フリーWi-Fiなど公衆無線LANホットスポットの普及が進み、回線のセキュリティ向上のために注目度が高まっているVPNサービス。
中でも、NordVPNはVPNサービスの大手として多くの方に利用されているサービスです。
実効通信速度の安定性やサーバー設置台数、サーバーロケーションでチョイス可能な国の数などのスペックは、後発組よりも1ランク上。安心感が高いだけでなく、お得に利用できる割引プランも用意されています。
この記事では、NordVPNの3つのプランや割引価格を紹介し、それぞれのプランをよりお得に利用するための考え方、利用可能な支払い方法を解説します。
最大60%以上OFFの2年プランが安い!NordVPNの料金プラン一覧
大手VPNサービスの多くは、長期プランほど割引率が大きくなる傾向があります。
NordVPNもその例にもれず、最もサービス内容が充実している「コンプリートプラン」の2年契約に対しては、60%以上の割引が適用されています。

この割引率は、為替の影響やキャンペーンの有無でも変わります。最新の割引率は、公式HPにてご確認ください。
注意点としては、割引が適用されるのは最初の更新までの期間に限定されるという点です。契約を更新する際には通常料金が適用されますので、長くNordVPNを利用する予定の方はできるだけ長期のプランを選んだ方が、よりお得に利用可能です。
NordVPNの3プラン
NordVPNはVPNサービスとしてはちょっとユニークなサービス体系になっており、内容の異なる3種類のプランを用意しています。
まずは、それぞれのプランの料金をご紹介します。料金は、いずれも税込です。

NordVPNは海外企業のサービスのため、為替の影響で料金が頻繁に変わります。公式HPにて、最新の料金をご確認ください。
【スタンダードプラン(現在はベーシックプランに名称変更)】
1か月プラン | 1,380円 |
1年プラン | 6,840円 (最初の1年、それ以降は11,400円/年) |
2年プラン | 11,040円 (最初の2年、それ以降は22,800円/2年) |
【プラスプラン】
1か月プラン | 1,470円 |
1年プラン | 7,800円 (最初の1年、それ以降は14,640円/年) |
2年プラン | 12,960円 (最初の2年、それ以降は29,280円/2年) |
【コンプリートプラン】
1か月プラン | 1,620円 |
1年プラン | 9,600円 (最初の1年、それ以降は22,920円/年) |
2年プラン | 16,560円 (最初の2年、それ以降は45,840円/2年) |
プラスプラン・コンプリートプランとは?
NordVPNの3プランは、それぞれ機能範囲が異なります。
3つの中で最もリーズナブルな「スタンダードプラン(ベーシックプラン)」は、機能がベーシックなものに限定されており、いわゆる一般的なVPNサービスと同様です。
それに対し、「プラスプラン」「コンプリートプラン」は、本来のVPNサービスにプラスαの機能が追加されたプランです。以下でその内容を具体的に解説します。
プラスプラン
プラスプランは、スタンダードプラン(ベーシックプラン)に「パスワードマネージャー」機能と「情報漏えいスキャナー」機能が追加になったサービスです。
パスワードマネージャーは一元的にサインイン情報などを管理するツールで、パスワード強度が重要視される昨今、重要なセキュリティツールの一つとして注目度が高まっています。
情報漏えいスキャナーは、ノートン 360(ノートン 360の評価記事に内部リンク)で言うところの「ダークウェブモニタリング機能」に近いサービスです。個人情報などの重要な情報が流出していないかをモニターしてくれます。
コンプリートプラン
コンプリートプランは、プラスプランの機能に1TBのクラウドストレージ利用権が付いたサービスです。
単純比較は難しいですが、Googleが提供するストレージサービスは2TBで年間13,000円(税込)ですので、特に2年プランの料金はクラウドストレージを利用したい方にとってお得なプランと言えそうです。
1年プラン・2年プランはそれぞれ最初の1年・2年が非常にお得
NordVPNでは、1ヶ月プラン以外の最初の契約期間に対してとても大きな割引が設定されています。割引率が最大になるコンプリートプランを例に挙げると、1年プランは最初の1年の割引率が50%以上、2年プランは最初の2年の割引率が60%以上です。
値引き率は少し小さくなりますが、スタンダードプラン(ベーシックプラン)・プラスプランにおいても同様の割引が設定されています。

そのため、1年、2年というまとまった期間NordVPNを利用する予定があるなら、長期プランを選ぶ方がお得に利用できるということですね。
1ヶ月・1年・2年どの期間を選ぶべき?
上記について、もう少し掘り下げて解説します。利用期間が決まっている方は、下記の料金シミュレーションを参考にしてください。

