退職代行サービスは若い世代を中心にすっかり普及し、いまやブラック企業やパワハラ上司に悩む人の救世主的な存在になりました。
ただ、数えきれない退職代行サービスが乱立しているので、どこを選ぶべきかわからない人も多いでしょう。
そこで今回は、多くの退職代行サービスを調査・取材してきたマイナビニュースキャリア編集部が、独自の目線でおすすめ退職代行を10選にしぼって紹介します。
それではここから、いくつかの退職代行サービスを比較しつつ選びたい人に向けて、おすすめの退職代行サービス10選を順に紹介します。
退職代行選びのポイントである運営組織についても説明するので、ぜひチェックしてください。
法律事務所や大手不動産会社、大手不動産投資顧問会社を経て独立。IT、不動産、相続、人事労務など幅広い相談に対応している。さまざまなメディアにおいて多数の執筆実績がある。
退職代行サービスとは?大きくわけて3タイプ
退職代行サービスとは、退職したい社員の代わりに業者が退職の意志を会社に伝えるというもの。
社員が出社したり、直接退職を伝えたりしなくても辞められます。
直接会社側とコミュニケーションが取れない、直接やり取りしたくない人にとって、退職代行サービスは役に立ちます。
会社から借りている備品も辞めたあとに郵送で返せばOKなので、即日辞めたい人にもおすすめです。
基本的に、民間業者が運営する退職代行サービスができるのは、退職の意思を伝えることに限られます。
未払い賃金や残業代などの交渉・請求は、弁護士か労働組合でないとできません。
ただ、弁護士に頼むとサービス料金は民間業者に比べ、倍ほどかかるのが相場です。
とりあえず会社を辞めたいのなら弁護士に退職代行を依頼する必要はないでしょう。
料金 | リスク | 対応可能な業務 | |
民間企業 | 1.5万円~3万円 | △ | 退職の意思を伝えることのみ |
労働組合 | 2.5万円~3万円 | ○ | 退職の意思だけでなく交渉や請求が可能 |
弁護士 | 2.8万円〜5万円以上 | ◎ | 退職の意思・交渉・請求に加えて裁判や慰謝料請求にも対応可能 |
民間企業が運営する退職代行
一般の民間企業が運営する退職代行の料金相場は、1.5万円〜高くて3万円ほどです。
アルバイトやパートだと、1万円台で依頼できる退職代行もあります。
くり返しになりますが、民間運営の退職代行ができるのは「退職の意思を代わりに伝えること」だけ。
そのため、有休消化の交渉や未払い賃金の請求もしてほしい人には向いていません。
「とにかく退職を伝えてくれればいい」
「交渉などしなくていいので、早く退職を済ませたい」という人にはおすすめです。
最近は、このあと紹介する(合同)労働組合と提携することで交渉・請求も可能としているサービスも増えていますが、参入したばかりの業者だと未提携のサービスもあるので注意してください。
労働組合が運営する退職代行
労働組合が運営する退職代行の料金は、民間の退職代行とそれほど変わりません。
2.5~3万円前後の費用にも関わらず、こちらは会社との交渉や請求まで可能です。
団体交渉権を持っている労働組合ならではの強みと言えるでしょう。
しかし、
・勤め先がブラック企業で裁判やトラブルになる可能性がある
・パワハラで会社や上司に慰謝料を請求したい
という人は、労働組合ではなく弁護士に依頼したほうが無難です。
トラブルになる可能性は低いが、違法性やリスクが気になるので安全性も重視したい。
という人は、違法性の心配なくコストも抑えられる、労働組合運営の退職代行がおすすめ。
たとえば「トリケシ」がこのタイプです。
弁護士が運営する退職代行
弁護士が運営する退職代行は、2.8~5万円以上と料金設定の幅が広い傾向があります。
有休消化などの交渉が一切不要であれば3万円以下で依頼できる弁護士の退職代行も増えてきました。
ただし、会社への交渉や未払い賃金の請求をしたいのであれば、5万円以上の初期費用(着手金)がかかるケースがほとんどです。
さらに、未払い賃金などを請求した場合、回収額の◯%を追加で弁護士費用として支払う必要があります。
いわゆる成功報酬というものです。
費用が高いので迷ってしまう人もいるかもしれませんが、弁護士に依頼して未払い賃金や残業代、退職金を回収しても最終的にはプラスになるでしょう。
具体的にどれくらいの金額が支払われていないのか、事前に弁護士に相談してみてください。
また、訴訟・裁判に対応できるのは弁護士のみで、労働組合でも対応できません。
