医療脱毛で使用する「ジェントルレーズ」は、アレキサンドライトレーザー搭載の脱毛機器。「ジェントルレーズプロ」は、ジェントルレーズの後継機器になります。
この記事では、ジェントルレーズとジェントルレーズプロを使用した際の効果や痛みなど、機器の特徴について解説していきます。
2つの違いや導入している医療脱毛クリニックも紹介しますので、参考にしてください。
ジェントルレーズとジェントルレーズプロ、違いは何?
まずは、ジェントルレーズ・ジェントルレーズプロは、どんな医療脱毛機器なのか確認していきましょう。2つの違いも見比べてみてくださいね。
ジェントルレーズ | ジェントルレーズプロ | |
会社名 | シネロン・キャンデラ社 | シネロン・キャンデラ社 |
製造国 | アメリカ | アメリカ |
脱毛方式 | 熱破壊式 | 熱破壊式 |
波長の種類 | アレキサンドライトレーザー(755nm) | アレキサンドライトレーザー(755nm) |
スポットサイズ | 最大18mm | 最大24mm |
照射速度 | 1秒間に1ショット | 1秒間に2ショット |
痛み | やや強い | やや強い |
冷却機能 | あり | あり |
脱毛方式について
脱毛方式には、「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類がありますが、ジェントルレーズとジェントルレーズプロは熱破壊式の脱毛機器です。
熱破壊式レーザーは、ショット式や単発式、HR式脱毛とも呼ばれ、従来から行われている実績の多い脱毛方法です。
毛の根元にある毛母細胞を生み出す組織「毛包幹細胞」や、毛を成長させる司令塔「毛乳頭」がターゲット。毛の黒い色(メラニン色素)に吸収されるレーザー光を照射することで熱を発生させ、毛根にある毛を成長させる組織にダメージを与えることで脱毛していきます。
強めのパワーで広範囲に照射するため、効果が高い反面、蓄熱式と比べてやや痛みを感じやすいという特徴があります。
蓄熱式レーザーは、皮膚の表面に近い「バルジ領域」と呼ばれる組織をターゲットにしています。バルジ領域は毛根よりも低い温度で破壊することができるため、じわじわと照射し、熱ダメージを与えることで脱毛していきます。
そのため、熱破壊式よりも効果を感じるまでに時間はかかりますが、痛みや肌へのダメージは少なくて済みます。
なお、ジェントルレーズとジェントルレーズプロは熱破壊式のレーザーで、痛みが軽減される仕様になっています。
スポットサイズについて
ジェントルレーズとジェントルレーズプロのスポットサイズは、以下の通りです。
ジェントルレーズ | ジェントルレーズプロ |
最大18mm | 6mm~24mm
※20mm~24mmはオプション品 |
このように、ジェントルレーズプロのスポットサイズは、ジェントルレーズと比べて最大値で6mm大きくなっているため、肌の面積に応じて使い分けられるようになっています。
また、照射スピードも約2倍となり、よりスピーディーな施術が可能です。
ジェントルレーズとジェントルレーズプロ、施術時の痛み
両機は共に冷却機能が備えられており、冷却ガスを噴射しながら施術することで表皮を冷やし、施術の痛みを抑え、さらにはやけどや色素沈着を予防することができます。
痛みは「輪ゴムではじかれたような痛み」「皮膚の奥の方で少し熱を感じる」などと表現されることが多く、施術が受けられないほどの痛みではないといわれています。
ただし、痛みの感じ方は部位や人それぞれの感じ方によって異なります。痛みに敏感な人は、事前に麻酔の利用などを相談しておくと安心ですよ。
なお、施術の痛みを軽減するために冷却ジェルを塗布する脱毛機器もありますが、両機いずれも冷却装置が搭載されているため、ジェルのひんやり感が苦手な人にも安心です。
塗布の時間が必要ないので、施術時の負担が軽くなっているのもポイントです。
ジェントルレーズとジェントルレーズプロで期待できる脱毛効果
ジェントルレーズとジェントルレーズプロで施術をした場合の脱毛効果は、以下の通りです。
ジェントルレーズの期待できる効果 | ジェントルレーズプロの期待できる効果 | |
剛毛(VIO、ワキなど) | とても高い | とても高い |
産毛(顔、背中など) | あまり期待できない | ジェントルレーズよりは効果あり |
日焼け肌、色黒肌 | 向いていない | 向いていない |
熱破壊式はメラニン色素に反応する脱毛方法のため、メラニン色素を多く含む剛毛に対して高い効果が期待できます。
