トラフィック監視ツール3選を比較!選び方のポイントも紹介

トラフィック監視ツール

ネットワーク上に流れるデータのことをトラフィックといい、トラフィック量を監視するにはトラフィック監視ツールが用いられます。「通信が遅い」といったネットワーク上の問題を未然に防ぐためには、トラフィック監視ツールの利用がおすすめです。

この記事では、トラフィック監視ツールを3つご紹介し、さらに選び方のポイントも解説します。

トラフィック監視ツールとは

トラフィック監視ツールは、ネットワーク回線上に流れる単位時間当たりのデータ量(トラフィック)を監視するツールです。

PCやサーバー間をつなぐネットワークがもつ帯域幅以上のトラフィックが流れると、通信が遅くなるなどトラブルが発生します。たとえば、1Gの帯域幅をもつ回線に100Gbpsのデータが流れると、データが流れ切るまで時間がかかり、通信が遅くなります。

このように、特定の回線でどれくらいのトラフィックが流れているか監視し、設定値以上のトラフィックが流れるとアラートを出すツールが、トラフィック監視ツールです。

トラフィック監視ツール導入のメリット3つ

1 未然にネットワーク障害を防止できる

ネットワークに問題が起こると、ネットワーク上で稼働するさまざまなシステムに影響が出ます。トラフィック監視はシステム全体に影響が出る問題の未然の防止、問題発生時の迅速な対処が行えます。

2 システムの保守に役立ち、運用コストが低減できる

ネットワークが広範囲にあると、ネットワークの状況を把握するのが困難になり、運用コストが増大します。トラフィック監視ツールを利用して監視することで運用コストを低減し、他システムの保守といった別の作業に回すことができます。

3 管理工数の削減

トラフィック監視の実施により、トラフィック過多の懸念箇所やネットワーク上でメンテナンスが必要な箇所、および障害の原因箇所を素早く特定できます。メンテナンスや障害調査をスピーディーに行うことができ、ネットワーク管理者の管理工数削減につながります。

トラフィック監視ツール導入のデメリット2つ

1 ネットワークの知識が必要

トラフィック監視ツールで監視する対象ネットワークやサーバーの特定、監視する値や情報の見方については、ある程度ネットワークの知識が求められます。監視ツールを扱えるスキルをもったエンジニアが必要です。

2 監視するための工数・コストが必要

トラフィックを監視するためにはさまざまな工数やコストが発生する点を押さえておく必要があります。トラフィック監視ツールの導入、監視設定の実施、監視ツールを扱えるスキルを身につけるためのコストや人件費などが必要となります。

トラフィック監視ツールソフトの比較3選

「Quality Analyzer Option」
アイビーシー株式会社

POINT
  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:オンプレミス
  • 価格:別途お問い合わせ

「Quality Analyzer Option」は、ネットワーク経路上に流れるパケットをキャプチャし、通信品質管理をおこなうSystem Answer G2のオプションです。System Answer G2とあわせて、通信経路上のパケットデータを組み合わせることで、ネットワーク機器の性能情報から通信別の品質状況まで、トータルで可視化することができます。

「Quality Analyzer Option」にてプロトコル別のトラフィック量や(パケットロス率、コネクション数、アプリケーション遅延)といった 品質状況をグラフ化し、分かりやすく可視化します。

その他のSystem Answerシリーズと連携して、 セキュリティ対策などトラフィック以外のネットワーク障害も含めて特定ができるようになります。


「DarkTrace」
Darktrace

POINT

  • 対象従業員規模:100名以上
  • 提供形態:オンプレミス
  • 価格:別途お問い合わせ

「DarkTrace」は、自立型AIにより、ランサムウェアやマルウェアをリアルタイムに検知する パッケージソフトウェアです。

ランサムウェアやマルウェアに感染した場合、感染拡大のため大量データを拡散しようと試み、ネットワーク負荷が急激に増大します。 「DarkTrace」はセキュリティ脅威を検知するだけでなく、ネットワーク負荷の異常も監視します。

30日間無料トライアルも利用できる ので、操作性や監視項目の確認など具体的に確認したい方は、利用を検討されてみてはいかがでしょうか。


「InterMapper」
株式会社コムリンクス

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:パッケージソフト / アプライアンス
  • 価格:別途お問い合わせ

「InterMapper」は、ネットワーク管理業務を支援する監視ツールです。InterMapperは、ハードウェアおよびソフトウェア状態、回線のトラフィック状況を、リアルタイムに監視します。

トラフィックの流れや機器のアラート状態をわかりやすく表現 し、ネットワークについて深い知識がない人でも状況を把握できます。また、監視データの記録とグラフ化、監視機器の自動検出、外部機器やソフトウェアとのアラート連携など、 豊富な機能でネットワークの管理工数を削減します。

システムの運用監視だけでなく、システム構築時のネットワーク性能試験や負荷試験を実施するときにも有効 です。フロアのPCを監視することで、IPアドレスやOSバージョンといった情報の資産管理にも活用できます。

トラフィック監視ツールを選ぶ時のポイント4つ

1 導入のしやすさ

導入のしやすさは、ツールの提供形態によって変わります。クラウドだと、初期費用をおさえつつ、設定のみで迅速に導入できます。オンプレミスは柔軟な設定が可能ですが、細部まで設定するにはネットワークに関する専門知識が必要です。導入のしやすさならクラウドですが、細かく設定し監視を行いたい場合はオンプレミスが向いています。

2 扱いやすさ

ツールを導入したものの、監視設定項目が多く時間がかかり、また監視結果の値がわからないのでは扱いにくく、本来のメリットが得られません。そのため、実際にネットワーク監視を行う担当者が扱えるツールを選びましょう。

ツールによっては無料トライアルが利用できるものがありますので、実際に試して操作性を確認しておくとよいでしょう。

3 他ツールとの連携

ネットワークを総合的に監視したい場合、トラフィック監視ツールだけでなくその他のネットワーク監視ツールとの連携が必要です。将来的にそうなることも踏まえ、拡張性の高いツールを導入しておくと、複数のツールで総合的に監視が可能です。

4 アラート通知

ネットワークの異常はシステム全体に影響する恐れがあるため、異常を迅速に検知できるアラート通知方法を選択しましょう。メール以外にも社内で利用しているチャットツールへの通知、別途サーバルームがある場合やパトランプをつかって音や光で知らせる方法も有効です。

扱いやすいトラフィック監視ツールを選ぼう

以上、トラフィック監視ツールについてご紹介しました。ネットワークはトラブルが発生するとシステム全体に影響を及ぼす可能性があるため、トラフィック量を監視することは大変重要です。

トラフィックを監視することのメリットは以下です。

  • 未然にネットワーク障害を防止できる
  • システムの保守に役立ち、運用コストが低減できる
  • 管理工数の削減

トラフィックツールはセキュリティに役立つものや、他の監視ツールと連携して統合的にネットワークを管理するものなど、さまざまな種類があります。ツールをもっと深く知りたいという方は、お問い合わせや資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

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