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インバウンドが殺到、ミシュラン掲載店「鮨むらやま」監修の屋台船「鮨おりがみ」に潜入

MAY. 20, 2025 17:00
Text : 滝口智子
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Contents
  • 食事中に何度か船のデッキに出て夜景を一望。スカイツリーも間近で眺められる

ミシュランガイド1つ星に掲載されている予約困難店「鮨むらやま」(東京・銀座)が監修したおまかせコースを、屋形船に乗って東京湾の優雅な夜景とともに楽しめるのが「鮨おりがみ」。

夕日に沈む浜離宮や夜空にきらめく東京スカイツリーを眺めながら堪能する、約2時間30分の極上の美食体験。インバウンドや富裕層などに人気の斬新な屋形船を潜入レポート。

夕映えの浜離宮を眺めながら、鮨の妙技と日本酒に酔うひととき

  • 屋台船ながらシックな黒塗の船。天王洲アイルの桟橋から乗船して回遊するコース(右の図提供:鮨おりがみ)

「鮨おりがみ」は、創業80年を誇る豊洲仲卸「石司」から仕入れる天然の本まぐろや江戸前の新鮮な魚介を使った本格江戸前の鮨店。さらに熟成や昆布締めなどの技術で、食材がもつ旨味を最大限に引き出します。

「鮨むらやま」の大将 村山大作氏は、長年にわたり磨き上げてきた技術と独創性で、美食の世界に名を刻む名職人。「鮨むらやま」に予約を入れられない富裕層などが、いま「鮨おりがみ」に熱視線を送っています。

  • 船の中とは思えない洗練された純和風のカウンター席。貸切可能

乗船場に白い航跡を引きながらすべり込んだのは意外にも黒塗りの船。屋台船ながら赤提灯の飾りはなくシックな装いで、スマートカジュアルのドレスコードがある船らしい雰囲気。船内に入ると、わずか8席の純和風な白木カウンターが広がっています。

まずはシャンパンでのどを潤すと、船は浜離宮恩賜公園の緑に包まれた湾内へと進んでいきます。船のデッキで自分たちがまるで湾を独り占めしたかような贅沢に浸りながら、沈んでいく夕日を眺めてスマホで記念撮影。冒頭から非日常な体験に心が躍ります。

  • 左:カラスミがたっぷり贅沢にかけられたふぐの白子の茶碗蒸し、右:真鯛 ナマコの卵巣の塩漬け

ディナーではおまかせコース料理7品の後に鮨13貫。真鯛にナマコの卵巣の塩漬けを乗せた逸品(写真上)は珍味風の刺身で、日本酒「森嶋25+ BLACK Modern Classic 純米大吟醸」(森島酒造、茨城県)に非常によく合います。その後の「真鯛と水ダコの刺身」も相性抜群。北海道産の肉厚の水ダコは甘辛いタレで。

  • 左:太刀魚に塩を振る職人さん、右:「飛良泉」の純米酒

カウンター奥で板前が赤酢を使ってシャリ切り、酢飯のいい香りが漂ってきます。続いて「タラの芽と白魚の天ぷら」を五感で堪能。揚げ物に合わせて日本酒も少し重量感がプラスされ、伝統的酒造りである山廃仕込みの「飛良泉」(飛良泉本舗、秋田県)が注がれます。旨味が豊か。

カウンター奥の焼き場では、キラリと銀色に輝く太刀魚が、お客の目の前で焼き上げられ、香ばしい匂いが漂い出します。焼きたての太刀魚の身はホクホクしており、セリや大根おろしと合わせて堪能します。

  • 左:「タチウオの塩焼き セリの胡麻和え」、右:「うるいとホタルイカとそら豆の蜜煮」

前菜の中で一番のお気に入りだったのが、濃厚な旨味のホタルイカと、ツルツルした食感が魅力のうるいの逸品。出汁のジュレと酢味噌がかけてあってみずみずしく、甘く蜜煮にしたそら豆がやさしい風味で見事に素材をまとめ上げます。日本酒が美味しくなる前菜ばかり。