スタンダードプラン(ベーシックプラン)を例に挙げて解説します。
5ヶ月以上の利用で1年プランがお得
スタンダードプラン(ベーシックプラン)を5ヶ月利用する場合、1ヶ月プランを5回利用した時の金額は以下の通りです。
1,380円 × 5 = 6,900円
この時点で、割引が適用された1年プランの1年分の価格を超えてしまいます。初めてNordVPNを利用する方が、5ヶ月以上1年までの期間VPNサービスを利用する予定なら、最初から「1年プラン」を利用する方がお得です。
1年4か月以上の利用で2年プランがお得
続いて、1年以上利用する場合で検証してみましょう。
NordVPNを1年4ヶ月の利用する場合、1年プランと1ヶ月プランを組み合わせた際の料金は以下の通りです。
1年プラン6,840円 + 1ヶ月プラン1,380円 × 4 = 12,360円
この時点で、割引が適用された2年プランの2年分の価格を超えてしまいます。つまり、1年以上の利用の場合はここが分水嶺になるということですね。
1年4ヶ月以上連続してVPNサービスが必要になることが分かっているならば、最初から2年プランを選択するのが最もリーズナブルです。

NordVPNを利用する際は、VPNサービスが必要な期間を見積もり、できるだけ長期契約に丸められるように工夫するのが、結局はトータルのコストを抑えることにつながります。
NordVPN には無料期間がある?
NordVPNには、無料のお試しプランは用意されていません。
その代わり、「返金保証期間」が設けられています。こちらの内容も、事前にチェックしておきましょう。
実質的に30日間の無料トライアルが可能
VPNサービスは、利用環境・使用目的によって考えていた使い方ができないケースが発生する可能性のあるサービスです。そのため、多くのサービス提供会社は「返金保証」を付けています。
NordVPNも同様で、各プランに対して30日間の返金保証を用意。そのため、実質的には30日間の無料トライアルが行なえると考えることも可能です。
ただし、一度は契約を結ぶ形式になりますので、完全な無料トライアルではありません。クレジットカードなどの支払い情報を含む個人情報をNordVPN側に預けることになります。この点は、意識しておくようにしましょう。

万が一、解約・返金となった場合の詳しい手順については、別記事にて解説いたします。
NordVPN の返金申請は30日以内かつ1回のみ
NordVPNに対して返金申請が行えるのは、30日以内かつ1回のみです。
VPNサービスを利用していく上で試すべきことは、最初の30日の間に可能な限り済ませましょう。また、過去にNordVPNを利用したことがある方が再契約時に返金申請を行うことはできません。
クレカなしもOK!NordVPNで選べる支払い方法
NordVPNには、かなりの種類の支払い方法が用意されています。VPNサービスの多くはクレジットカード払いが基本ですので、多様な方法が用意されているのはユーザーにとって嬉しいですね。
NordVPNで使える支払い方法は、以下の6つです。
クレジットカード
クレジットカードは、ネットの各種サービス利用、ショッピングなどの支払い手段としては定番中の定番です。国際ブランドも、VISA、Master、JCB、アメックスといった定番ブランドに対応しています。
加えて、NordVPNではVISAのクレジットカード認証が組み込まれたプリペイドカード「Vプリカ」の使用もOKです。クレジットカードを持っていないユーザーにとっては、ありがたい対応ですね。

Vプリカで支払う際も、支払い方法にクレジットカードを選べばOKです。
暗号資産
NordVPNは、暗号資産による支払いにも対応しています。
ビットコイン、イーサリアム、リップルで支払うことができますよ。
PayPal
NordVPNはPayPal経由での支払いも使えます。
PayPalはクレジットカードなどの情報をPayPal社に預け、カード会社への請求はPayPal経由で行なう仕組みになっています。メリットはクレジットカード情報を個別のサービスに直接渡す必要がない点。クレカ情報が流出するリスクを減らせるというメリットがあります。

PayPalは銀行振込にも対応していますので、クレジットカードを持たないユーザーにもおすすめの支払い方法です。
AmazonPay
AmazonPayは、Amazonのサインイン情報を使って認証を行なうキャッシュレス決済手段です。PayPalと似た利用方法が可能な仕組みになっており、Amazonのポイントも支払いに充てられます。
Amazonギフトカードを現金購入して自身のアカウントにチャージし、そのギフトポイントで支払いを行えば、やはりプリペイドタイプのクレジットカードのような使い方が可能です。

AmazonPayも、クレジットカードを持たないユーザーに便利なサービスと言えますね。
Googl Pay
Google Payは、Googleが提供する非接触型のモバイル決済手段です。各種クレジットカードや電子マネーの仕組みと紐付けることで、タッチ一発での支払いを可能にします。
Google Payはクレジットカードだけではなく各種電子マネーとも連携することができますから、こちらもクレジットカードを持たないユーザーに便利です。
AmazonPay、Google Payなど、使い方によってはポイント還元が受けられるサービスもありますので、それぞれのユーザーに最適な方法を上手に利用してください。
UnionPay
UnionPayは、中国発の決済用カードです。日本国内のみの利用ならばこのカードを作る意味はほぼありませんが、中国に出かける機会が多いユーザーには便利かもしれません。
まとめ
NordVPNは、各サービスの内容スペックが充実した老舗の大手VPNサービスです。
VPNサービス以外の機能も追加で利用できるプランが用意されている点もユニークで、さらなるセキュリティ強化や便利性のアップといった目的にフィットするのではないでしょうか。
30日間の返金保証もありますから、VPNサービス導入検討の際には「まずトライしてみる」という入り方もありですね。
