ハミルトンの「カーキ フィールド」はミリタリーウォッチを由来としつつ、さまざまなバリエーションを展開している。そのなかでエントリークラスに位置付けられ、2024年の発売から人気を集めているコレクションが「カーキ フィールド クォーツ」だ。
この2025年3月には、新作としてグリーンダイヤルのモデルが登場。合わせて、これまで展開してきたNATOストラップに加えて、ステンレススチールのメタルブレスレットモデルがラインナップされた。合計12モデルの新しいバリエーションによって一層充実したコレクションとなっている。価格は各モデルとも7万4,800円だ。
カーキ フィールド クォーツの人気が高まった理由には、比較的買いやすい価格もさることながら、ケースサイズが38mmと33mmという2サイズであることも1つ挙げられるだろう。がっしりとした体格の人は別としても、多くの日本人の手首には、時計としては小ぶりな38mmケースは収まりがいい。33mmモデルなら手首が細い人にも似合うし、ファッションともコーディネートしやすい。
昨今はパートナー同士のペアウォッチならぬ「シェアウォッチ」が広まっており、1本の時計を2人で文字通り「シェア」する。2人で出かけるときなど同時には身に着けられないが、33mmケースと38mmケースならユニセックスで使いやすい。
38mmケースの厚さは8.2mm、ラグ幅は20mm。一方の33mmケースは、厚さが7.5mm、ラグ幅が7.5mmとなる。どちらも風防はサファイアクリスタル、防水性能は5気圧だ。
新しいステンレスチールブレスレットを選ぶか、「フィールド」らしいNATOストラップを選ぶか、迷うところ。ダイヤルカラーは4色(ホワイト/ブルー/ブラック/グリーン)あるので、実機を見かけたら比べてみてほしい。
ところで、アメリカのペンシルバニア州で生まれたハミルトンは、鉄道用の時計で地位を築いた。かつてはアメリカ軍へも軍用時計を納入しており、この「ミリタリー」と「鉄道」のテイストが、現在のカーキ フィールド クォーツにも反映されている。カーキ フィールド クォーツのダイヤル外周にあるミニッツトラックは、鉄道時計に端を発するデザイン。NATOストラップはもともと軍用時計で使われていたものだ。