枕の中身の種類を比較!素材の特徴を徹底解説

最近では睡眠の質が大切であることが周知され、寝具にこだわる人も増えてきました。

使う人の好みや体格などによって、枕も様々なものが販売されています。

枕ってたくさんあるけどどう違うかよくわからない・・・

自分に合った枕ってどう選べば良いの?

本記事では、枕の中身の種類の特徴を詳しく紹介します。

枕の種類・素材のおすすめも解説するので、枕選びにお悩みの方はぜひチェックしてみてください。

目次

枕に使用されている素材にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。

この章でご紹介するのは、枕の中身に使用される代表的な素材になります。

それぞれ素材ごとの特徴や、メリット・デメリットも併せて解説しますので、枕選びの参考にぜひチェックしてみてください。

高反発ウレタンの特徴

まずご紹介するのは、マットレスにも使用される素材の『高反発ウレタン』です。

高反発ウレタンを使用した枕は、寝返りがしやすい枕として人気が高い素材となっています。

フィット感高い
通気性若干悪い
寿命2~3年
硬さ普通
お手入れ(洗濯)ものによっては丸洗い可
アレルギーほとんどなし
おすすめできる人体格のいい人
肩こりのある人
価格帯3,000円~10,000円

高反発ウレタンを使用した枕は、適度なフィット感があるのが特徴です。

筋肉量のある人や体重がある人、肩こりが気になる人におすすめの素材です。

メリット
デメリット
  • 適度な硬さがあり、首から肩をしっかりと支えてくれる
  • フィット感があり、体格のいい人や体重のある人にもおすすめ
  • 肩こり改善効果が期待でき、安定した睡眠が期待できる
  • ものによっては水洗いできるものもあるため衛生的
  • 値段によって品質にばらつきがある
  • 安いものだと高反発なのに柔らかいことがあり、十分な安定感を得られないことがあるため要注意
  • また通気性が若干悪いため、人によっては蒸れを感じることがある

頭が沈み込みすぎないため、寝返りが打ちやすいのが最大のメリット。

ただし、通気性に劣ることと洗えないものも多いため、お手入れや持ちといった部分がデメリットと言えます。

低反発ウレタンの特徴

次にご紹介するのは『低反発ウレタン』です。

他の素材に比べて頭へのフィット感が高く、包み込むような安心感のある素材です。

フィット感非常に高い
通気性悪い
寿命2~3年
硬さ柔らかめ
お手入れ(洗濯)洗濯不可
アレルギーほとんどない
おすすめできる人体重の軽い人~普通体型の人
価格帯2,000円~15,000円

ふわふわの感触ながら、沈み込みすぎない弾力もある素材で寝姿勢を選びません。

筋肉量の少ない人や、華奢な体型の方におすすめの素材と言えます。

メリット
デメリット
  • 非常に高いフィット感があり、頭全体を包み込むように支えてくれる
  • 体圧分散力が高く、負荷を均一にしてくれる
  • 首から肩にかけての凹凸にもしっかりとフィットするので、肩こりや首の痛み改善に非常に効果的
  • 通気性が悪く、特に夏場は熱がこもりやすい
  • 安い枕だと柔らかすぎることがあり、十分な体圧分散力を得られないことがある
  • 体重が重い人や体格がいい人だと、枕が沈み込んでしまう可能性がある
  • 丸洗いすることが基本的にはできない

低反発ウレタンのメリットとしては、他の素材に比べて圧倒的にフィット感が高いこと。

体圧分散性に優れているため、肩こりや首の痛みを緩和する効果が期待できます。

デメリットとしては通気性が悪く丸洗いできないため、衛生面で注意が必要であることです。

ラテックスの特徴

『ラテックス』とは、天然のゴムを使用した素材のこと。

弾力性や反発力があり、安定した柔らかさが特徴です。

フィット感普通
通気性良い
寿命2~3年
硬さ普通
お手入れ(洗濯)よっぽどの時は洗濯可能。
ただし若干面倒。
アレルギーゴムアレルギー
おすすめできる人体が大きい人
安定した硬さと柔らかさを求める人
価格帯5,000円~15,000円

