目標管理ツールおすすめ14選比較!見える化でモチベーション向上に役立てよう

目標管理システム

目標管理ツールは、会社の経営目標を従業員全員に浸透させ、目標を達成するために役立つツールです。本稿では、おすすめの目標管理ツールを紹介・比較するとともに、導入メリットや製品の選び方について解説します。

目標管理ツールとは

目標管理ツールとは、従業員の目標設定および実行結果の記録、査定評価のフィードバックなどをワンストップで行えるようサポートするツールです。

人事評価システムと似ている点もありますが、目標管理ツールはあくまでも目標達成および業務遂行能力の向上を目的とします。人事評価システムは公正な人材評価制度の作成と運用を支援することで、従業員のモチベーション向上や離職率の低下をも目的としている点が違います。

1、代表的な目標管理の手法

目標管理の代表的な手法は2種類ありますので、順番に解説します。

1:MBO(Management By Objectives)

個人で目標を設定し、達成度合いで評価する制度です。部下は、上司と相談して、組織の成功に関わる個人の目標を設定します。従来多くの企業で行われていた手法で、管理者の負担は少ない手法です。

2:OKR(Objectives and Key Results)

全社に共通する経営目標から、チームや個人が自身の成果目標に落とし込んで経営目標達成を目指す手法です。随時個人の目標を調整する点がMBOとの大きな違いであり、管理者のスキルが求められます。OKRはGoogleやFacebookなどの有名企業が導入し、近年注目を集めるようになった手法です。

目標管理ツールのおすすめ14選徹底比較

ここからは、目標管理ツールのおすすめ製品を徹底比較します。

「sai*reco」
株式会社アクティブ アンド カンパニー

POINT
  • 参考価格:システム導入費40万円、システム利用費18,000円/月~
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「sai*reco(サイレコ)」は、組織の人事情報を蓄積し、有効な経営情報としての活用を支援するクラウド型人事管理システムです。労務管理、給与計算、採用管理、適性検査、勤怠管理、RPAなど、多くのシステム連携パートナーを有しており、目標管理を様々な管理と紐づけることができます。

また、人事KPIの自動抽出や評価プロセスの効率化など、定型業務の自動化によってルーチンワークの無駄を省くことができます。さらに、タレントマネジメント機能によって、目標設定などの人事施策を直感的にわかりやすく可視化し、人事情報の組織内共有にも役立ちます。

人事の側面から、個々の目標管理や評価を行うことができるシステムになっています。


「MINAGINE」
株式会社ミナジン

POINT
  • 参考価格:初期導入費20万円~、月額費用10,000円~/月(~30名)
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:100名以下
  • 売上規模:全ての規模に対応

「MINAGINE(ミナジン)」は、社員数100名以下の企業に特化したクラウド型人事管理システムです。

クラウドシステムなので、一元的に情報をストックでき、目標シートへのアクセスも容易に行うことができます。また、会社や個人の成長、組織変更などに合わせ、柔軟に評価項目をカスタマイズすることもできます。導入前だけでなく、導入後も同様に自由なカスタマイズが可能です。

整理された評価結果をCSVに出力することで、部署や評価者による評価の甘辛を整えるなど、全体の評価スコアを調整できるため、評価を公平に相対化させることが可能になります。


「HRMOSタレントマネジメント」
株式会社ビズリーチ

POINT
  • 参考価格:要問い合わせ
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「HRMOSタレントマネジメント」は、人材データを活用した配置・育成、従業員サーベイ、1on1支援などで、目標管理などの戦略人事を実現するクラウド型システムです。

特徴は、人事データを活用することで、目標管理などの組織課題を解決することができるという点です。データで組織や従業員のコンディションや目標進捗率を可視化したり、普段は見えない従業員の声を見える化したりと、様々な人事施策を展開することができます。

評価と1on1(定期個人面談)を連動させることで、目標に対する評価の透明性と、納得感を向上させることができます。また、コミュニケーションログや進捗報告機能により、「目標」を中心とした社内の対話を促進させることができます。


「HR-Platform」
フォスターリンク株式会社

POINT
  • 参考価格:要問い合わせ(無料デモ有)
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「HR-Platform」は、人事業務をWebで一元管理できるクラウド型システムです。目標管理・人事評価の他、人事情報データベース、申請ワークフロー、マイナンバー管理、従業員サーベイ、給与計算など、人事に関する幅広い機能が備わっています。

