グランドセイコーの「エボリューション9」コレクションから、新型のスプリングドライブ・ムーブメントを搭載した新作が登場した。レギュラーモデルと限定モデルをラインナップし、いずれも6月6日の発売予定。レギュラーモデル「SLGB003」は151万8,000円、限定モデル「SLGB001」は世界限定80本(うち日本国内は40本)で550万円だ。
2004年に完成したグランドセイコー専用設計のスプリングドライブ「キャリバー9R65」は、機械式とクオーツ式の要素を融合したようなムーブメント。機械式と同じようにぜんまいを動力源としつつ、ぜんまいがほどけるときの微少な力で発電し、精度を司る水晶振動子とICを駆動する。
そして今回、ぜんまい駆動式の腕時計としては世界最高(セイコーウオッチ調べ)の年差±20秒という高い精度を持ったムーブメント、「スプリングドライブ U.F.A.(Ultra Fine Accuracy)(キャリバー9RB2)」が誕生した。
キャリバー9RB2では、3カ月にわたる入念なエージングによって精度を安定させた水晶振動子を用い、新設計のICと合わせて真空に密封。温度や湿度、静電気、光などの影響を極力排除し、高い精度を実現している。新設計のICは、アフターサービスのメンテナンス時に精度補正が可能になった。
ムーブメントの造形は、スプリングドライブを製造している「信州 時の匠工房」からのぞむ北アルプスの山々をイメージ。表面には霧が凍ったような独自の「霧氷仕上げ」を採用した。加えて、ムーブメントの各所を椀状に面取りして鏡面研磨し、美しい輝きを演出している。
<グランドセイコー> Evolution 9 Collection スプリングドライブ U. F. A.
このキャリバー9RB2を搭載するのは、エボリューション9 コレクションの新作。「キャリバー9R」系を搭載したモデルの中では、最小のケース径(37mm)である点が大きな特徴だ。以下の「エボリューション9スタイル」に則ってデザインされている。
- 視認性と独創性を高い次元で両立したダイヤル
- 薄型で低重心のケース
- 幅の広い安定感のあるブレスレット
ダイヤルでは、諏訪・霧ヶ峰高原で厳冬期に見られる樹氷を表現。澄み切った雪原に林立する樹氷の美しさを、精緻な型打模様で描いている。光の変化によって煌めく表面加工をによって、淡いブルーでも存在感あるダイヤルに仕上げた。
レギュラーモデルのチタンブレスレットは、2mm単位で3段階のスライド調整が可能な中留を採用。この中留は、グランドセイコーとして初めての採用だ。
一方の限定モデルは、ネイビーのクロコダイルストラップ。この色彩に合わせて、ダイヤルもやや深みのあるブルーとなっている。
- ケース素材(レギュラーモデル):チタン
- ケース素材(限定モデル):プラチナ950
- ケースサイズ:外径37×厚さ11.4mm
- 風防ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)
- 裏ぶた:シースルーバック
- 防水性能:日常生活用強化防水(10気圧)
- パワーリザーブ:約72時間