注意したいのは、天然ゴムを使用した素材のため、ゴムアレルギーの方は使用しないこと。

体格が良い人や沈み込みの少ない枕が好きな人にはおすすめの素材です。

メリット
デメリット
  • 柔軟性のある反発力が特徴
  • 沈み込む最初は低反発ウレタンのような感覚があるものの、支える力が高いため、低反発ウレタン枕ほど沈み込まない
  • 通気性が高く、天然素材のため抗菌作用があり、清潔に保てる
  • ゴム特有の臭いがあるため、使っていると不快に感じることがある
  • ゴムアレルギーの危険性もあり、アレルギー体質の人は注意
  • 反発力がしっかりとあるため人によっては硬さを感じることがある

ラテックスの最大のメリットは通気性の高さと抗菌作用があること。

洗うこともできるため、枕を清潔に保つことができます。

ただし、ゴム特有の臭いが気になる人もいるのがデメリットと言えます。

高反発ファイバーの特徴

『高反発ファイバー』とは、合成樹脂ポリエステルを使った素材のこと。

通気性に優れており、熱がこもりにくいという特徴があります。

フィット感低い
通気性非常に良い
寿命3~4年
硬さ硬め
お手入れ(洗濯)丸洗い可能
アレルギーほとんどなし
おすすめできる人体格のいい人
硬めの寝心地が好きな人
臭いや衛生面が気になる人
価格帯7,000円~20,000円

高反発ファイバーの最大のメリットは、自宅で丸洗いできるお手入れの楽さ。

臭いや衛生面が気になる人におすすめの素材です。

メリット
デメリット
  • 寝返りが打ちやすく、しっかりとした支える力のある
  • 通気性が抜群に優れているため、寝汗や熱などがこもらず、常に快適な快眠環境を整えてくれる
  • 丸ごと水洗いできるため、常に清潔を維持できる
  • やや硬めのため、フィット感があまり高くない
  • 最初はなかなか馴染みにくく、寝にくいこともある
  • 若干値段が高く、扱っているところも少ないため、なかなか購入しづらい

寝心地は硬めで支える力もしっかりしているため、寝返りが打ちやすいというメリットも。

その分フィット感は少なく、体に馴染むまで時間がかかることと、価格が高めであることがデメリットと言えます。

ポリエチレンパイプの特徴

『ポリエチレンパイプ』はプラスチックのストローを細かく切ったような素材のこと。

中が空洞になっているため、通気性に優れているのが特徴です。

フィット感低い
通気性非常に良い
寿命5~6年
硬さ硬め
お手入れ(洗濯)丸洗い可能
アレルギーほとんどなし
おすすめできる人通気性重視の人
硬めの寝心地が好きな人
価格帯1,000円~5,000円

寝心地は硬めで沈み込みが少ないため、硬めの寝心地が好きな方におすすめの素材です。

メリット
デメリット
  • 通気性が抜群に良く、ほこりも出ないうえ、水でサッと洗えるため非常に衛生的
  • 耐久性が高く、長期間にわたって使用できる
  • 中身のパイプの量によって、枕の使い心地を自在に変えられる
  • たくさんのパイプの粒が常に流動するため、フィット感に欠けている
  • 人によってはパイプのガサガサという音が気になることがある
  • 粒の大きさによっては頭に当たる感覚が痛く感じる

さっと水洗いできるため衛生的であることと、耐久性に優れているというメリットがあります。

硬めなのでフィット感はあまりなく、パイプの触感や音が気になる人もいる点がデメリットです。

羽毛の特徴

『羽毛』は水鳥の羽の軸がないものを指します。

軽さや保湿性・吸湿性・放熱性に優れているのが特徴です。

フィット感ややある
通気性良い
寿命3~4年
硬さ柔らかい
お手入れ(洗濯)難しいが一応洗うことが可能
アレルギー動物アレルギー
羽毛アレルギー
おすすめできる人柔らかな寝心地が好みの人
価格帯7,000円~25,000円

ふわっと包み込むような柔らかさが人気で、羽毛の量によっても寝心地が異なります。

軽くて暖かい素材なので、寒いのが苦手な人にはおすすめの素材です。

メリット
デメリット
  • ふわっと柔らかく、包み込むような使い心地
  • 復元力が非常に高く、枕の中に含有されている羽毛の量で、寝心地が変わる
  • 軽くて暖かく、長期間使用してもへたりにくい
  • 羽毛特有の臭いがあるため、人によっては不快に感ることがある
  • 天然素材の羽毛は目の細かい布であっても簡単に通り抜けてしまうため、使用していて枕の中から素材が出てくることもあり注意が必要