すでに会社との関係が悪化していたり、裁判に発展する可能性がありそうなら、退職110番などの退職代行を検討しましょう。
金額だけで退職代行を決めない方がいい
金額だけで退職代行業者を決めるのは避けた方がいいでしょう。
ただ退職できればいいなら、民間運営の格安退職代行もアリですが、実績や体制が伴っていない業者を選んでしまうと、失敗・トラブルとなる可能性もゼロではありません。
確実に、穏便に退職したいなら、金額だけでなく運営元の素性や実績も見るようにしましょう。
おすすめ退職代行サービス10選【2024年12月】
数多くの退職代行サービスの中から、料金や実績、運営体制などを総合的に分析した結果、おすすめできる退職代行サービスを紹介します。
厳選した10サービスがこちらです↓
- Jobs
- トリケシ
- モームリ
- リーガルジャパン
- ヤメドキ
- ガーディアン
- EXIT
- 退職110番
- 青山北町法律事務所
- 弁護士法人みやび
労働組合が運営or提携している退職代行
10選のうち、労働組合が運営 or 労働組合と提携した民間企業が運営する退職代行サービスは6つです。
おすすめ退職代行1.Jobs
- 民間or組合から実行者を選べる
- 24時間いつでもLINEでの無料相談に対応
- 後払いOKで気軽に依頼できるシステム
運営タイプ | 民間企業 |
労働組合との提携 | あり |
弁護士監修 | あり |
料金(税込) | 27,000円 ※組合加入の場合+2,000円 |
オプション | 会社との交渉可能 後払いOK 引越し・転職サポート |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 不明 |
退職率 | 100% |
退職代行Jobsは、労働組合と連携している退職代行サービスです。
料金は雇用形態に関わらず27,000円(税込)で、追加で2,000円の労働組合費を支払うことで労働組合が退職代行を実行してくれます。
労働組合が実行してくれる退職代行は、会社との交渉や有休消化が可能で、さらに未払いの残業代を請求したい方にもおすすめですよ。
その他にも転職活動のフォローや引越しサポートなども行っており、充実したサービスを受けることができるでしょう。
LINEで簡単に無料相談できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
運営組合 | 株式会社アレス |
代表取締役 | 佐藤美代子 |
所在地 | 大阪市東淀川区上新庄3-14-12-1202 |
おすすめ退職代行2.トリケシ
- 日本労働産業ユニオンが運営
- やり取りはすべてLINEでOK
- 転職支援やオプションの提携サービスの紹介が可能
運営タイプ | 労働組合 |
労働組合との提携 | あり |
弁護士監修 | あり |
料金(税込) | 一律25,000円 |
オプション | 転職・失業保険サポート |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 20,000件以上 |
退職率 | 100% |
トリケシは、労働組合が運営 & 弁護士監修の退職代行サービス。
無料で何度も相談ができ、料金も一律25,000円(税込)と相場以下の金額で利用できます。
労働組合が運営している退職代行なので、有休消化してからの退職はもちろん、会社との交渉も可能です。
またトリケシでは、無料で転職支援、さらには失業保険の給付サポートも実施。
転職先が決まっていない人や退職後のお金に不安がある人など、どんな人でも頼りにできます。
アフターサポートが充実していてコスパが高い退職代行サービスなので、迷ったらトリケシを選んでしまっていいでしょう。
運営組合 | 日本労働産業ユニオン |
所在地 | 東京都品川区東五反田5-22-33 TK池田山ビル 2階 |
おすすめ退職代行3.モームリ
- アルバトロス転職で転職が決まれば実質無料
- サービス利用後1年間の再利用は50%off
- 女性スタッフも在籍している相談しやすい環境
運営タイプ | 民間企業 |
労働組合との提携 | あり |
弁護士監修 | あり |
料金(税込) | 正社員・契約社員:22,000円 アルバイト:12,000円 |
オプション | 利用後1年間は50%offで利用可能 |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 15,000人以上 |
退職率 | 100% |
退職代行モームリの強みであり特徴は、