特徴は、初期費用を抑えながら導入し、徐々にカスタマイズを加えるソフトランディングの導入ができるという点です。自社の制度に適した人事評価システムがない場合、既存の仕組みに合わせ、カスタマイズされた独自の機能を活かしたサービスを提供しています。

また、フォスターリンクのコンサルティングサービスを利用することで、システムの利用だけでなく、人事データに関する分析などの作業のアウトソーシングも可能になります。


「SmartCompany」
株式会社日進サイエンティア

POINT
  • 参考価格:要問い合わせ
  • 提供形態:オンプレミス、クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「SmartCompany」は、特別な経営資源である人材を見える化し、人材と事業戦略を整合させる戦略人事を実現するシステムです。オンプレミス型とクラウド型からシステムを選択することができ、自社に合ったシステムの構築が可能です。

機能は、目標管理、人事評価、キャリア管理、タレント分析、スキル管理など、人事業務の検討や遂行に必要な様々な機能を有しています。規模、業種、業態に関わらず、人事制度運用、タレントマネジメント、目標管理などに広く活用されているシステムです。

多くの企業の事例から、様々なテンプレートを装備しており、汎用性が高く、なおかつカスタマイズ性にも優れており、人事制度の変化にも柔軟に対応が可能です。


「あしたのクラウドHR」
株式会社あしたのチーム

POINT
  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「あしたのクラウドHR」は、目標管理機能と人事評価機能を併せ持つクラウドサービスです。 多種多様な評価シートに対応可能なカスタマイズ性 があり、自社の評価シートをそのまま利用できる点は大きな特徴。評価業務はシステム上で完結するため、ペーパーレス化および目標管理業務全体の効率化も可能です。

さまざまなサポートプランを用意 している点も本製品を選ぶメリット。目標管理制度の見直しはもちろん、目標管理制度自体がまだない企業の場合、制度の構築を支援するサービスもあります。

現在運用している目標管理制度のシステム化を希望する場合はもちろん、これから制度構築も含めて検討したい企業に向いている製品です。


「CYDAS PEOPLE 目標管理」
株式会社サイダス

POINT
  • 参考価格:150,000~250,000円
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「CYDAS PEOPLE 目標管理」は、タレントマネジメントシステム「CYDAS PEOPLE」の1アプリ として提供される、クラウド型の目標管理ツールです。本製品の大きな特徴は、紙やエクセルで運用されていた目標管理制度のシステム化を行いたいという要望を実現できる カスタマイズ性の高さ。自社にフィットした評価制度の運用を支援します。

目標を設定した評価シートは、進捗状況を可視化できるため、従業員の進捗状況をリアルタイムで確認できます。上司のフィードバックも逐次記録されていつでも確認できるため、常に目標を意識した業務遂行も可能です。

各従業員は、画面から目標達成状況に応じた適切な評価が下されていることが確認でき、評価に対して納得しやすい 仕組みです。本製品は、従業員のモチベーション向上や離職率の低下につなげたい、という目的のある企業に適しています。


「カオナビ」
株式会社カオナビ

POINT
  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:クラウド、SaaS
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

タレントマネジメントシステム「カオナビ」は、MBO・OKRどちらの手法でも目標管理ができる 、クラウド型のサービスです。目標管理関連機能を求める場合は、戦略的人材マネジメントを目指すストラテジープランまたは、評価運用の効率化が可能なパフォーマンスプランを選んでください。

評価ワークフローでは、360度評価など、さまざまな評価フォーマットを用意

評価シートはドラッグアンドドロップで直感的に編集可能。自社に合わせた評価シートを運用できます。評価シートは全てシステム上から確認でき、ワークフロー機能では承認者を自由に設定できます。


「Talent Palette」
株式会社プラスアルファ・コンサルティング

POINT
  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「Talent Palette」は、目標管理機能も備えたクラウド型のタレントマネジメントシステム です。MBOやコンピテンシー評価・360度評価といったさまざまな目標管理手法に対応し、自由に評価シートを設計できます