軽くて暖かいことやヘタリにくいため耐久性に優れているのがメリットです。

ただし、羽毛アレルギーや動物アレルギーの人、羽毛特有の臭いが気になる人は使用を控えるようにしましょう。

羽根の特徴

『羽根』は軸のある羽毛のことを指します。

特徴は羽毛と同じく、軽さや保湿性・吸湿性・放熱性に優れているという点です。

フィット感普通
通気性普通
寿命3~4年
硬さ柔らかい
お手入れ(洗濯)難しいが一応洗うことが可能
アレルギー動物アレルギー
羽根アレルギー
おすすめ
できる人
柔らかな寝心地が好みの人
価格帯7,000円~15,000円

ふわふわの柔らかい寝心地と軽くて暖かいのが特徴で、寒いのが苦手な方や柔らかい枕が好きな方におすすめの素材です。

メリット
デメリット
  • 空気をたっぷりと含んだ特有のふわふわな寝心地が特徴
  • 吸湿性・放湿性に優れ、復元力が非常に高い
  • 羽毛の枕よりも取り扱っている店舗が多く、お値段も若干お手頃
  • 羽根独特の臭いがある
  • 羽軸がついている羽根枕は羽毛よりも若干硬く、場合によっては羽軸がチクチクと刺さることもある
  • 安価な羽根枕の場合は臭いが強いものも多く、終始臭く感じることがある

羽毛に比べて価格がお手頃なのと、耐久性に優れているのがメリットです。

ただし、羽毛同様アレルギーをお持ちの方や、独特の匂いが気になる人は違う素材を検討することをおすすめします。

そばがらの特徴

『そばがら』は余分な熱を逃し、汗を吸収するのが特徴です。

フィット感普通
通気性良い
寿命半年~1年
硬さ普通
お手入れ(洗濯)洗える
アレルギーそばアレルギー
おすすめできる人安定した硬さが欲しい人
価格帯1,000円~3,000円

そばがらは通気性にも優れているため、暑いのが苦手な人におすすめの素材と言えます。

ただし、そばアレルギーの人は使用を控えるようにしましょう。

メリット
  • 適度な硬さと安定感が人気
  • 吸湿性・放湿性に優れ、日本の高温多湿の気候に非常に適している
  • 天然素材特有の清涼感があり、お手頃な価格でどこでも購入可能
  • 中身が小さい粒状のため流動性があり、人によってはなかなか快適な寝心地を得られないことがある
  • お手入れをきちんと行わないと、湿気がたまり虫が発生する場合がある
  • そばがらの割れた実が当たる感覚がチクチクすることがある

そばがらの枕は適度な硬さと吸水性・吸湿性に優れているのがメリットで、価格がお手頃なのも人気の理由です。

ただし、天然素材を使用しているため虫やダニが発生することがあるため、きちんとお手入れをすることが大切です。

ポリエステルつぶわたの特徴

『ポリエステルつぶわた』は、化学繊維を使用したわたを使用しています。

ふわふわと柔らかい寝心地が特徴です。

フィット感良い
通気性普通
寿命3~4年
硬さ柔らかめ
お手入れ(洗濯)丸洗い可能
アレルギーダニアレルギー
おすすめできる人柔らかい寝心地が好みの人
価格帯2,000円~7,000円

柔らかい寝心地が好みの人や、自宅で丸洗いできる枕をお探しの人におすすめの素材です。

メリット
デメリット
  • 繊維が切れにくく、天然綿よりもわた埃が発生しにくい
  • 洗濯ができるため非常に衛生的
  • 使用するポリエステルつぶわたの量によってはボリューム感をしっかりと出せるため、弾力のある枕を作れる
  • 使用頻度に応じて、綿がだまになってくると使い心地が悪く感じられる
  • 洗えて衛生的な反面、吸湿性がなく放湿性も低いため、お手入れをしないとダニなどが繁殖してしまうことがある