- 弁護士監修のため適正業務(オーシャン綜合法律事務所 梶田潤弁護士)
- 労働組合が運営しているため会社に交渉可能(労働環境改善組合)
- 株式会社アルバトロスで管理
の3つであり、どのような方でも安心して依頼できるでしょう。
正社員は22,000円(税込)、アルバイトは12,000円(税込)と業界最安値クラスの料金も魅力的です。
あわせてリピート割という独自のサービスもあり、退職代行モームリを利用した後1年の間に再度サービスを利用する場合は、50%オフで利用できる点も珍しいポイントですね。
運営組合 | 株式会社アルバトロス |
代表取締役 | 谷本慎二 |
所在地 | 東京都港区芝大門1丁目6−11 Biz-ark芝大門5階 |
設立 | 2022年2月1日 |
おすすめ退職代行4.リーガルジャパン
- 徹底したサポートで即日退職も実現
- 退職後の不安が解消できる充実したフォロー
- 弁護士監修の安心安全なサービス
運営タイプ | 労働組合 |
労働組合との提携 | あり |
弁護士監修 | あり |
料金(税込) | 25,000円+組合費2,000円 |
オプション | 有休消化サポート、退職後サポート |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 不明 |
退職率 | 100% |
リーガルジャパンは労働組合が運営する退職代行なので、会社へ有休消化などの交渉も依頼できます。
料金は雇用形態に関係なく25,000円、組合費が2,000円となっています。
組合運営なので、民間企業が運営する退職代行より安全性が高く、弁護士の退職代行より料金が安いのが特徴。
バランスがよい退職代行と言えるでしょう。
スムーズに退職できるか不安な方は、リーガルジャパンに依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。
さらに、無料で転職支援も行っているので、転職先が決まっていない方は相談してみてくださいね。
運営組合 | 日本労働産業ユニオン |
所在地 | 東京都品川区東五反田5-22-33 TK池田山ビル 2階 |
おすすめ退職代行5.ヤメドキ
- 退職日決定後に支払う完全後払い制
- 専属チームによる退職完了までの徹底したサポート
- 希望に合わせた4つのプランから選択可能
運営タイプ | 民間企業 |
労働組合との提携 | あり |
弁護士監修 | あり |
料金(税込) | 一律24,000円 |
オプション | 完全後払い 返金保証付き 有休サポート 失業保険受給サポート付き |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 退職成功総数10,000件以上 |
退職率 | 100% |
ヤメドキは、労働組合と提携している完全後払い可能な退職代行サービス。
退職日決定後から7日以内に支払いをすれば良いので、先払いに抵抗がある方でも利用しやすいでしょう。
労働組合と提携しているため、有給休暇を取得してから退職したい方や会社との交渉も依頼できます。
また、ヤメドキは即日退職にも対応しているので、ヤメドキが勤務先に連絡する日から出社しなくてOKなところも魅力の一つ。
さらに希望者には失業保険受給のサポートも行っているので、詳しく知りたい方はLINEで相談してみてください。
運営組合 | 株式会社25H |
所在地 | 東京都町田市高ヶ坂1丁目7番20号 |
おすすめ退職代行6.ガーディアン
- 満足度の高さからメディアへの掲載実績が豊富
- 1999年設立の実績ある労働組合が運営
- 20年以上のノウハウを用いた安心安全な対応
運営タイプ | 労働組合 |
労働組合との提携 | – |
弁護士監修 | – |
料金(税込) | 一律24,800円 ※労働組合運営のため非課税 |
オプション | 交渉可能 |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 不明 |
退職率 | 100% |
退職代行ガーディアンは労働組合が運営しているため、民間の代行業者ではできない交渉が可能です。
労働組合には憲法で定められている団体交渉権があるため、未払いの残業代を回収することや、不当に有給休暇や退職金が減らされないように交渉できます。
民間企業が運営するの退職代行サービスは退職の意志を伝えることに留まるため、これは労働組合の大きなメリットと言えるでしょう。
交渉ができると言っても料金は相場どおりで、運営元の労働組合は1999年設立という長年の実績があります。