両機ともにメラニン色素がやや薄い産毛に対しての効果はあまり期待できません。
しかし、ジェントルレーズプロはパルス時間(照射時間)を調整する機能が搭載されているため、毛質や肌質に合わせて照射が可能。産毛が生えた部位に対して出力を調整することができるため、「ジェントルレーズ」よりも脱毛効果が期待できるようになっています。
日焼け肌や色黒肌の場合は、肌のメラニンにも反応するリスクがあるため施術ができない可能性があります。程度にもよりますので、実際に肌を見てもらって可能かどうか判断してもらいましょう。
効果を実感するまでに必要な回数
顔や背中などの産毛が生えている部位やVIOの脱毛に必要な施術回数は、以下の通りです。
部位 | 自己処理が不要になるまでの回数 |
顔や背中などの産毛 | 8回~ |
Vライン | 5回~ |
I・Oライン | 8回~ |
※必要な回数には個人差があります
メラニン色素の少ない産毛が多い顔や背中、毛周期の長いI・Oラインは8回ほど、Vラインは5回ほど脱毛を行うことで、定期的な自己処理が不要になるくらいの効果が得られることが多いようです。
なお、ツルツルの状態にしたい場合は、さらに1~2回追加照射が必要です。個人差がありますので、目安として参考にしてください。
気になる人は、カウンセリングの際にどのくらいの回数が必要になるか確認してみてくださいね。
なお、医療脱毛の効果を実感するために必要な各部位の回数については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>5回では終わらない?医療脱毛の効果を実感するための必要な回数
白髪に対しては効果が期待できない
熱破壊式による脱毛は、毛の黒い色(メラニン色素)に反応して熱を発生させることで毛根にある毛を成長させる組織にダメージを与えて脱毛していくため、メラニンが存在しない白髪にはほとんど効果が見込めないと考えられています。
ただし、これはジェントルレーズやジェントルレーズプロなどの熱破壊式のみの問題ではなく、蓄熱式による脱毛の場合も同様です。
蓄熱式は、皮膚の表面に近いバルジ領域をターゲットにしているためメラニン色素は関係ないと思われがちですが、実際にはバルジ領域のみに照射しているわけではなくメラニンに反応し、熱を発生する仕組み自体は熱破壊式と同じです。
そのため、メラニンが存在しない白髪には、ほとんど効果が出ないと考えられています。
白髪の脱毛については、こちらの記事で詳しく解説しています。脱毛を希望している部位に白髪のある人は参考にしてください。
>>白髪は脱毛できる?できない?施術可能な方法と注意点を紹介!
ジェントルレーズとジェントルレーズプロの違い
ここまで、ジェントルレーズとジェントルレーズプロについて紹介してきましたが、両機の違いを表にまとました。
ジェントルレーズ | ジェントルレーズプロ | |
スポットサイズ | 最大18mm | 6mm~24mm
※20mm~24mmはオプション品 |
照射速度 | 1秒間に1ショット | 1秒間に2ショット |
パルス(照射)時間の調整 | 不可 | 可 |
ジェントルレーズとジェントルレーズプロの主な違いは、スポットサイズと照射速度、パルス時間(照射時間)の調整の3点です。
ジェントルレーズの後継機器であるジェントルレーズプロは、スポットサイズが増え、照射速度もアップしたため、よりスピーディーな施術が可能になりました。
アレキサンドライトレーザー搭載の熱破壊式の脱毛機器という点は同じですので、脱毛効果に大きな違いはありません。しかし、パルス時間(照射時間)の調整により、肌質や毛質に合わせた照射ができるようになった分、ジェントルレーズプロの方が産毛への効果が期待できるようになっています。
ジェントルレーズを導入している医療脱毛クリニック
ジェントルレーズを導入している主なクリニックは、以下の通りです。
クリニック名 | 使用している脱毛機器 |
フェミークリニック
※東京に4店舗と大阪に2店舗の合計6店舗 |
・ジェントルレーズ(アレキサンドライトレーザー)
・ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー) ・ジェントルマックス(アレキサンドライトレーザー/ヤグレーザー) ・ジェントルマックスプロ(アレキサンドライトレーザー/ヤグレーザー) ・メディオスター NeXT PRO(ダイオードレーザー) ・ベクタス(ダイオードレーザー) ・ライトシェア(ダイオードレーザー) |
