マイナビニュースマイナビ マイナビニュースマイナビ
Index square
( Money )

首都圏の鉄道ダイヤ改正で家賃が上がったのは「八潮」「青物横丁」「平和島」、人気が下がった駅は?

MAR. 14, 2025 14:00
Text : 安藤美耶
Share
Contents

LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、「鉄道のダイヤ改正前後の物件の問合せ数と家賃相場の動向」について3月11日に発表。2022~2024年の間に首都圏で実施された鉄道のダイヤ改正を受けて利便性に変化があった駅や路線に注目し、周辺の賃貸物件への問合せ数と家賃相場の動向を調査した。

  • <つくばエクスプレス・八潮駅>2024年3月ダイヤ改正実施前後の推移

2022~2024年の間に首都圏で実施されたダイヤ改正で利便性に変化があった駅として、2024年3月に新たに快速列車の停車駅となったつくばエクスプレスの「八潮」、2024年3月のJR京葉線快速列車の大幅な削減により東京都心部への所要時間が伸びたJR内房線・JR外房線の各駅、2022年11月の改正で日中時間帯の乗車機会が倍増した京急本線「青物横丁」「平和島」などが挙げられる。

埼玉県八潮市にある「八潮」は、つくばエクスプレスで「秋葉原」から8駅目の駅。2024年3月のダイヤ改正で新たに快速列車の停車駅となり、運行する全ての列車を利用できるようになった。「八潮」周辺の賃貸物件への問合せ数を前年と比較すると、2024年4-6月は前年同期比120.6%、7-9月は同119.5%と、ダイヤ改正後に問合せが増加している。なお、「八潮」で快速列車と普通列車が接続することにより周辺駅の利便性も向上した。

また家賃相場は、2024年1-3月の87,391円(前年同期比+9%)が最高で、2024年の4-6月は85,925円(同+5%)、7-9月は83,085円(同+5%)、10-12月は84,618円(同+4%)と4~5%の上昇傾向にある。

2025年3月16日に実施されるダイヤ改正では、八潮始発秋葉原行きの普通列車が1本増発される予定で、利便性の向上とともに、さらなる問合せ数の増加も期待される。

  • <JR内房線>2024年3月ダイヤ改正実施前後の推移

  • <JR内房線>ダイヤ改正実施前後の掲載家賃の推移

次に、JR内房線の各駅のうち、一定以上の問合せがあった「蘇我」「浜野」「八幡宿」「五井」「姉ヶ崎」「木更津」周辺の賃貸物件への問合せ数は、ダイヤ改正直後の2024年4-6月に「蘇我」で前年同期比89.6%、「浜野」で同67.2%、「八幡宿」で同88.0%、「五井」で同89.1%、「姉ヶ崎」で同97.8%、「木更津」で同87.9%と、全6駅で前年より減少した。

なお、その後追加のダイヤ変更(2024年9月)が行われた同年7-9月には、「八幡宿」(前年同期比109.7%)と「五井」(同113.7%)で問合せが回復。一方で「蘇我」「浜野」「姉ヶ崎」「木更津」の4駅は前年水準を下回ったままとなった。

  • <JR外房線>2024年3月ダイヤ改正実施前後の推移

  • <JR外房線>ダイヤ改正実施前後の掲載家賃の推移

JR外房線の各駅のうち、一定以上の問合せがあった「蘇我」「鎌取」「大網」「茂原」周辺の賃貸物件への問合せ数は、ダイヤ改正直後の2024年4-6月に「蘇我」で前年同期比89.6%、「鎌取」で同114.4%、「大網」で同87.3%、「茂原」で同69.2%と、全4駅中3駅で前年より減少。追加のダイヤ変更(2024年9月)が実施された2024年7-9月には「鎌取」「大網」の2駅で前年よりも問合せが増加したが、「茂原」では前年同期比88.0%となるなど、問合せ数の減少が継続している。

  • <京急本線・青物横丁駅>ダイヤ改正実施前後の推移

  • <京急本線・平和駅>ダイヤ改正実施前後の推移

京急本線は2022年11月に一部の「快特」を「特急」に変更し、「快特」と「特急」が10分間隔で交互に運転されるダイヤとなった。この改正によって快特通過・特急停車駅の「青物横丁」「平和島」は、停車本数が拡大し、乗車機会が増加、利便性が向上。

両駅周辺の賃貸物件への問合せ数は、「青物横丁」ではダイヤ改正時の2022年10-12月は前年同月比85.9%が、改正後の2023年1-3月には同144.7%に、「平和島」では改正時が同104.8%が、改正後は同130.2%に、それぞれダイヤ改正を境に問合せ数が前年から大きく伸長している。

なお、2024年に入ってからは、「青物横丁」の賃料相場が121,132円(1-3月)から135,389円(9-12月)へと11.8%上昇、「平和島」の賃料相場が94,798円(1-3月)から107,541円(9-12月)へと13.4%上昇しており、これらは両駅の所在地である品川区(3.4%上昇)と大田区(8.8%上昇)の上昇率を大きく上回っている。


Share

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

  • Pick Up
    Iapp
    PR
    未経験でも年収1,000万以上! 日本住宅ローンが“おもてなし採用”で求める人材とは?
    • PR
      Index.large
      【PR】黒一色で引き締まる洗練のスタイル - 超軽量ノートPC「FMV Zero」
    Weekly Ranking
    • 1

      Large
      【2025年最新版】車の税金が変わる! 自動車税の種類や納税方法を解説
    • 2

      Large
      トランプ関税でS&P500は乱高下、持ってる人は売った方がいい?
    • 3

      Large
      【2025年最新版】知らない間に負担が増す"ステルス増税"一覧、今後の予定も解説
    • 4

      Large
      6割以上が「プラチナNISA」の利用意向なし、その理由は?
    • 5

      Large
      知っておきたい、「相続税がかかる財産」とは?