かつて1969年に登場したハミルトン初の自動巻き機械式クロノグラフ「クロノグラフ A」は、ホワイトのダイヤルにブラックのサブダイヤルを2つ配置した、いわゆる「パンダ顔」デザインや、パンチング加工を施したレザーベルトが特徴的だった。1892年にアメリカのペンシルバニア州で創業したハミルトンらしく、1960年代のアメリカン・ドライビング・カルチャーの美学と理念を表現しているとして当時は高い人気を集めた。
今回、そのクロノグラフ Aにインスピレーションを得たという自動巻き機械式クロノグラフ「イントラマティック」に、3モデルの新色が登場。不動の人気を誇るオールブラックをベースとして、ホワイト、エレクトリックイエロー、オレンジでアクセントを効かせた3モデルだ。価格はいずれも35万4,200円。
ブラック&ホワイトの「H38446730」は、落ち着いたコントラストが主張しすぎず、視認性も高い。クールでミニマルな印象は、多くの人にとって選びやすい1本だろう。
一方で、ブラック&エレクトリックイエローの「H38446731」、ブラック&オレンジの「H38446730」は、センターのクロノグラフ針、タキメーター、ストラップのパーフォレーション加工に用いたカラーリングが目を引く。
各モデルとも、ダイヤルには2つのサブダイヤル、日付表示、タキメーターを配置。クロノグラフ針とタキメーターは連動し、2点間の平均速度を手軽に計測できる。停止しているときはクロノグラフ針がタキメーターの平均速度を示し、ボタンを押すとクロノグラフ針が12時位置に戻る動作。時分秒針にはスーパールミノバ(蓄光塗料)を加工している。
ケース素材はステンレススチール、ケースサイズは径40mm×厚さ14.45mm、風防はサファイアクリスタル(両面反射防止加工)、ストラップはパンチング加工のカーフレザー、防水性能は10気圧となっている。ムーブメントは自動巻き機械式クロノグラフ「H-31」、パワーリザーブは約60時間。