評価ワークフローや評価一覧、評価の甘辛調整など、目標管理と人事評価に必要な機能を網羅し、人事評価全体を迅速に進められます。また、 1on1面談の記録を履歴として残せる仕組みで、過去の面談履歴を確認しながら、目的達成に活かすことも可能です。


「Goalous」
株式会社Colorkrew

POINT
  • 参考価格:初期費用100,000円〜300,000円、月額費用30,000円〜
  • 提供形態:クラウド
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対象売上規模:全ての規模に対応

「Goalous」は、オープンゴール形式が特徴的なクラウド型の目標管理システムです。各従業員の掲げる 目標とその達成度はグラフ形式でSNSプロフィール画面のように表示 して従業員全員のゴールを見える化。さらにフォトアクション機能で従業員自身の活動を可視化します。

メッセージ機能やサークル機能により、メンバー間のコミュニケーションツールとしても利用可能。投稿の既読機能やランキング機能など、 ツールを活用したくなる機能も数多く提供しています。

他の目標管理ツールの導入がうまくいかず、目標管理制度の活用が課題の場合は、本製品を検討してみてはいかがでしょうか。


「MotifyHR」
株式会社アックスコンサルティング

POINT
  • 参考価格:【初期費用】330,000円~、【月額料金】スタンダードプラン:440円/1ID
  • 提供形態:クラウド
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対象売上規模:全ての規模に対応

『MotifyHR』は、社員の離職率低下やエンゲージメントの向上を目的としたクラウドシステムです。目標管理だけでなく、人事評価機能や、新しく入社した社員の可能性を最大限に引き出す「オンボーディングコース」や、テレワークのコミュニケーション不足をサポートするコミュニケーション・コンディションチェック機能なども備えています。

目標管理ツールとしては、担当業務の目的・重要な結果指標を設定し、指定期間ごとに数値目標と進捗を管理できるOKRの利用が可能。さらに、上司と部下の面談ログの記録や質問設定ができる1on1の機能も搭載されています。質問のテンプレートも用意されているため、評価者によるバラつきの防止にも役立ちます。

また、1on1実施に必要な考え方や実践テクニックを学べる「1on1研修」や、HRコンサルティング協会の理事の方を講師として派遣してもらうといったコンサルティングサービスも提供しています。

「スマカン」
スマカン株式会社

POINT
  • 参考価格:要問い合わせ
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「スマカン」は、人事情報の見える化、人材配置、人材育成、目標管理、人事評価など、多彩な機能を搭載したクラウド人事システムです。

目標管理機能では、自社の方針に合わせて、MBO・OKRから目標管理手法を選ぶことができます。個人目標だけではなく、組織目標と紐付けて管理することが可能。目標に対する進捗や達成状況を把握しやすいように、グラフでいつでも確認できます。

また、評価シートはノーコードで直感的なフローを設計することが可能。初めてシステムを導入するので不安という人事担当者の方にも優しい設計になっています。


「HRBrain」
株式会社HRBrain

POINT
  • 参考価格:月額69,800円〜
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「HRBrain」は、タレントマネジメントや人事評価管理機能を備えたクラウド型のサービスで、目標管理機能も備えているシステムです。画面は直感的に理解しやすく、OKR・MBO・1on1など多種多様な評価手法のテンプレートがあり、 自社に合った評価手法を容易に導入できる点が大きな特徴です。

面談記録や目標は自動的に集計され、従業員は面談記録や目標、評価結果を確認できます。上司はメンバーの進捗状況を一覧で確認でき、進捗のフォローもワンクリックで手間がかかりません。評価データの公開範囲は部署内のみ・全社など制御可能です。

オプションやサポート費用は無料で、導入から運用が軌道に乗るまで、専任の担当からのサポートが受けられます 。本製品は、使いやすい目標管理ツールをお探しの場合や、導入支援だけでなく運用もサポートしてほしい場合に適しています。


「スキルナビ」
株式会社ワン・オー・ワン

POINT
  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:クラウド、オンプレミス
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 売上規模:全ての規模に対応

「スキルナビ」は、人材の活用に関する機能(採用・育成・評価・活用)を網羅し、人材データを一元管理できる人事システム です。提供形態は、クラウドとオンプレミスの両方に対応しています。人事評価や目標管理機能も提供していて、効果的な目標管理が可能です。

