花キューピット社長のカバンの中身を見ると、ノートとパソコンが見当たりません。経営者には必須と思われるアイテムですが、なぜ入っていないのでしょうか? その代わりというわけでもないのでしょうが、サウナハットは常にカバンに入っているといいます。
花キューピット株式会社 𠮷川登代表取締役
大阪府出身。総合商社やITベンチャー企業を経て2004年、動画などの処理技術を提供するベンチャー企業を起業し、2006年に東証マザーズ上場。2015年に花キューピット株式会社常務取締役、2016年取締役社長に就任し、2019年より現職
「花キューピット」は注文者に代わって花屋さんが花で気持ちを直接届けてくれるサービスです。花キューピット加盟店もしくはインターネットで注文すると届け先近くの加盟店に連絡が入り、その加盟店がフラワーギフトを作って届けてくれるという仕組みです。遠距離の配送を行わずに届け先の近くから直接届くシステムなので、(遠距離)配送しなかった距離分のCO2排出抑制にも貢献しています。また、花店から手渡しで配送するため、梱包材や緩衝材などの配送ごみが最小限で済みます。
■𠮷川登代表取締役の「カバンの中身」
カバンはCOACHのショルダーバッグ
COACHの公式オンラインショップの広告がSNS上に流れてきて、気に入ったので購入しました。お値段は確か2~3万円だったと思います。
普段から、どうしても書類の持参が必要なとき以外はコンパクトなバッグを愛用しています。パソコンやノートは基本的に持ち歩かないので、小さなバッグで事足りています。このバッグはマチがあり、間口も広いので、見た目の大きさのわりに収容力があり、出し入れもしやすい点が気に入っています。出先でA4サイズの書類を受け取った場合でも、丸めれば入ります。
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花キューピットの広報担当者さんはこう語ります。「𠮷川は会議や商談で基本的にメモをとりません。重要なことは一度聞けば覚えられるし、逆に、忘れてしまうようなことは重要ではないから、とのことです。実際に、社内外で話したときに挙がった内容は年月日や金額、件数などの数値を含め正確に記憶しているので、いつも驚かされます」
Sea Sauna Shackのサウナハットと100plusのサウォッチ「SHOWDOWN1」
サウナハットは2024年の初夏に購入しました。
サウナブームが来ていることは認識していたのですが、もともとじっとしているのが苦手なため、興味がありませんでした。そんな中、2024年春に出張先で空き時間ができ、「大阪サウナDESSE」を勧められて体験したのが、サウナにハマるきっかけになりました。サウナハットは経営者仲間の集まりで館山の別荘に招待されたときに、その別荘のサウナに出張してきてくれた「熱波師」から購入したものです。
この2つの出来事がきっかけで近所のサウナにも行ってみようかと思うようになり、今ではサウナハットを持ち歩き、週3~4回はサウナに通うようになりました。
サウナウォッチは半年前くらいからカバンに入れています。
もともと「大人の科学」という雑誌に付録として付いていた同製品を使っていました。これが人気になり、サウナウォッチだけが発売され、付録のときよりも性能がよかったので購入。付録だった初代サウナウォッチはサウナ好きの社員にプレゼントしました。
雑誌「大人の科学」でサウナにおける「ととのう」を科学的に理解し、納得しました。その理論に則り、サウナに入る時間は「極限まで我慢」ではなく、心拍数を目安にしています。「サ活」についてはサウォッチをアプリに連携させて記録しています。
2~3年前に健康診断で血糖値の問題を指摘されてから、食事などで改善を図ってきましたが、さらにサウナに頻繁に行くようになって、3カ月で数値がぐっと下がり、ほぼ健康な人の値まで一気に改善しました。この3カ月はちょうどゴルフの機会もなく、他の運動もしておらず、サウナ以外に生活で変わったことがなかったので、サウナの効果だろうと考えています。
ルイ・ヴィトンのビルクリップなど
ルイ・ヴィトンのビルクリップはいただきもので、3~4年前から使っています。
以前は長財布をメインで使用しており、小さなカバンで長財布が入らないときにビルクリップを使うようになりました。当初使っていたビルクリップは磁石を使ったものだったのですが、枚数によっては留まらないし、カードが磁気で使えなくなってしまうおそれもありました。このクリップは磁石ではないし、しっかり留まるので便利です。
今では財布は持ち歩かず、紙幣とカードをこのクリップで留めてカバンに入れています。キャッシュレスで支払うことがほとんどなので小銭入れは不要で、持ち歩いていません。たまに現金で支払って小銭が発生した場合は、ポケットに直接入れています。
その他にカバンに入っているものといえば、本、名刺入れ、AirPods、ペン1本、USBメモリ、老眼鏡などです。
「初任給で花束を」が好評!
「花キューピット」は一般社団法人JFTD(創立当時は任意団体 日本生花商通信配達協会)が1953年に始めた仕組みです。一般社団法人JFTDが加盟店ネットワークを支え、花キューピット株式会社は主にECを通じ、広く消費者にアプローチする役割を担っています。
近年は企業と新入社員から両親に花を届ける「初任給で花束を」というサービスが好評だといいます。同サービスは企業に代わり、花キューピットが日本全国の新入社員のご実家あるいはお世話になった方のもとを訪問し、花とパーソナライズメッセージカードを手渡すというもの。入社まで育ててもらった感謝を伝え、家族にも安心してもらうことで、新入社員が長く働ける環境づくりをサポートしていきたいとのことでした。