運営組合 | 東京労働経済組合 (略称:TRK) |
執行委員長 | 長谷川 義人 |
所在地 | 東京都新宿区四谷1-15 アーバンビルサカス8 B棟1階3号室 |
設立 | 1999年9月27日 |
民間企業による退職代行(組合提携なし)
おすすめ退職代行7.EXIT
- 退職代行を有名にしたパイオニア的存在
- 共同代表の新野氏はテラスハウスにも出演
- 一律税込2万円で安さはトップクラス
運営タイプ | 民間企業 |
労働組合との提携 | なし |
弁護士監修 | あり |
料金(税込) | 一律20,000円 |
オプション | 転職サポート |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 年間10,000人以上 |
退職率 | 100% |
EXITは退職代行サービス業界の火付け役となった企業。
メディアでも盛んに取り上げられたので、名前を知っている人も多いのではないでしょうか。
即日退職が可能なので、明日から出社したくない!という人にもおすすめできます。
雇用形態に関わらず一律20,000円(税込)という安さも魅力で、多くの人に選ばれています。
「転職サポート」を併用すれば実質0円になるキャンペーンもあるので、転職先が決まっていない人にもおすすめのサービスです。
運営会社 | EXIT株式会社 |
代表者 | 新野 俊幸 岡崎 雄一郎 |
所在地 | 東京都渋谷区宇田川町7番17-303 ユニーブル渋谷神南 |
弁護士法人が運営する退職代行サービス
10選のうち、弁護士に退職代行を依頼できるサービスは3つあります。
おすすめ退職代行8.退職110番
- 労働問題専門の弁護士による安心確実なサービス
- 公務員や自衛隊にとっては最安レベルの弁護士退職代行
- 安心してお任せできるアクセスしやすい弁護士
運営タイプ | 弁護士 |
労働組合との提携 | – |
弁護士監修 | – |
料金(税込) | 43,800円(成功報酬別途) |
オプション | 未払い賃金や慰謝料請求まで可能 |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 不明 |
退職率 | 100% |
退職110番も弁護士法人が運営しているサービスで、弁護士に依頼することになります。
他社サービスにある顧問弁護士、弁護士監修、労働組合運営よりも強い、弁護士が直接サービス提供する最強スペックと言えます。
面談不要で弁護士に依頼ができるだけではなく、書類手続きの手配も代行してくれるので退職が初めてでも安心して依頼できます。
退職だけならば割高ですが、未払い賃金や慰謝料請求まで徹底して行いたい方におすすめです。
運営組合 | 弁護士法人あおば |
所在地 | 広島県広島市南区京橋町6番13-102号 |
代表弁護士 | 相川祐一朗弁護士 |
事業内容 | 企業法務、相続、民事・遺言等を中心とした各種問題対応全般 |
おすすめ退職代行9.青山北町法律事務所
- 幅広い法律知識で複雑なケースにも対応
- 無期限のアフターフォロー付き
- 退職成功率100%の経験豊富な弁護士
運営タイプ | 弁護士 |
労働組合との提携 | – |
弁護士監修 | – |
料金(税込) | アフターフォロー無しプラン:29,800円 (正社員、契約社員、アルバイト) アフターフォローありプラン:55,000円 (正社員、契約社員、アルバイト、自衛隊を除く公務員) アフターフォローあり特殊な雇用形態向けプラン:77,000円 (業務委託や自衛隊も含む公務員 、会社役員) |
オプション | 未払い賃金、残業代、退職金請求の依頼は20〜30%の成功報酬 |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 不明 |
退職率 | 100% |
青山北町法律事務所の退職代行サービスは、弁護士が対応する専門性の高いサービスです。
一人ひとりの状況に合わせて、最適なプランを選べるところが青山北町法律事務所の魅力。
退職代行後の様々な問題に対して弁護士がサポートしてくれるプランもあります。
さらに自衛隊や委託業務など、一般的な退職が難しいケースにも対応しているので、ほとんどの人が利用できるサービスです。
一方、退職の手続きだけに特化した料金が安く利用しやすいプランの用意もあります。
このプランはアフターフォローはありませんが、弁護士が対応するため、安心して退職手続きを進められるでしょう。