評価シートは全てWeb上で操作できるため、入力や共有の負担が大幅に軽減できます。従業員・上司・人事部門・経営層向けに専用の管理画面があり、それぞれの立場で評価データを活用できる仕組みも用意。 目標管理だけでなく、人材活用に関する業務もシステム化したいという場合におすすめです。

目標管理ツールの基本的な5つの機能

目標管理ツールを構成する基本機能を5種類紹介します。

1、目標・評価結果の見える化と管理

会社全体の目標と従業員の目標および、目標に対する達成度合いは、評価シートで可視化されます。評価シートは目標管理手法や会社独自の項目を設定できるようになっていて、目標や達成度合いの入力、上司の評価やフィードバック内容も全てシート上で管理・閲覧できます。

2、業務目標(MBO)評価

MBOタイプの業務目標設定と評価を行う機能です。上司と相談しながら目標設定を行い、目標達成に向けて業務を進め、達成状況も登録します。全社や部門レベルでの目標達成度が確認できる管理画面があり、達成度合いに応じて必要な対策を支援します。

3、多面(360度)評価

言葉の通り、評価対象者の上司だけでなく、部下・同僚など多面的な角度から評価する手法です。評価者の母数を増やすことで、より公平性の高い評価ができるといわれています。多面評価は、正確には人事評価システムに属する機能ですが、目標管理システムと併用することで、より納得性の高い人事評価を実現できます。

4、評価ワークフロー

従業員が目標を設定し、上司と面談をしたのち評価シートを承認ワークフローに流して承認。成果の評価時には、自己評価、1次評価、2次評価と進める機能です。処理する必要のある案件が届いたことを知らせる機能や、評価過程の可視化によって、目標管理制度の効率的な運用をサポートします。

5、エクセルへのCSV出力

評価シートをCSV出力する機能です。他システムとの外部連携や、人事異動時のデータ移行などに役立ちます。

目標管理ツールを導入するメリット5つ

目標管理ツールを導入するとどのようなメリットがあるでしょうか。メリットを5点紹介します。

1、目標設定を従業員自ら行う

目標管理ツールでは、目標設定を従業員自身で行い、立てた目標を会社全体や上司と共有します。そのため、自分も会社に直接貢献しているという自覚が持てる点は、大きなメリットです。自分で立てた目標なので、クリアしなければならないという責任感も持てるようになり、能力向上にもいい影響が出ます。

2、従業員の自主性が養える

自分で目標を立てて、目標に向かって業務を遂行することで、従業員の自主性が養えます。上司から自動的に割り振られた目標をこなすだけでは、このような自主性はなかなか芽生えません。

3、目標達成と評価がリンクする

人事評価システムと連動する目標管理ツールの場合、目標の達成度合いと人事評価がリンクする点もメリットのひとつです。目標がはっきりしているため、評価者が誰であっても公平性が高く、評価を受ける従業員にとっても、評価に対する納得感が高まります。

4、公平な評価による従業員満足度の向上

目標管理ツールと人事評価システムを連動させた評価は、評価基準がはっきりしているため透明性が高く、従業員は公平な評価だと納得できます。公平な評価を受けていると感じられれば、従業員の満足度は向上し、離職率の低下や必要な人材の確保がしやすくなります。

5、目標管理に伴う業務の効率化

目標管理制度の運用は、人的コストがかかります。目標管理システムを導入することで、評価シートの記入から評価、面談、承認ワークフローなどの業務を効率化できる点もツール導入の大きなメリットです。

目標管理ツールを選ぶポイント7つ

目標管理ツールを選ぶ際、考慮したいポイントを7点紹介します。

1、導入目的にあった機能を搭載しているか

目標管理ツールの導入目的は明確になっているでしょうか。既存の目標管理制度をシステム化したいのか、目標管理制度がないため制度の構築とシステム化を同時に進めたいのか、この2点だけでも選択するべきツールは異なります。

公平な人事評価を実現したいなら、目標管理だけでなく人事評価システムの機能も併せ持つタイプを選ぶほうがいいでしょう。自社の導入目的に合わせ、最適な機能を持つ製品を選択しましょう。