洗濯ができるので清潔に保つことができることと、天然のわたに比べてほこりが出にくいのがメリットです。

ただし、吸湿性や放湿性が劣るため、お手入れをしないとダニが繁殖しやすいので注意してください。

ウール(羊毛)の特徴

『ウール(羊毛)』は天然の羊毛を素材としています。

吸湿性・放湿性に優れているのが特徴です。

フィット感普通
通気性普通
寿命2~3年
硬さ普通
お手入れ(洗濯)丸洗い可能
アレルギーダニアレルギー
おすすめできる人柔らかめの寝心地が好みな人
価格帯5,000円~10,000円

ウールもふわふわとした柔らかさが特徴のため、適度なフィット感と柔らかい寝心地が好みの方におすすめです。

メリット
デメリット
  • 程よい硬さがありながらも、独特の柔らかい寝心地が特徴
  • 天然素材のため吸湿性・放湿性に優れ、耐久性がある
  • 復元力が高く、変わらない品質の寝心地を味わえる
  • 動物性天然素材のため、きちんとお手入れを行う必要がある
  • お手入れを怠るとダニが発生してしまい、アレルギー症状などが出る可能性がある
  • 夏場は特に熱がこもりやすく、注意が必要

吸水性と放湿性に優れ、品質の持続力が高いため、長く使用することができます。

ただし、天然素材のためダニが発生しやすいため、定期的なお手入れが必須となります。

極小ビーズの特徴

『極小ビーズ』は、小さな発泡ビーズを使用しています。

流動性があり、ふんわりもちもちとした独特の感触が特徴です。

フィット感高い
通気性悪い
寿命3~5年
硬さ柔らかめ
お手入れ(洗濯)丸洗い可能
アレルギーほとんどなし
おすすめできる人やせ型の人
特有の感触が好きな人
価格帯2,000円~3,000円

極小ビーズ独特の感触が好きな人や、包み込むようなフィット感が好きな人におすすめの素材となっています。

メリット
デメリット
  • 非常に小さな発泡ビーズを使用しているため、滑らかなさわり心地で、首や肩にも柔軟にフィットしてくれる
  • 極小のビーズはつぶが非常に小さいため、つぶ自体がつぶれることなく、耐久性に優れている
  • 発泡ビーズ自体は通気性がないため、熱がこもりやすい
  • 形が自由自在に変わってしまうため、安定感に欠ける
  • 寝返りが打ちにくく、肩こりなどの原因になることがある

柔軟な流動性から、首や肩にフィットすることや、丸洗い可能で耐久性にも優れているのがメリットです。

ただし、安定性に欠けるため、寝返りが打ちにくく肩こりの原因となる可能性があるので注意してください。

ヒノキの特徴

天然のヒノキを加工し、丸いビーズ状やサイコロ状にしたものを素材にした『ヒノキ』。

防湿・防カビの効果と、ヒノキ特有の香りが人気の素材です。

フィット感低め
通気性良い
寿命香りの寿命が3か月程度
機能性の寿命が1年~2年
硬さ硬め
お手入れ(洗濯)丸洗い不可
アレルギー臭いアレルギー
おすすめできる人安定感のある寝心地が欲しい人
高い香りで癒されたい人
価格帯10,000円~15,000円

硬めの寝心地で安定感があるため、体格の良い人やヒノキの香りが好きな人におすすめです。

メリット
デメリット
  • 安定感のある硬めの寝心地が特徴
  • 思わずため息が出るほどの心地よいヒノキの香りが快眠をしっかりとサポート
  • 防湿・防カビ効果が高く、頭部にこもる熱を分散し、不快感を解消してくれる
  • 十分な大きさの枕となると値段が高く、取扱店はあまり多くない
  • 素材が硬いため、慣れるまでに時間がかかることがある。
  • 独特のヒノキの香りは早ければ1か月程度で、長くても3か月くらいで抜けてしまう

ヒノキの香りはリラックス効果が高く、睡眠の質を高める効果が期待できることと、防湿・防カビ効果に優れているのがメリットです。

ただし、香りの持続効果が3ヶ月程度なのと、取り扱いが少ないことがデメリットと言えます。

【特徴別】枕の中身の種類で比較!

