気が強い人の心理とは? 「苦手」を克服する付き合い方も解説

気が強い人に「苦手」「疲れる」という印象を持っている人はいるはず。確かに怖いイメージもありますが、気の強さは長所にもなります。今回は心理カウンセラーの高見綾さんが、気の強い人の特徴や仕事・恋愛における傾向、付き合い方を解説します。

気が強い人に苦手意識を持っている人は多いかもしれません。怖いイメージがあったり、一緒にいると疲れると感じたりしている人もいるでしょう。

今回は、そんな気が強い人の特徴を解説しますので、その心理を知っていきましょう。

上手に接するためのポイントも併せて紹介しますので、参考にしてみてください。

気が強い人の心理【男性・女性共通】

気が強い人の言動には、以下のような心理が隠れています。

(1)承認欲求が強い

努力家であり、大きな声で自分の意見を主張するその裏には、「自分の努力はすごい」「自分の意見は正しい」と思いたいという強い欲求が隠れています。

承認欲求は誰にでもあるものですが、気が強い人は特に、「みんなから褒められたい」「認めてもらいたい」という気持ちが強いです。

そのため、さまざまな形で自己アピールをするのです。

(2)情に厚く、頼りにされたい願望がある

気が強い人は、積極性があり何事にも努力を惜しみません。

他人に甘んじている状態であったり、負けたりすることは許せないと思うくらい負けず嫌いでもあります。

そのため、認められて頼りにされるとプライドが満たされてものすごく喜びます。頼りにされるということは、自分を肯定してもらえたということにつながるからです。

また、自分にも他人にも厳しいため、ドライなように見えることがあるかもしれませんが、その実、情に厚いところもあります。

誰にでも愛情深いというよりも、自分の懐に入ってきた人に対しては深い愛情を注ごうとします。

(3)実は打たれ弱い

気が強い人は自己主張も激しいですし、一見して強い人に見えるのですが、実は傷つきやすく打たれ弱いところがあります。

プライドの高さから、ネガティブな気持ちに襲われたとしても人に相談できずに、全部自分で抱え込んだりするからです。

そんな自分の弱さや繊細な部分を守るために、外では強気な姿勢を見せているのです。

「弱さを見せる=負け」だと思っているので、気が強い人が自分の弱さを表現することはほとんどありません。

気が強い人とはどんな人? 特徴7つ

気が強い人とはどんな人なのでしょうか。理解を深めるため、気の強い人によく見られる特徴を見ていきましょう。

(1)自己主張が強い

気が強い人は、どんな場面でも物怖じせずに自分の意見をはっきりと言うことができます。話し方も大きな声でハキハキしゃべります。

自分の意見に自信を持っていて押しが強いため、人間関係ではぶつかることも多いでしょう。

意見が対立した時も、あまり折れることはなく、自分の意見を通そうとする傾向があります。

(2)人のアドバイスはあまり聞かない

自分の意見が正しいと思っているので、そもそも人からアドバイスを聞いて判断しようという気があまりありません。

特に、自分が認めていない人からのアドバイスには、「あなたには聞いていない」と反発しがちです。

立場が上の人からの助言であっても、自分と意見が違えば、主張を戦わせるなどします。

このように、自分が納得できないことは受け入れない傾向が強いです。

(3)負けず嫌い

競争心が旺盛で、負けたくないという気持ちが強いのが、気が強い人の特徴です。

集団の中では、自分が一番でありたいという気持ちがあるので、目立ったりリーダー的な立場になったりすると喜びます。

「謝る・自分の非を認める=負け」と思っているので、よほどのことがない限り自分から謝ろうとはしないことが多いでしょう。

そのため、周りからは面倒な人だと思われてしまうこともあるようです。

(4)気性が激しく攻撃的

それほど親しくない関係性では、攻撃的な態度を取ることもあります。

気が強い人は自分を否定されることが嫌いなので、何かあるとすぐに身構えて戦闘態勢に入ろうとします。

「自分を否定された」と思うような出来事があれば、自分を守るためにすぐに相手を敵として見なし、負けないようにやり返す傾向があります。

高圧的な口調になることも少なくありません。

参考記事はこちら▼

もしかしたら知らず知らずのうちに、トゲのある態度で相手を攻撃しているトゲトゲ女になっているないか診断します。