2、企業規模や部署の統廃合などに対応可能か

人事系のシステム全体にも言えることですが、中小企業対象なのか、大企業対象なのかも確認して、自社の規模に合った製品を選びましょう。

大企業向けの製品だと、部署の統廃合、複数拠点の情報管理など、大組織特有の管理に対応しています。中小企業向けの場合は、導入しやすい料金体系や、充実した導入支援メニューがあるなどの特徴があります。

3、従来の評価制度と同じ方法で運用できるかどうか

すでに目標管理制度を導入している場合は、従来の評価制度と同じ方法で運用できるかどうかも確認ポイントです。多くの製品は、評価シートに柔軟なカスタマイズ性を持たせて対応していますが、念のため自社の評価シートがそのまま使えるかどうかを、販売元に問い合わせると確実です。

4、操作しやすいか

従業員・評価者ともに操作しやすいかどうかもチェックしておきたいポイントです。無料プランやトライアル版を活用して、実際に使用する従業員と評価者それぞれにテストをしてもらいましょう。導入候補の製品を2~3製品に絞って比較すると、製品ごとの違いが分かるのでおすすめです。

5、システム連携がしやすいか

目標管理ツールは、人事評価システムや他の人事システムと連携することで、より大きな導入効果が期待できます。特に人事評価システムとの連動は重要です。

目標管理ツールは、人事システムや人事評価システムの1機能として提供されている場合もあります。既存システムが特にない場合は、目標管理機能のある人事システム・人事評価システムの導入を検討するのもいいでしょう。

6、料金体系

クラウド型の場合は月額料金、オンプレミス型の場合は導入費用と年間保守費用がかかります。クラウド型でも、月額料金は1ユーザー単位か1社単位かの違いがあります。いずれにしても、導入候補の製品全ての総コストを計算して、費用対効果比較しましょう。

7、セキュリティが十分かどうか

目標管理ツールは、社員の評価に関係する情報を扱うため、セキュリティ面でも安心できるかどうかを確認しましょう。インターネット上に公開されているクラウド型の場合は、SSL暗号化通信に対応しているか、IPアドレスによるアクセス制限などの機能があるかどうかチェックしてください。

目標管理ツール導入時の注意点4つ

目標管理ツールを導入する際は、注意したい点がいくつかあります。ここでは、4つの注意点について解説します。

1、情報漏洩のリスク

セキュリティの高い製品を選んでも、情報漏洩のリスクがゼロになるわけではありません。内部の人間が情報を持ち出さないよう、アクセス制御や操作ログの取得なども活用して、情報漏洩を防止するよう注意しましょう。

2、コストパフォーマンスに見合わない可能性がある

せっかく導入した目標管理ツールも、運用されなければコストパフォーマンスを発揮できません。機能が豊富過ぎて一部しか使わないという場合も、コストパフォーマンスは低下します。

使いやすさや適切な機能を持った製品選定とともに、目標管理制度自体を新規導入する場合は、体制・仕組み作りも怠りなく進めましょう。

3、人事担当者の負担増大

目標管理ツール導入直後は、使い方の問い合わせが多く、人事担当者の負担は増大する点も要注意です。人事担当者の負担を放置すると、運用がうまく回らず、目標管理ツール自体が使われなくなってしまう可能性もあります。

製品によっては、導入支援サービスや使い方の研修などをソリューションメニュー化しているものもあるため、これらを活用しましょう。ツール導入前後の人事担当者の負荷を下げると、スムーズに運用できるようになります。

4、従業員からの不満

従来の目標管理制度と大きく評価手法が異なる場合、目標管理ツール導入後に従業員から不満が出る可能性があります。導入前後には、従業員に十分な説明と研修を行い、このような不満を解消するための対策コストも見積もっておきましょう。

目標管理ツールを比較して自社に合った製品を選ぼう

目標管理ツールは、従業員の目標達成と業務遂行能力の向上を目的とするツールです。全従業員の目標は会社の経営目標から落とし込むため、個々の目標達成度の積み重ねが、経営目標達成に直結します。

目標管理ツールによって目標設定から目標達成までの途中経過や上司からのフィードバックが可視化されるため、従業員のモチベーション向上にも役立ちます。

目標管理ツールは、製品によってさまざまな特徴があるため、自社に合った製品選びが重要です。ぜひ本稿を参考にしていただき、比較検討してみてください。

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