高級腕時計の世界に飛び込むなら、最低でも50万円は用意しなくては……そんな風に言われることもありますが、いえいえ、30万円台からでもデビューできるんです! 例えば1832年にスイス・サンティミエで創業した時計ブランド「ロンジン」であれば、予算30万円台で狙える本格機械式腕時計を多数ラインアップしています。中でも、シーンを選ばず汎用性が高いラグジュアリーウォッチといえば「コンクエスト」でしょう。長い歴史に裏打ちされた品質とデザインを備えながら価格のバランスも取れている人気モデルです。
4種類のケースサイズを展開
コンクエストは1954年に登場して以来、デザインやスペックなどを進化をさせながら現代まで続く人気の腕時計です。公式サイトにある「人生のあらゆる局面に寄り添う時計を作り上げるロンジンの献身的姿勢を証明しています」との言葉通り、シンプルな3針にデイト(日付)表示という必要最小限の機能とデザインは、どんな場面でも重宝することでしょう。
適度に磨き上げられたステンレススチールのケースは、光の加減で美しく輝き、手元を華やかに演出してくれます。しかし悪目立ちすることはなく、厳かな雰囲気のシーンでも臆することなく着用できます。
コンクエストのケースサイズは30mm、34mm、38mm、41mmの4種類から選べます。近年は小振りなケースサイズが好まれる傾向にありますが、そうしたトレンドにもしっかりと対応したラインアップです。最も小さい30mmや34mmは、一昔前であれば「レディース」などと言われていましたが、男性が着用しても全く問題ありません。
ケースサイズが1mm違うだけで時計の印象は大きく変わります。男性用として標準的なサイズといわれる41mmもいいですが、38mm、34mmも、実際に腕に乗せてみるとかなりしっくりきます。好みに応じて選択できるのは嬉しいポイントだと思います。時計販売店の店員に聞いてみても、「かつてレディースサイズといわれた小径モデルを男性が選ぶケースがとても増えています」と話していました。
豊富なカラバリで選ぶ楽しみがある
文字盤のカラーバリエーションが豊富なのもコンクエストの魅力です。定番のブラックやブルーだけでなく、淡いグリーンやピンク、ゴールドなど、腕時計の文字盤としてはこれまであまりなかったカラーが用意されています。いずれの文字盤もサンレイ仕上げ(放射状に筋目模様を施した装飾技法)が施されており、光の当たる角度によって美しく輝きます。
防水性は10気圧なので、急な雨や水しぶきがかかる手洗いでも心配はいらないでしょう。パワーリザーブは約72時間で、丸3日放置しても時計が止まることはありません。さらに、磁気帯びしにくいシリコン製のパーツを使うことで高い耐磁性も確保しています。機械式腕時計としては必要十分なスペックを備えており、使いやすいはずです。
個人的には、服装選びの妨げにならないシルバーカラーのダイヤルがオススメですが、腕元に華やかさを加えられるパステルカラーのグリーンをチョイスするのもありです。
限られた予算の中で、長い歴史があり、かつ本格的な機械式腕時計を探しているという人にコンクエストはぴったりだと思います。特に近年人気の小径サイズから標準的な41mmまでそろうのは珍しく、同一モデルでここまでサイズ違いを展開している腕時計はあまりありません。そういった意味で、30万円台という狙いやすい価格帯で、汎用性にも優れ、選ぶ楽しみを得られるのは、コンクエスト一択といっても過言ではないでしょう。