横浜市戸塚区で外壁塗装時に使用できる助成金制度はある?
外壁塗装の助成金とは、主にヒートアイランド対策や省エネルギーでの遮熱・断熱(エコリフォーム)を目的とした塗装工事に対して、各市区町村より交付される補助金のことを指します。
本項では助成金や外壁塗装を安く行うためにできることを解説しますので外壁塗装を予定している方は参考にしてください。
2024年現在、横浜市戸塚区では助成金制度はありません
2024年5月現在、横浜市戸塚区では外壁塗装が対象となる助成金や補助金はありませんでした。しかし外壁塗装を少しでも安く施工するためにできることはあるので以降で詳しく解説していきますので参考にしてください。
屋根と外壁を同時に施工するとお得に塗装できる
助成金が適用できない地域でも屋根と外壁を同時に塗装することで施工費を抑えられるケースがあります。これは屋根塗装と外壁塗装を同時に行うことで、2回分の足場費用がかかるところを1回分に抑えることができるためです。
この方法では屋根と外壁とで個別に必要となる面倒な手続きを一括にまとめることができ、手間が減るといった利点もあります。ただし、屋根と外壁の同時塗装を行う際は、屋根と外壁いずれも施工費用といったまとまったお金を用意する必要があるうえ、工事の日数が長くなるため、予算・期間共に余裕を持って依頼するようにしましょう。時期としても、雨天が続きやすい梅雨の季節は避けたほうがよいでしょう。
また、業者選びも注意が必要となり、外壁塗装で評価の高い業者が必ずしも屋根塗装にも優れているとは限りません。特に、屋根塗装の場合は複雑な凹凸や、棟板金(むねばんきん)などの金具に対する対応も求められるうえ、屋根の素材と塗料の相性もきちんと理解しておかないといけません。そのため、同時塗装で見積もりを取る前に、屋根と外壁の両方に対応できる業者かをしっかりと確認するようにしましょう。
なお、屋根塗装は美観の保持のために行われることが多く、屋根の補強にはあまり効果が得られないため、屋根の強度も高めたい場合は棟板金のチェックも行い、必要であれば補修を依頼しましょう。
同時に施工することで一回分の足場が無料に
一般的な戸建て(30坪2階建て)を例に見ると、足場費用は1回につき13〜20万円ほどが必要です。屋根と外壁の塗装を別々に実装した場合、足場費用は2回分となるため、総額26〜40万円と大きな額面になってしまいますが、同時に施工をする場合は、屋根塗装と外壁塗装で同じ足場を利用するため、1回分の足場費用を浮かせて塗装が可能です。
外壁塗装にかかる費用の内訳
外壁塗装にかかる費用の内訳をまとめました。項目は大きく4つに分けることができ、それぞれ下記のような割合と用途で使用されます。
塗料などの材料費
塗料は種類によって耐用年数が異なり、耐用年数に応じて費用も変わります。
塗料 | 耐用年数の目安 | 平米単価 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 5年〜7年 | 1,400円〜1,600円/㎡ |
ウレタン塗料 | 8年〜10年 | 1,700円〜2,500円/㎡ |
シリコン塗料 | 7年〜15年 | 2,300円〜3,500円/㎡ |
フッ素塗料 | 15年〜20年 | 3,500円〜4,800円/㎡ |
無機塗料 | 20年~25年 | 4,300円〜5,500円/㎡ |
アクリル塗料やウレタン塗料は安価なぶん耐用年数が低く、かえってランニングコストが高くついてしまうリスクがあるため、耐用年数10年~15年のシリコン塗料を最低限とした塗料選びを行うのが一般的です。一般的な家のサイズでシリコン塗料を使用した場合は25万円~35万円ほどになる計算です。
また、屋根塗装と外壁塗装を同時に施工するのであれば紫外線が強くあたる屋根部分のみ、高グレードの塗料を活用するのも一つの方法です。これは劣化が進みやすい屋根を耐用年数の長い塗料にすることで塗装サイクルを合わせるだけでなく劣化から保護しやすくためです。屋根塗装の際は、屋根の素材と塗料の相性も忘れず確認するようにしましょう。
人件費などの施工費
外壁塗装に関わる人件費は、トータル費用のうちの30%ほどを占めます。職人1人が1日で遂行できる作業量を1人工と、人件費は『人工(にんく)』で計算します。一般的な、30坪ほどの2階建て住宅を外壁塗装した場合は、基本的に20〜25人工、額面でいうところの30〜50万円ほどの人件費が発生します。
足場仮設費用
足場仮設費用は、トータル費用のうちの20%ほどを占めます。相場は業者ごとで多少異なるものの、一般的に600円〜1,000円/㎡で、ここに飛散防止ネットの費用200円〜500円/㎡が加算されて、30坪の住宅で80万円〜140万円ほどとなります。外壁だけでなく屋根の塗装も行う場合は、別々で工事を依頼すると通常2回分の足場仮設費用が発生しますが、これを同時塗装とすることで、足場仮設費用を1回分に抑えることができます。
諸経費
建物のメンテナンスや改修を目的として、アパートやマンション、店舗などの外壁塗装を行なった場合は、修繕費という名目で一括での経費計上が可能です。外壁塗装を修繕費と計上することで、節税につながりやすくなる可能性があります。一方で、価値や性能の向上を目的とした外壁塗装は、資本的支出とみなされやすくなるため注意が必要です。
会社の利益
外壁塗装を依頼できる会社は、塗装専門業者の他に、リフォーム会社やハウスメーカーがあります。リフォーム会社やハウスメーカーへ依頼する場合は、実際に施工を行う下請け業者との中間マージン(手数料)が発生するため、トータルの費用が高くなりやすいです。
一方で、塗装専門業者の場合は自社施工が主のため、余分なコストが上乗せされる心配が少なく済みます。なお、前述のとおり、外壁と屋根の同時塗装は対応できる業者が限られてくるため、依頼前にしっかりと下調べを行うようにしましょう。