楽天グループが運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」と、FROM JAPANが海外在住のユーザー向けに運営する越境ECサイト「FROM JAPAN」は、「楽天ラクマ」における越境取引データを基に、国・地域別で取引数が多いファッションブランドのランキング2024年版を発表した。調査は2024年1月1日〜12月31日の期間、「FROM JAPAN」から「楽天ラクマ」の商品を購入した海外ユーザーを対象に行われた。
この調査の対象となったエリアは、 アメリカ・イギリス・オーストラリア・オランダ・カナダ・シンガポール・ドイツ・フランス・香港・マレーシアの計10の国と地域。越境取引における国・地域別のファッションブランドランキングが発表された。
アメリカは、2023年に引き続き2024年も本調査において最も取引件数の多い国だった。1位は「LOUIS VUITTON」、2位が「CHANEL」、3位が「GUCCI」、4位が「CHRISTIAN DIOR」、5位が自国発祥の「Chrome Hearts」という結果で、昨年に引き続きラグジュアリーブランドがランクインした。FROM JAPANでは、日本で出品されているラグジュアリーブランドのリユース品は、保存状態の良さや為替の影響などにより、需要が高い状況だと考察。アメリカの利用者層は男女ともに20代が最も多く、比較的安価にラグジュアリーブランドが買えることが支持を得ていると考えられる結果になった。
一方、各国で海外のラグジュアリーブランドが多くを占める中、日本のブランドも多数ランクイン。時計ブランドの「SEIKO」が6カ国で上位に。シンガポールでは1位、ドイツ・カナダでは2位に、その他、オーストラリア・フランス・オランダでは4位にランクインしている。ハイエンドなラインも注目を集めているが、若年層を中心に比較的安価に手に入るモデルが人気の傾向のようだ。