GA technologies(GAテクノロジーズ)が運営するネット不動産投資サービス「RENOSY (リノシー)」は、資産形成や投資用不動産にまつわる2025年のトレンドを予想した「RENOSY トレンド予想2025」を1月8日に発表した。
2024年は、東京は湾岸(晴海・勝どき・有明)エリア、大阪は梅田(うめきた)エリアに高層マンションや総合商業施設がオープンしたことにより、不動産投資の観点からも大きな盛り上がりをみせた。この傾向は2025年も続き、再開発や大規模イベントの影響で人の流れにも変化があるようだ。
RENOSYが選ぶ「2025年に注目が予想される3エリア」、1つ目は「小岩(東京都江戸川区)」。小岩は東京都の東端に位置し、最寄駅はJR中央・総武線の小岩駅。秋葉原や新宿をはじめとするオフィス街にも通いやすい立地でありながら、駅前には複数の商店街が広がり、古くから続く個店などが街を賑わせている。江戸川に接しており、戦後には「小岩ベニスマーケット」と呼ばれる水上マーケットを中心に多くの飲食店が立ち並び、繁華街へと発展した。その埋立地には現在も飲食店や本場さながらのエスニック料理店やスーパーなどが軒を並べている。
2010年に「JR小岩駅周辺地区まちづくり協議会」が設立され、江戸川区が小岩エリアを「100年栄えるまちづくり」と題したまちづくり基本計画を立てたことにより、複数の不動産ディベロッパーが再開発に乗り出した。
2024年には駅直結の商業施設がオープンし、今後も高層マンションが建設される予定。下町の雰囲気を残す商店と再開発によってできた新たなスポットといった新旧の文化、さらに海外の文化が混ざり合うことによって、唯一無二の魅力的なエリアとなった。
2つ目は中野(東京都中野区)。中野はサブカルチャーの聖地「中野ブロードウェイ」があり、国内外問わず人気エリアとなっている。駅近くにはアーケード商店街の「中野サンモール商店街」をはじめとする商店街があり、昭和レトロな雰囲気漂う喫茶店や居酒屋が写真映えするスポットとしてZ世代からも人気を集めている。
中野駅周辺は11の再開発が進行しており、特に2023年7月に老朽化などを理由に閉館した「中野サンプラザ」の跡地に住宅やオフィスが入る「NAKANOサンプラザシティ(仮称)」の建設が注目を集めている。その他にも2024年には駅前に 「中野ステーションレジデンス」 「住友不動産中野駅前ビル」がオープンし、今後も高層マンションの建設が予定され、さらなる人口の流入も見込まれる。中野区は環境性と防災性に優れたまちづくりを目指していることもあり、おでかけスポットとしてのみならず、住みやすさの面でもますます注目を浴びるエリアとなりそうだ。
3つ目は大阪市(臨海エリア〜うめきたエリア)。2024年にまちびらきをした"うめきたエリア"の注目は続くと見込まれる。2025年は大阪・関西万博が開催され、会場となる夢洲には大阪メトロ中央線「夢洲駅」が新設予定。JR大阪駅や大阪メトロ御堂筋線梅田駅には30分弱で移動が可能になるという。
夢洲に住居の建設予定はないものの、万博の他に大阪IRの開業を予定していることから、夢洲をはじめとする臨海エリアへの人口移動が勢いを増すことが予想される。このことを念頭に置くと、臨海エリアからうめきたエリアの沿線も注目を集めることが予想される。具体的には、弁天町など大阪メトロ中央線沿線からうめきたエリアを通る大阪環状線沿線の注目度が上がり、大阪市全体の盛り上がりが期待されている。