運営組合 | 青山北町法律事務所 |
所在地 | 東京都港区北青山3丁目12-7 秋月ビル502 |
代表弁護士 | 松本 理平 |
おすすめ退職代行10.弁護士法人みやび
- 弁護士運営の退職代行では圧倒的な安さ
- 旧 汐留パートナーズ時代から長らく退職代行を手がける
- 安さと安全性を両立した安心の退職代行
運営タイプ | 弁護士 |
労働組合との提携 | – |
弁護士監修 | – |
料金(税込) | 27,500円(アルバイト・会社員・契約社員など) 55,000円(アルバイト・会社員・契約社員など+公務員) 77,000円(自衛隊、業務委託、会社役員など) |
オプション | 残業代、退職金、未払い給与などの請求と交渉可 追加対応費用は回収額の20% |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 不明 |
退職率 | 不明 |
弁護士法人みやびは退職代行業者ではなく弁護士に退職を頼むことになります。
料金は27,500円〜なっており弁護士の中ではトップクラスの安さと言えます。
しかし、民間の退職代行に比べると高いため、退職したいだけの方には向かないかもしれません。
一方で残業代、退職金、未払い給与などの交渉や請求をしたい方には弁護士法人が運営している退職代行の利用がおすすめです。
LINEやメールで24時間対応してもらうことができて、 最短即日円満退社が可能なので、今すぐ確実に辞めることができます。
未払い給与などの請求のオプションは成功報酬制となっているため、オプションを付けるだけでは損はしないので会社と戦いたい方はチェックしてみてくださいね。
運営組合 | 弁護士法人みやび |
所在地 | 東京都港区新橋1丁目1-21 今朝ビル5階 |
代表弁護士 | 佐藤 秀樹 |
事業内容 | 企業法務全般 訴訟等の裁判業務 顧問業務 コンサルティングなどの相談業務 一般民事事件などの個人向け業務 |
以上が、3つの運営タイプそれぞれから選出した、おすすめの退職代行サービス10選です。
なお、この10選以外で人気の退職代行サービスとしては、
などがあります。
おすすめ退職代行10選の比較表
民間業者の退職代行サービスを4つ、労働組合の退職代行サービスを3つ、弁護士の退職代行サービスを3つ、合計10選のおすすめ退職代行を紹介してきました。
この10選の料金や実績を一覧表にしたので、比較してみてください。
1.Jobs | 2.トリケシ | 3.モームリ | 4.リーガルジャパン | 5.ヤメドキ | 6.ガーディアン | 7.EXIT | 8.青山北町府立事務所 | 9.退職110番 | 10.みやび | |
料金(税込) | 27,000円 +労働組合費2,000円 | 一律25,000円 | 22,000円 ※正社員・契約社員 12,000円 ※アルバイト | 25,000円 +労働組合費2,000円 | 一律24,000円 | 一律24,800円 ※労働組合運営のため非課税 | 一律20,000円 | 29,800円〜77,000円 | 43,800円 | 27,500円〜77,000円 |
退職までの日数 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 |
信頼性 | 労働組合提携・弁護士監修 | 労働組合提携・弁護士監修 | 労働組合提携・弁護士監修 | 労働組合運営・弁護士監修 | 労働組合提携・弁護士監修 | 労働組合運営 | 弁護士監修 | 弁護士運営 | 弁護士運営 | 弁護士運営 |
実績 | 不明 | 20,000件以上 | 15,000人以上 | 不明 | 退職成功総数10,000件以上 | 不明 | 年間10,000人以上 | 不明 | 不明 | 不明 |
退職率 | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 不明 | 不明 |
ここで紹介してきた退職代行サービスは、全て最短即日での退職を可能としています。
料金は12,000円から77,000円と幅がありますが、弁護士法人は料金が高い分、未払い賃金の請求までできます。
未払い賃金を回収できた場合、退職代行料金をはるかに超えてお金が戻る可能性もあるため、費用の高い安いだけではなく用途に合わせて選びましょう。
おすすめ退職代行10選の項目別ランキング
この記事で紹介している10の退職代行サービスのうち、以下の各項目における上位TOP3を見てみましょう。
