更などを行っています。最後に、パラメータを付けずにcdコマンドを実行し、現在のカレントディレクトリを表示しています。この場合、ディレクトリの変更は行われません。