ゼニスの「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」に新たなバリエーションが加わった。ローズゴールドとブラックが織りなすラグジュアリーなモデルだ。価格は364万1,000円。
長年にわたって高い評価を得ているゼニスのクロノマスターシリーズは、ゼニスを象徴するムーブメント「エル・プリメロ」を搭載。「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」は、1970年に25本のプロトタイプが製作された歴史を持つ。当初から、クロノグラフにトリプルカレンダーとムーンフェイズを組み込むことを目指していた。
2024年には38mmのコンパクトなケースで復刻され、現代的な視認性とバランス感覚を備えたデザインが改めて評価された。今回のローズゴールド×ブラックモデルはその流れを汲みながら、ゼニスの伝統と革新を象徴する1本として位置づけられている。ヴィンテージの美学と最新技術が融合したクロノグラフだ。
ケースは18Kローズゴールド製で、直径38mm、厚さ14mmのサイズにまとめている。1969年の名機「A386」を彷彿とさせるベゼルレス構造を採用し、ボックス型サファイアクリスタルがクラシックな雰囲気を強調。先細のラグとポンプ型プッシュボタンが、ヴィンテージ感と現代的なエレガンスを演出する。
ブラックダイヤルには、ローズゴールドカラーのクロノグラフカウンターが3時・6時・9時位置に配され、視認性と美しさを両立。アワーマーカーと針にはローズゴールドプレートとファセットカットを施し、スーパールミノバ(蓄光塗料)によって夜間や暗い場所での視認性を確保している。
11時位置と2時位置には曜日と月の表示窓、4時半位置に日付表示、6時位置にはムーンフェイズを配置。多機能でありながら、絶妙なデザインのバランスを保っている。
「エル・プリメロ 3610」ムーブメントが生み出す高精度クロノグラフ
心臓部には、自動巻クロノグラフムーブメント「エル・プリメロ 3610」を搭載。毎時36,000振動(5Hz)の高振動ムーブメントは、1/10秒単位の計測と表示が可能。クロノグラフ秒針は10秒で文字盤を一周し、チャプターリングで正確な1/10秒を指し示す。
コンプリートカレンダーとムーンフェイズ表示を備えつつ、パワーリザーブは約60時間を実現。ケース裏ぶたにはサファイアクリスタルのシースルーウィンドウを配し、ブルーのコラムホイールやゼニススターを刻印したオープンローターが、メカニズムの美しさを伝える。
- ケース素材:18Kローズゴールド
- ケースサイズ:径38mm×厚さ14mm
- 風防:ボックス型サファイアクリスタル
- ストラップ:ブラックカーフレザー
- 防水性能:5気圧
- ムーブメント:自動巻き機械式「エル・プリメロ 3610」
- パワーリザーブ:約60時間