- 退職実績の多い退職代行サービスTOP3
- 正社員・契約社員の利用料金が安い退職代行TOP3
- アルバイト・パートの利用料金が安い退職代行TOP3
実績ランキングTOP3
サービス名 | 料金 | 運営元 | |
1位 | EXIT | 年間10,000人以上 | 民間企業 |
2位 | モームリ | 15,000人以上 | 民間企業 |
3位 | ヤメドキ | 10,000人以上 | 民間企業 |
累計の退職実績が多い退職代行サービスTOP3を表にまとめてみました。
公式サイトに公表しているデータを元にすると、ランキング1位は退職代行ニコイチでした。
注意点として、
- 公式サイトに実績の記載がない会社はランキングに含めていない
- 最新の実績を更新していない企業もある
の2点が挙げられるので、あくまで参考の数値としてください。
正社員・契約社員の料金が安いTOP3
サービス名 | 料金 | 運営元 | |
1位 | EXIT | 20,000円(税込) | 民間企業 |
2位 | モームリ | 22,000円(税込) | 民間企業 |
3位 | ヤメドキ | 24,000円(税込) | 民間企業 |
正社員・契約社員を対象にした場合の、退職代行料金の最安値は「EXIT」の20,000円でした。
ただし、金額が安いかどうかだけで利用するサービスを判断するのは危険です。
運営会社の信頼性や、サービス内容の充実度は会社によって異なります。
とにかく、退職の代行のみ安く依頼したいと考えている人であれば、金額の安さで依頼する会社を選ぶのも一つかもしれませんね。
アルバイト・パートの料金が安いTOP3
サービス名 | 料金 | 運営元 | |
1位 | モームリ | 12,000円(税込) | 民間企業 |
2位 | EXIT | 20,000円(税込) | 民間企業 |
3位 | ヤメドキ | 24,000円(税込) | 民間企業 |
アルバイト・パート社員の退職代行料金の最安値は「モームリ」の12,000円でした。
ただし、前述の通り金額が安いかどうかだけで利用するサービスを判断するのは危険ですので、あくまでも参考としてください。
退職代行サービスの選び方
退職代行サービスは30社以上存在しています。
どの業者を選んでも良いというわけではなく、業者を間違えるとトラブルが悪化する場合すらあります。
ここからは筆者が、業者を選ぶ際の重要な4つのポイント、
- 料金を相場と比較する
- 即日退職できるか
- 返金保証の有無や支払い方法を確認
- 顧問弁護士がついているか
について解説します。
1.料金を相場と比較する
退職代行サービスを選ぶポイントとして、サービス料金は必ず比較しましょう。
退職代行だけならば20,000円〜30,000円が相場です。
追加料金なしで「有休消化希望」などのオプションがある業者や、仮に退職できなかった場合は全額返金保証の業者も多いです。
弁護士に頼む場合の相場は、30,000円〜50,000円ほど。
残業代や未払い賃金などの交渉と請求をする場合は、さらに費用がかかります。
ただしオプションについては成功報酬制であることが多く、相当な未払い賃金があるブラック企業を相手にするなら、弁護士を活用すると良いでしょう。
一方で「とにかく辞められればいい」のであれば、弁護士やオプション費用のかかる退職代行はオーバースペックとなるでしょう。
関連記事→退職代行の金額・費用相場はいくら?
2.当日依頼して即日退職できるか
退職代行サービスを使ってでも辞めたい気持ちがあるならば、もう二度と会社に出社せずに1日でも早く縁を切りたいですよね。
退職代行サービスは、相談を受けてすぐに動いてもらい、即日で退職できるものもあります。
依頼する前に、即日退職できるか、退職成功率は高いか、しっかりと実績も確認してください。
依頼後は会社名、上司名、連絡先などを業者に伝え、その後のやり取りは全て業者に任せましょう。
関連記事→派遣でも退職代行で即日退職できる?
3.返金保証の有無や支払い方法を確認
退職代行サービスを使った際の退職成功率は100%の業者が多いです。
お金を払って退職代行を使ったにも関わらず、退職できないのは最悪のシナリオですよね。
万が一退職できなかった場合も想定して、返金保証に対応している業者を選びましょう。
現在手元にお金がない方でも、後払いで依頼できる退職代行のサービスもあるので、気になる方は以下の記事もチェックしてみてくださいね。
関連記事→退職代行で後払いOKのサービスを紹介!