表参道スキンクリニック
※東京に1店舗+他3店舗の合計4店舗 |
・ジェントルレーズ(アレキサンドライトレーザー)
・ジェントルマックス(アレキサンドライトレーザー/ヤグレーザー) |
マリアクリニック
※東京2店舗を含む関東に4店舗と関西・沖縄に各1店舗の合計6店舗 |
・ジェントルレーズ(アレキサンドライトレーザー)
・ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー) ・メディオスター NeXT PRO(ダイオードレーザー) |
※一部の院では導入されていない場合もあります
※複数の脱毛機器を導入しているクリニックでは、脱毛機器のリクエストを受け付けていない場合があります
ジェントルレーズでの脱毛施術に興味のある人は、通える場所に上記クリニックがあるかどうか、公式HPから確認してみてください。
ジェントルレーズプロを導入している医療脱毛クリニック
ジェントルレーズプロを導入している主なクリニックは以下の通りです。
クリニック名 | 使用している脱毛機器 |
フェミークリニック
※東京に4店舗と大阪に2店舗の合計6店舗 |
・ジェントルレーズ(アレキサンドライトレーザー)
・ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー) ・ジェントルマックス(アレキサンドライトレーザー/ヤグレーザー) ・ジェントルマックスプロ(アレキサンドライトレーザー/ヤグレーザー) ・メディオスター NeXT PRO(ダイオードレーザー) ・ベクタス(ダイオードレーザー) ・ライトシェア(ダイオードレーザー) |
品川スキンクリニック
※全国に38店舗(提携院も含む) |
・ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー)
・ジェントルマックス(アレキサンドライトレーザー/ヤグレーザー) |
レジーナクリニック
※全国に22店舗 |
・ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー)
・ソプラノアイス・プラチナム(アレキサンドライトレーザー/ダイオードレーザー/ヤグレーザー) ・ソプラノチタニウム(アレキサンドライトレーザー/ダイオードレーザー/ヤグレーザー) |
マリアクリニック
※東京2店舗を含む関東に4店舗と関西・沖縄に各1店舗の合計6店舗 |
・ジェントルレーズ(アレキサンドライトレーザー)
・ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー) ・メディオスター NeXT PRO(ダイオードレーザー) |
ジョウクリニック
※東京1店舗を含む全国に合計7店舗 |
・ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー)
・ジェントルマックスプロ(アレキサンドライトレーザー/ヤグレーザー) ・ライトシェア デュエット(ダイオードレーザー) |
※一部の院では導入されていない場合もあります
※複数の脱毛機器を導入しているクリニックでは、脱毛機器のリクエストを受け付けていない場合があります
ジェントルレーズプロでの脱毛施術に興味のある人は、通える場所に上記のクリニックがあるかどうか、公式HPから確認してみてください。
まとめ
ジェントルレーズとジェントルレーズプロによる医療脱毛は、太くて濃い髪に対しては高い効果が期待できる一方、産毛に対してはあまり向いていません。
熱破壊式による施術のため、痛みはやや強い傾向にありますが、搭載されている冷却システムにより、そこまで大きな痛みは感じにくいようになっています。ただし、痛みの感じ方は人それぞれ異なりますので、痛みに敏感な人は無料カウンセリングで相談してみてください。
なお、今回紹介したクリニックは複数の脱毛機器を導入していますので、部位や毛質によって脱毛機器を使い分けていると考えられます。使用される脱毛機器とその特徴についても事前に確認しておくと安心ですよ。
なお、こちらの記事で、人気の医療脱毛クリニックを厳選してご紹介しています。使用している脱毛機器や脱毛料金、クリニックの特徴などを掲載していますので、クリニック選びの参考にしてください。
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(Akina)