僻み(ひがみ)とは? ひねくれる心理と僻みっぽい性格を直す方法

つい、「あの人はいいな。自分なんて……」と思ってしまうことはありませんか? そういった僻みっぽい気持ちを手放す方法を心理カウンセラーの高見綾さんが教えてくれました。自分に自信がない、人をうらやましいと感じやすい人はチェックしてみてください。

僻む(ひがむ)のをやめる対処法

では、僻みっぽい考え方をやめるために、何をすればいいのでしょうか。いくつか方法を紹介します。

(1)日々の生活を楽しみ、心にゆとりを持つ

自分に不足感を抱えながら「○○しなければならない」「こう(理想の状態)であるべき」といった思考をしていると、心に余裕がなくなってしまいます。

余裕がなくなると、ネガティブに偏って僻みやすくなってしまうので、自分にプレッシャーを掛けるのではなく、日々を楽しもうと思ってみましょう。好きなことをしたり、のんびり過ごしたりして、心にゆとりを持つようにすると良いですよ。

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アンケートをもとに、心の余裕がある人とない人、それぞれの特徴や心に余裕を持つための方法を紹介します。

(2)自分との小さな約束を守る

小さな成功体験を積み重ねることで、「私もやればできる」という自信につながります。

早寝早起きをする、約束の5分前には到着する、1日に10分筋トレをするなど、簡単なものでいいので、やると決めたことを続けてみましょう。最低3週間ほど続けると、習慣として身に付いていきます。

僻んでいる時は、頭の中にネガティブなことがぐるぐる停滞している状態なので、行動を通じてポジティブな変化を起こしていくことがとても大切です。

(3)「ありがとう」を口癖にする

感謝には僻む気持ちをポジティブに変えてくれるパワーがあります。普段使う言葉を意識的に変えてみるだけで、自分の気持ちも変わってきますよ。

例えば、エレベーターで扉を開けてもらったら「すみません」ではなく「ありがとう」を伝えるなど、感謝をする機会は意外に多いことに気付くはず。

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シーンや相手に合わせた感謝の言葉を紹介します。

(4)「憧れ」にエネルギーを注ぐ

自分より優れている人を見ると、劣等感が刺激されて悔しい気持ちが湧いてきますよね。そのうらやましさは、憧れの気持ちでもあります。

自分の劣等感に意識を向ければ、嫌な気持ちになりますが、「私はあの人のああいったところに憧れているんだな」と思い直してみると、悪いものではないと気付くのではないでしょうか。

「いいな、私もあんなふうになりたいな」「次は私の番だ!」と、自分のやる気に火をつける方向に意識を向けてみましょう。

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周囲に憧れられる人の共通点や、周囲から憧れられる人になるためにできることを紹介します。

(5)自分の長所を周りの人に教えてもらう

自分で自分のことを認められるようになるのがベストですが、最初は自分の良さを見つけるのはちょっとハードルが高いかもしれません。

そんな時は「私の良いところってどこだと思う?」と、周りの信頼できる人に聞いてみましょう。

きっと、意外な答えが返ってくるはずです。そして教えてもらったら、「自分ではピンとこないけど、あの人がそう言うってことはきっとそうなんだな」と、素直に受け取ってくださいね。

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10の質問からあなたの長所を診断します。

自分の長所を受け止めて、心にゆとりを持って

僻みっぽい人は素直ではないので、周りの人から「面倒くさい」と思われて敬遠されてしまう可能性があります。

自信がないと卑屈になってしまうものですが、特に僻みっぽい人は、自分がちっぽけな存在だと思っているのかもしれません。

自分では気付いていなくても、周りの人から「すごいな」と思われているところがあるはずですので、しっかりと長所を受け取り、心にゆとりを持ちたいですね。

(高見綾)

※画像はイメージです

※この記事は2020年07月21日に公開されたものです

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