4.顧問弁護士がついているか
退職代行サービスは、顧問弁護士がいない業者、顧問弁護士がいる業者、弁護士法人が退職代行を行う場合など、いくつものケースに分かれます。
弁護士ではないものの労働組合が退職代行を実施することによって、交渉や未払い賃金等の請求まで合法的に行えるサービスも存在します。
しかし、退職代行の中には違法行為を行っている業者もあるので、弁護士法人が運営している退職代行以外を利用する場合は、弁護士の監修の有無をチェックしておくことをおすすめします。
それぞれのサービスの口コミや体験談も紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事→退職代行は弁護士に依頼すべき?民間業者との違いは?
退職代行サービスのメリット3選
次に退職代行を利用するメリットや特徴、
- 最短即日退職できる
- 業者により有休消化や未払金を請求できる
- 退職日までの気まずさを感じなくて済む
の3つについて紹介していきます。
1.最短即日退職できる
退職代行を利用するメリットは最短即日退職ができるという点でしょう。
退職代行の利用を検討している方は、「すぐにでも会社を辞めたい」と考えている方が多いのではないでしょうか。
自分で退職の意思を伝えようと思っていても、いざ会社に行くと勇気が出なかったり、上司の顔を見ると言い出せなかったりしますよね。
退職の意思を伝えられずに、退職をズルズルと引き伸ばすよりも退職代行を利用して即日退職を目指してみてもいいかもしれません。
また、退職の意思を伝えても辞めさせてくれなくて諦めてしまっていた方もぜひ利用してみてください。
第三者が間に入ることによってスムーズに辞められるので退職代行の利用はおすすめできます。
2.業者により有休消化や未払金を請求できる
労働組合または弁護士が運営する退職代行に依頼することで、有休消化の交渉や未払い残業代や未払い給与の請求をしてもらえます。
有休が残っている方や未払い賃金がある方はきちんと請求してから辞めることをおすすめします。
しっかり未払金を請求することによって、退職代行料金を支払ってもプラスになる可能性が大きいためです。
また、有休消化をしてから退職をすれば会社に行かなくても有休の日数分の給料は支払われますし、その間に転職活動もできますよね。
有休消化も未払金の請求も労働者の権利なので、退職代行を利用してしっかり受け取ることを検討してみてはいかがでしょうか。
しかし、一般企業が運営する退職代行では、交渉や請求は非弁行為になってしまうので注意してくださいね。
3.退職日までの気まずさを感じなくて済む
退職代行を利用せずに退職した場合、退職の意思を伝えた日から退職日まで会社に行かなければいけませんよね。
退職することは、伝えた上司だけではなく同僚や周りの人にも知られることになり、気まずい日々を過ごすことになります。
「なぜ辞めるのか」「退職後は何をするのか」など聞かれたくない質問をされることもあるでしょう。
また、会社や上司によっては、パワハラやいじめのようなことをしてくる可能性もありますよね。
これまでの人間関係が悪くなくても、退職の意思を伝えてから退職日までお世話になった人たちと一緒に過ごすのが気まずいという方もいるのではないでしょうか。
人間関係の良し悪しに関わらず退職の意思を伝えてから退職日まで過ごすのは気まずいものなので、退職代行を利用した方が精神的な負担も軽減できます。
退職代行サービスのデメリット
続いて退職代行のデメリットや注意点、
- ある程度の費用がかかる
- 会社から連絡が来る可能性もある
の2つについて紹介していきます。
1.ある程度の費用がかかる
退職代行を利用するデメリットとしては、費用がかかってしまうことではないでしょうか。
本来、自分で退職の意思を伝えることができれば費用はかかりません。
しかし、退職の意思を伝えるだけではなく、「有休消化してから退職をしたい」「未払い賃金をきちんと支払ってほしい」と会社や上司に伝えるのは更に困難です。
費用がかかったとしても有休消化や未払い賃金を請求して最短即日の退職を目指すべきなのかをしっかり見極めてくださいね。
2.会社から連絡がくる可能性もある
退職代行を利用したからといって、100%会社から連絡が来ないとは言い切れません。
退職代行業者から会社に、直接本人に連絡しないように伝えてもらうことはできます。