素材ごとの特徴がわかったところで、その特徴別にどの素材が適しているのかをみていきましょう。

この章では、

  • お手入れのしやすさ
  • 虫やダニのつきにくさ
  • ニオイのつきにくさ
  • 硬さ

の4つの観点から、それぞれおすすめの素材をご紹介します。

お手入れ(洗濯や掃除)のしやすさで比較

まず初めに、洗濯や掃除といったお手入れの観点からみていきましょう。

お手入れしやすい素材と、自分ではお手入れしにくい素材とに分けてご紹介します。

お手入れしやすいもの

お手入れしやすい素材は以下になります。

  • 高反発ファイバー
  • ポリエチレンパイプ
  • ポリエステルつぶわた

お手入れしやすいものの特徴としては、やはり丸洗いができるかどうかが判断基準となります。

この3つは丸洗いすることができ、なおかつ簡単に乾かせるため、お手入れのしやすさから言えば優秀な素材といえます。

お手入れしづらいもの

お手入れしづらい素材は主に以下になります。

  • 低反発ウレタン
  • ラテックス
  • 羽毛

低反発ウレタンは丸洗いすることができず、清潔に保つにはなかなか大変な素材と言えます。

他の素材も洗濯はできても洗うのが大変だったり、うまく干せないと臭いが残ったりと、なかなかお手入れは簡単ではありません。

虫やダニが付きにくい素材の枕を比較

次に、虫やダニのつきやすさでみていきましょう。

基本的に、合成繊維は天然素材のものに比べて、虫やダニがつきにくいとされています。

虫がつきにくい素材のもの

虫がつきにくい素材は以下になります。

  • ポリエチレンパイプ
  • 高反発ファイバー
  • 極小ビーズ

特に、通気性の良い化学繊維は虫がつきにくいものの代表です。

また、同じ化学繊維でもポリエステルつぶわたに関しては、お手入れの方法によって綿の部分にダニなどが住み着いてしまう可能性があります。

虫がつきやすい素材のもの

一般的に虫がつきやすいとされている素材は以下になります。

  • 羽毛
  • 羽根
  • そばがら

天然素材の中にも虫などがつきにくいものもありますが、お手入れを怠ると虫が発生しやすいという特徴があります。

特に、動物性の天然素材は虫が付着してしまう可能性が高く、日頃の使用環境やお手入れの頻度に注意が必要です。

臭いが蓄積されづらい素材の枕を比較

毎日使用すると、寝ている間にかいた汗や湿気などが蓄積し、ニオイの原因になることがあります。

ニオイがつきにくいかどうかも素材ごとに違いがあるので、それぞれ見ていきましょう。

臭いがつきにくい素材のもの

臭いがつきにくい素材は以下になります。

  • 高反発ファイバー
  • ポリエチレンパイプ
  • ポリエステルつぶわた

これらの化学繊維は吸湿性があまり高くない分、臭いを留めておくことがないので臭いが蓄積されづらい素材です。

もちろん、お手入れを怠ると臭いが染みついてしまう可能性はあるため注意しましょう。

臭いがつきやすい素材のもの

臭いがつきやすい、もしくは元々臭いがきつい素材は以下になります。

  • 羽根
  • 羽毛
  • 低反発ウレタン

羽毛や羽根はそもそも動物の臭いが完全に抜けきらないため、素材そのものに臭いが感じられる素材です。

また、お手入れを怠ると人の臭いと動物性の臭いが混ざり、強烈な臭いに変わってしまいます。

低反発ウレタンは熱や湿気がこもりやすく、なかなか汗などが発散されないため、臭いを放つことがあるでしょう。

枕の硬さを比較

次に、枕の硬さ別におすすめの素材を見ていきましょう。

硬い枕が好きな人、柔らかい素材が好きな人に、それぞれおすすめの素材をご紹介します。

硬めの素材のもの

硬めの素材が好みであれば、以下がおすすめです。

  • ヒノキ
  • ラテックス
  • そばがら

素材自体に柔軟性のないヒノキやそばがらは硬い枕の代表といえます。

ラテックスはゴムでできているため多少の弾力性はあるものの、弾力性そのものが硬さにつながるため吸収されるような柔らかさはありません。

柔らかめの素材のもの

柔らかめの感触が好みの人は、以下の素材を選ぶとよいでしょう。

  • 極小ビーズ
  • 羽毛
  • 低反発ウレタン

極小ビーズは非常にやわらかく、頭部用の枕として使うには不十分である場合がほとんどです。

羽毛は枕の中身で使用されている質量によっては後頭部が床についてしまうことがあります。

低反発ウレタンはやせ型の人にはちょうど良くても、体格のいい人には沈み込みの強い枕になるため注意しましょう。

枕は中身の種類で寝心地が変わる?