絶景とともに味わう至福のライブ感! 揺れる屋形船でも"今"を握る

  • 夏は日によって花火を眺めることもできる隅田川沿いの屋台船(画像:鮨おりがみ)

船はレインボーブリッジを通過し、窓の外には次々と東京の名所の景色が流れていきます。そしてカラフルに変化する東京スカイツリーの前でしばし停泊。お客たちは甲板に出て夜風を頬に感じたり、船縁で夜景をスマホ撮影したり。季節によって桜と東京スカイツリー、あるいは隅田川の花火大会などを楽しめます。

再び店内に入るといよいよ鮨へ。丁寧なネタ切りや握っていく様子を目の前でじっくりと、「鮨むらやま」さながらに楽しめます。一貫一貫に匠の技が光ります。

透き通るイカはプリッとした独特の食感で上品な甘さ、鯛の幼魚、春子鯛は柑橘の香りが爽やか、漬けマグロの赤身はしっとりした旨味。「日日 秋津山田錦」(日々醸造、京都府)は力強い旨味と美しい余韻も最高です。

  • 左:鯛の幼魚、春子鯛の握り、右:紅色が美しい大トロ

次は中トロ。ねっとりと旨味が濃厚です。大トロはひと口でほどける極上の脂。濃密な甘みが広がり、思わずため息が漏れます。感動的なマグロ三連発の余韻を、「作 ZAKU PREMIUM 陽山一滴水 大吟醸」(清水清三郎商店、三重県)のやさしく上品な味わいが、そっと包み込んでくれます。

  • 船が旋回したり、波に揺れていたりしても、手際よく握れる職人技に、心の中で拍手喝采

プリプリしているコハダ。酸味が心地よいイワシ。そして赤貝はしなやかな歯ごたえとともに豊かな磯の香りと清らかな甘みが広がります。赤貝に隠し包丁を入れるシーンまで目の前で見られるのですが、船が波に揺られるたびに職人たちは踏ん張りながら、包丁で繊細にさばきます。その器用さやライブ感に感動。

雲丹軍艦は濃厚でクリーミーな旨味が、海苔の香ばしさと重なって極上の余韻。ほのかな甘みの車海老も、目の前で茹でたての車海老の殻をむくところから握るところまで観察できるので、特に外国人のお客さんにとっては一生記憶に残る思い出となるでしょう。

  • 「産土(うぶすな) 2024 穂増」と味わう穴子にぎり

全国18の特約店でしか販売されていない貴重な銘酒「産土(うぶすな) 2024 穂増」(花の香酒造、熊本県)は、生酒ならではのみずみずしさと微発泡が美味。穴子は笹の葉の上で目の前でふっくらと焼き上げたものを握ってくれます。

マグロの手巻きは、直前に海苔を炙って香り立たせものを、一つずつ板前が丁寧に巻いて、お客さんに手渡し。卵焼きは甘くて癒やされ、まるで食後のデザートのような幸福感。最後はミョウガと白味噌のお椀で、心身ともにととのいます。

東京で江戸時代から続く屋形船文化と江戸前鮨の融合、美食と夜景に酔いしれる夜。一度にたくさんのニッポンを体験できる欲張りで斬新な屋形船でした。インバウンドや唯一無二の贅沢体験を求める富裕層、大切な人とのディナーや接待などにおすすめ。厳選された旬の食材を使用した一皿一皿が、五感を刺激し、贅沢でエキサイティングなひとときを楽しめました。

鮨おりがみ
乗船場所:東品川2丁目3-3(東品川2丁目船着場)
<ランチコース>
食事料金:27,500円 ※ドリンク代は別途
乗船チャージ料:5,500円
サービス料:食事代、ドリンク代の10%
<ディナーコース>
食事料金41,800円 ※ドリンク代は別途
乗船チャージ料:5,500円
サービス料:食事代、ドリンク代の10%
*服装はスマートカジュアル

鮨むらやま
住所:東京都中央区銀座7-6-2 銀座門ビル 7F


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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