連絡を取る必要がある場合は、退職代行業者を通して連絡するよう伝えても直接連絡してしまう会社もあるようです。
嫌がらせや怒りから本人に連絡してしまうケースだけではなく、「本当に退職代行に依頼したのか」「退職代行を名乗ったイタズラではないか」などを確認するために本人に連絡してしまうケースもあります。
いずれの場合も退職代行を利用した場合は、会社から連絡が来ても無視して構いません。
何度も連絡が来るようであれば、退職代行に改めて相談して「何の用事で連絡をしてきているのか」を聞いてもらうようにしましょう。
退職代行を利用したからといって必ず連絡が来ないとは言い切れないことを覚えておくと良いでしょう。
退職代行をおすすめしたい人の3つの特徴
それでは退職代行の利用をおすすめしたい人の特徴、
- 退職の意思を伝えたら断られた
- 上司が怖くて伝えられない
- 引き継ぎをせずに即日退職したい
の3つについてそれぞれ紹介していきます。
1.退職の意思を伝えたら断られた
退職代行の利用を検討している方の中には、既に自分で退職の意思を伝えたけれど失敗したという方もいるのではないでしょうか。
「人手不足だからもう少しだけ待ってほしい」となかなか退職させてもらえない場合や「退職は認めない!」と話を聞き入れてもらえない場合もありますよね。
何度も自分で会社を辞めたいと伝えるのは精神的につらいので、退職することを諦めてしまう方もいます。
心を擦り減らしながら働くよりも、退職代行を利用して即日退職することをおすすめします。
退職代行があなたと会社の間に入ることでスムーズに退職できるケースが多いので、確実に辞めたいのであればぜひ利用を検討してみてください。
2.上司が怖くて伝えられない
上司や同僚との関係が良くない方は、会社を辞めたいと伝えるのが怖いと感じてしまいますよね。
会社を辞めたいと伝えることで、更にパワハラやいじめを受けてしまう可能性があるので注意が必要です。
退職代行を利用することによって、職場の人と顔を合わせなくて済むので、恐れる必要もないでしょう。
怖くて退職の意思を伝えられない上司の下で働くよりも、転職をして新しい道に進んでみてはいかがでしょうか。
3.引き継ぎをせずに即日退職したい
自分で退職の意思を伝えた場合は、引き継ぎをせずに即日退職することは困難ですよね。
本来であれば、きちんと引き継ぎをしてから退職することが望ましいでしょう。
しかし、人によっては莫大な量の仕事を抱えているため引き継ぎにどれくらい時間がかかるか分からなくて不安という方もいるのではないでしょうか。
また、引き継ぎをできる相手がいないと言われて、引き継ぎをさせてもらえないこともありますよね。
退職代行を利用することで最短即日退職ができるので、引き継ぎをしなくても退職することが可能です。
退職代行をおすすめできない人の2つの特徴
次に退職代行の利用をおすすめできない人の特徴、
- とにかく費用をかけたくない
- なんとなく伝えづらい
の2つについて紹介していきます。
1.とにかく費用をかけたくない
金銭面で不安があると、とにかく費用をかけたくないと感じる方もいますよね。
退職代行を利用して有休消化をしてから退職をしたり、未払い賃金を請求してから退職をしたりすることで金銭面ではプラスになる可能性があります。
それでも退職代行に費用をかけたくないのであれば退職代行の利用はおすすめできないでしょう。
退職代行を利用するメリットとデメリットをきちんと考えた上で、利用するべきか決めてくださいね。
2.なんとなく伝えづらいだけ
退職代行を利用しなくても、会社や上司に会社を辞めたいことを伝えられるのであれば、退職代行は利用しなくて良いでしょう。
なんとなく伝えづらいだけで、退職代行の費用を支払うのはもったいないかもしれませんね。
ただ退職できれば良く、自分でも伝えられるのであれば退職代行は利用しなくても良いですが、有休消化の交渉や未払金の請求をしたい方、即日退職したい方は退職代行の利用をおすすめします。
まとめ
退職代行サービスは明確に業界が誕生してからまだ数年ですが、サービス業者は何十社にも増えています。
中には非弁行為などによって利用者のリスクが高まってしまう業者もあるため注意が必要でしょう。
ここで紹介した退職代行サービスは実績、サービス内容、運営会社と全体的にもおすすめできます。
退職代行サービスの利用を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。