(5)自分の思い通りにしたい欲が強い

気が強い人は、状況や状態をコントロールしたい欲が強いです。

何事も自分の思い通りにしたいため、周りに振り回されることは好きではありません。望むように進んでいかないと文句や愚痴が増える傾向にあります。

お互いに気が強い者同士の場合は、激しくぶつかり合うこともあるでしょう。

(6)面倒見が良い

気の強い人は、周りを敵と味方に分けていることが多いです。敵とみなすと攻撃的になりますが、味方になった人に対しては親切で面倒見が良いのが特徴です。

正義感も強くしっかり者。堂々と意見を出しながら引っ張っていってくれる、頼りになる面もあります。

(7)努力家

気が強い人は、基本的に努力家です。

自己主張は強いですが、その分だけ裏でコツコツ努力しています。「何事も自分の力で頑張ってここまできた」という自負を強く持っています。

そのため、自分にも他人にも厳しいのが特徴です。自分が向上心のあるタイプなので、周りにも同じような努力を求めてしまうところがあります。

気が強い人の職場・仕事における傾向

仕事においても自分の意見を曲げたくないので、相手が上の立場の人であったとしても態度を変えることはありません。時に反発することもあるでしょう。

一方でリーダー的な立場になれば、自分の下にいる人たちのことは手厚く世話をする傾向があります。

気が強い人の恋愛傾向

恋愛においても相手より優位な立場でいたいので、ちょっとしたことでマウントを取ろうとしたり、「自分の方が上」というアピールをしたりすることも。

また、自己主張が強いので2人の決め事をつくる時やデートでは主導権を握りたいタイプです。

けんかになると大変かもしれませんが、普段は頼もしくリードしてくれる恋人ともいえます。

▶次のページでは、気が強い人との付き合い方について解説します。

「疲れる・怖い・苦手」を克服。気が強い人との付き合い方

気が強い人に苦手意識がある人は、以下の3つを参考に接し方や付き合い方を変えてみましょう。

(1)すごいと思うところを積極的に伝える

気が強い人は承認欲求が強いため、認めてもらえると内心すごく喜びます。

努力家なところや物怖じしないところ、自分の意見を持っているところなど……。

気が強い人には長所がたくさんありますので、すごいなと思うところは積極的に伝えるようにしましょう。

「この人は自分を認めてくれる」と思ってもらえたら、気が強い人からの当たりがマイルドになってくるはずです。

(2)上手に頼る

気が強い人は頼りにされることが好きです。

何かやってもらいたいことがある時には、「あなただから頼みたい」とか「あなたじゃないとお願いできないから」と相手を立ててあげて、上手にお願いすると良いでしょう。

そのように言われたら、気が強い人も悪い気はしないはずです。

もともと情に厚いタイプなので、懐に入っていけると親身になってくれることが多いでしょう。

(3)「そうだね」と肯定する

気が強い人の話は、基本的に「そうだね」「なるほどね」と肯定して聞いてあげましょう。

いきなり頭ごなしに否定するのは、プライドを傷つけてしまうので最もやってはいけないことです。

もし意見が違う場合には、「なるほどね、そういう見方もあるよね」と一旦は受け入れて肯定します。

そして、「あなたが努力しているのは知ってる」と認めた上で、「私はこう思うんだよね」とやんわりと伝えてあげるのが良いでしょう。

あくまでも、プライドを傷つけず、気が強い人を尊重している姿勢を見せることで、話がスムーズに進むはずです。

気が強い人とうまく付き合うにはプライドを尊重しよう

気が強い人は、自分の主張を曲げなかったり些細なことでも張り合ったりすることがあるので、苦手意識を持ってしまう人もいると思います。

しかし、気が強い人の特徴や、どうしてそのように振る舞うのかを知ることで、今よりも付き合いやすくなるのではないでしょうか。

特に、気が強い人のプライドを尊重してあげることが上手に付き合うポイントになります。

こうしたちょっとした気遣いが、相手との関係性を良くしていくはずです。

(高見綾)

※画像はイメージです

※この記事は2021年09月19日に公開されたものです

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