デスク周りの整理術とおすすめ収納グッズ5選
オフィスのデスク周りが散らかっていて、「整理整頓するにも何から手を付けたら良いのか分からない」という人も少なくないのではないでしょうか? そこで今回は、整理収納アドバイザーの藤野ことさんに、デスク周りの整理術とおすすめのグッズについて教えてもらいました。
オフィスのデスク周りは使いやすく整理されていますか?
デスクにあるはずの書類や資料をいつも探している人は要注意!
デスクがごちゃごちゃしている人は、「仕事ができない人」「だらしない人」と思われてしまうかもしれません。
そんな片付けが苦手な人のために、整理収納アドバイザーの筆者が、デスク周りの整理術を伝授します。
便利な収納グッズも紹介しますので、デスクを整理整頓して「できる女性」への第一歩を踏み出してみましょう。
デスク周りが散らかってしまうのはなぜ?
デスク周りが散らかってしまう主な原因は3つあります。
(1)モノの要・不要が判断できないから
デスク周りをすっきりさせるためには、まずはモノを減らすことから始めます。
ところが、自分にとって必要なモノかどうか判断できない人は、「もしかしたら使うかもしれない」という気持ちからモノが捨てられません。
不要なモノを処分できなければ、モノの管理がますます難しくなってしまいます。
整理整頓は、要・不要を判断する力を鍛えることにもなります。
(2)モノの定位置が決まっていないから
デスクが散らかっている人は「どこに何を収納するか」を決めていないことが多いです。
定位置が決まっていないと、デスクや引き出しにポンと置いてしまいがち。
すると、使いたい時に使いたいモノがどこにあるか分からなくなってしまいます。
迷子をなくすためにも、定位置決めは大切です。
(3)動線が悪いから
モノを整理整頓する時は、使う場所の近くに使うモノを収納するのが基本です。
ですが、その基本を知らずに動線の悪い収納をしていると出し入れが面倒になり、元に戻さなくなってしまいます。
置きっぱなしは、モノが散らかる悪循環の元。
収納を見直す時は動線もしっかりと考えてくださいね。
デスク周りを整理するメリット
「散らかっていた方が落ち着く」という人もたまにいますよね。
ですが、仕事の効率面で考えると、デスク周りが整理されていた方がはるかに良い影響をもたらします。
では、デスク周りを整理整頓すると、どんなメリットがあるのでしょうか?
(1)モノを探す時間が減る
仕事中、モノを探す時間に10分使っていたとします。1週間で50分、1カ月で約3時間半。これだけの貴重な時間を、探し物に充てていたことになります。
デスク周りを整理して、きちんと定位置を決めると、「どこに何があるのか」がすぐに分かって便利。
モノを探す時間がなくなり、時間的な余裕が生まれます。
(2)仕事に集中しやすくなる
デスクにモノがたくさん置かれていると、どうしても視界に入ってくるものが気になってしまいます。
気が散りやすい色や柄のモノをなくすことで、集中しやすい環境が作れます。
当然、仕事の効率もアップするでしょう。
(3)うっかりミスが減る
モノが多すぎると、それだけ作業スペースが狭くなってしまいます。
デスクにモノが溢れているせいで、コーヒーやお茶をこぼしたり、積み上げた書類が崩れてきたり、はたまた提出すべき資料を間違えてしまったりなんてことも……。
きちんと整理されていれば、こういったうっかりミスも減らせます。余計なことに時間を取られなくなり、心にも余裕ができるでしょう。
デスク整理に役立つおすすめの収納グッズ5選
デスクを使いやすくするためには、収納グッズ選びも大切です。
整理整頓に役立つ収納グッズは「かわいい」よりも「使いやすさ」を優先してほしいところ。
見た目も重視したいという場合、グッズを同じ色でそろえると、統一感が出てデスクが落ち着いた雰囲気になります。トーンが統一されているので、自然とおしゃれにも見えるでしょう。
収納グッズを選ぶ時は、きちんとサイズを測り、ぴったりフィットするものを購入してくださいね。無駄なスペースができると散らかる原因になってしまいます。
(1)ファイルボックス
書類や資料を整理する時に最も便利なのが、ファイルボックスです。
ファイルボックスは無印良品やニトリ、100均などで購入できます。
片面が開いているスタンドタイプは本やファイルを立てて収納する時に、上部のみ開いているタイプは書類を差し込んで収納する時に使います。
ファイルボックスという名称ではありますが、資料や書類だけでなく、他のものを整理する際にも活用できます。
例えば、デスクの引き出し最下段に並べ、仕切りとして使うのもあり!
小さめのバッグをファイルボックスに入れておけば、ランチ時もサッと取り出して出かけられます。
高さがハーフサイズのファイルボックスは引き出し中段におすすめです。メイク道具や衛生用品などが入ったポーチを収納しておくと、スマートにトイレに行けます。
(2)個別フォルダ
ファイルボックスに書類を入れるだけでは、必要な書類をすぐに取り出せません。
ですから、ファイルボックス内を仕分けできる個別フォルダと組み合わせて使うのがおすすめです。
インデックスの部分にフォルダの中身を書き込んでおけば、取り出したい書類が一目瞭然! 中身を確認しながら取り出す手間が省けます。
(3)整理ボックス
引き出しは、出し入れする時にモノが動いてしまうので、仕切りを作った方がごちゃごちゃしません。
仕切りとしておすすめなのが整理ボックスです。
無印良品やダイソー、セリアなどの100均で購入できます。
整理ボックスを複数個組み合わせれば、引き出し上段に収納しておきたい文具や小物を整理するのにぴったり!
定位置が決めやすいので、余計なモノを入れてしまう習慣を改善できるでしょう。
(4)キャリーボックス
動線を考えると、よく使う文具類はデスクの上にまとめておきたいですよね。
無印良品のポリプロピレン収納キャリーボックスならば、仕切りが付いているので、用途別にすっきりとまとめられます。
スマートフォンの一時置き場としても使えて便利。
持ち手があるので、ミーティングで移動する時にそのまま持ち込めます。
(5)書類トレー
すぐに処理が必要な書類は、目の前に置いてサッと取り出せるほうがいいですよね。
そんな時に便利なのが無印良品のA4書類トレーです。
トレーは3段まで積み重ねが可能。書類を小分けにしておけます。
他のトレーと組み合わせて、自分に合ったデスク収納にしても楽しいですね。
デスク整理で心と時間にゆとりを
デスク整理をする時は、仕事の合間に少しずつやるのではなく、一気にやってしまうのがポイント。
大変かもしれませんが、まずはモノを全部出して、要・不要を見極めます。
モノを減らしたら、動線を考えながら定位置を決めれば、あとは収納していくだけ。
仕事のしやすい環境を作れば、心にも時間にもゆとりができます。デスクを整理して、スマートに仕事を進められるようにしたいですね。
(藤野こと)
※この記事は2020年07月23日に公開されたものです