資産1300億ドルを築いた投資の神様、ウォーレン・バフェット。投資が身近になってきた現在だからこそ、彼の生き方や考え方を知って、投資に対する姿勢や精神的に豊かな人生へのヒントを学びましょう。この連載では、『決定版 バフェットの投資哲学がマンガで3時間でマスターできる本』(明日香出版社)から、バフェットの考え方の一部を抜粋して掲載していきます。
バフェットは日常から「能力の輪」を守ることが大切だと提唱します。それは「食事」も同じ。今回紹介するのは、投資にも通じているというバフェットの奇妙な食生活です。
日常生活から「能力の輪」を守る
食べ物も「能力の輪」の外には手を出さない
バフェットの食べ物に関するルールは投資のルールとよく似ています。「バランスよく食べる」といった忠告は無視して、「能力の輪の外」にあるものは決して手を出そうとはしません。
あるとき、ワシントン・ポストの社主キャサリン・グラハムに誘われ、ソニー創業者の盛田昭夫夫妻との晩さん会に出席したバフェットは、盛田が用意する日本料理に一切手をつけませんでした。ステーキは血が滴るほどのものが好きでも、生の魚がどうにもならなかったのです。顔から火が出るようだったといいますが、食べるという選択肢はありませんでした。
バフェットが苦手なのは、日本料理だけではありません。「ブロッコリーや芽キャベツだけを食べていたら、こんなに長生きできなかっただろう」というほど野菜が嫌いで、1日に何本ものコカ・コーラを飲み、「カロリーの4分の1はコカ・コーラから」というほどの奇妙な食生活をしています。
3歳児が食べないものは食べない
東日本大震災の年に初来日した際もやはり日本食には手を出さず、ハンバーガーやサンドイッチのほうを選んでいます。さすがにこれでは健康に悪いのではと周りの人が心配すると、バフェットはこう答えます。
「食べ物については、しごく単純なルールを守っているんだ。3歳児が食べないようなものは食べない」バフェットは知人との食事でも、「何が出てくるかわかっているから」と慣れた店を好む傾向があります。
バフェットにとっては食事も含めて「能力の輪」を守ることが大切なのです。
『決定版 バフェットの投資哲学がマンガで3時間でマスターできる本』(桑原 晃弥 著/明日香出版社 刊)
資産1300億ドルを築いた投資の神様に学ぶ「成功法則」! NISAやiDeCoが広まり「投資」がごく身近なものになってきました。しかし、身近になればなるほど、市場の動きに翻弄されたり、誤った知識に振り回されたりする人も増えています。そんな「投資に関心はあっても経験は浅い」人たちに知ってもらいたいのが、本書で紹介するウォーレン・バフェットです。バフェットは、「世界一の投資家」「オマハの賢人」と呼ばれ、株式投資だけで1300億ドル以上の資産を築きました。そんなバフェットの投資法はいたってシンプルです。「長期の目線で投資する」「価格より価値を見る」「いつ売るかは自分で考える」「納得いくまで徹底的に企業を調べる」など、本質的で、長期にわたって資産を増やすヒントが多く詰まっています。バフェットの生き方、考え方を知ることで、投資に対する姿勢はもちろん、精神的にも豊かな人生を送ることができるでしょう。