枕の中身には、ウレタンや綿、羽毛など、様々な素材のものが使われています。

その中身の素材は、枕の硬さや反発力を左右する重要な要素です。

自分に合った枕を選ぶ際にも重要なポイントとなり、中身の素材によって寝心地も全く異なります

枕の中身の種類の選び方のコツ

では、たくさんある枕の中身(素材)から、どのようにして自分に合ったものを選べば良いのでしょうか。

素材ごとに様々な特徴があるため、その特徴から選ぶのがおすすめです。

この章では、枕の中身(素材)を選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

お手入れのしやすさで選ぶ

枕を選ぶ際は、お手入れが簡単にできるかどうかが確認しておきたい重要なポイントのひとつ。

自宅の洗濯機で丸洗い可能なものもあれば、水洗いできないものもあります。

人は、一晩寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかくと言われています。

枕は毎日使用するものなので、定期的なお手入れが必要です。

枕のお手入れが簡単かどうかは、使用されている素材によって異なります

枕を清潔に保つためにも、お手入れの方法は購入前にチェックしておくようにしましょう。

硬さで選ぶ

枕の中身(素材)によって、硬さや寝心地も変化します。

自分に合った枕を選ぶ際に、

  • 寝姿勢(横向き寝、仰向け寝など)
  • 使用する人の体格
  • 好みの硬さ

なども大切なポイントとなります。

特に枕の硬さに関しては、素材によって大きく異なるため、購入前に店舗等で寝心地を確認するのがおすすめです。

虫やダニがつきにくいものを選ぶ

枕を長く使用するため、虫やダニがつきにくいものを選びたいですよね。

実は、虫やダニがつきにくいかどうかも、枕の中身(素材)によって異なります。

化学繊維を使用したものは、天然素材を使用したものに比べて虫やダニがつきにくいという特徴があります。

臭いがつきやすい素材かも重視

枕の中身(素材)によって、臭いがつきやすいものとつきにくいものがあります。

吸湿性が高い素材は、寝ている間にかいた汗を吸い取ってしまうため、臭いの原因になりやすい傾向があります。

枕を選ぶ際には、臭いがつきやすい素材かどうかもチェックするようにしましょう。

ここまで、枕に使用される素材をそれぞれご紹介しました。

とにかく柔らかい枕がいい!という人にはあまり参考にならないかもしれませんが、今回さまざまな素材の比較を踏まえて、おすすめできると総合的に判断したのがこの3つの素材です。

  • 高反発ファイバー
  • 高反発ウレタン
  • ラテックス

寝やすさ・扱いやすさ・価格を総合的に判断しました。

ある程度しっかりと支えてくれる枕で、購入しやすく、お手入れが簡単にできることを条件に選考してみました。

もちろん好みは人それぞれなのですが、参考程度に一度検討していただけたら幸いです。

枕の種類のよくある質問・Q&A

枕は硬めと柔らかめ、どちらがおすすめですか?

基本的には寝心地の好みで判断します。

フィット感がある枕が好きな人は柔らかめ、肩こりや首の痛みが気になる人は硬めのものがおすすめです。

ストレートネックにはどんな枕が最適ですか?

ストレートネックの人には、寝返りが打ちやすい枕が良いとされています。

沈み込みの少ない適度な硬さの、高反発ウレタンやファイバー素材の枕などが特におすすめです。

パイプ枕の寿命は何年くらいですか?

パイプ枕は平均、2〜3年が寿命と言われています。

使用期間が長くなると、パイプが劣化して変形することがあるためです。

最近ではパイプを補充したり交換できる枕も販売されているため、メンテナンスすれば3年以上使用できるものもあります。

まとめ

今回は、枕に使用されている素材別に、その特徴や減りと、デメリットを解説しました。

枕を選ぶ際にそれぞれ素材ごとの特徴を知っておくことで、事前にお手入れが楽なものを選ぶこともできます。

毎日の睡眠の質を上げるためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。

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この記事を書いた人

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