辞めたくても辞めさせてもらえない、直接辞めると言ったら何をされるか分からないなど、退職に関して悩んでいる方は多いですよね。
解決策の1つとして退職代行サービスを利用する方が増えていますが、本当に弁護士に依頼すべきなのでしょうか?
この記事では、弁護士の退職代行ランキングからメリット・デメリットも紹介します。

弁護士運営の退職代行の費用ランキング
弁護士運営の退職代行は、退職条件の交渉や労働トラブルなど、さまざまな状況に対応できます。
一般企業や労働組合が運営のサービスよりも高額ではあるものの、安心感があるところが特徴の1つです。
ここでは、安いことでもおすすめできる、弁護士運営の退職代行の費用ランキングを紹介します。
弁護士法人みやび

サービス料金 | アルバイト・会社員・契約社員:27,500円 アルバイト・会社員・契約社員・公務員:55,000円 自衛隊、業務委託、会社役員など:77,000円 |
即日退職 | 可能 |
返金保証 | なし |
支払い方法 | 銀行振込 |
弁護士法人みやびは、弁護士が直接会社に介入するためすべて丸投げができ、責任を持って退職まで対応してくれます。
退職代行の費用は27,500円〜、残業代請求などの交渉を行った場合には回収額の20%がプラスされる、良心的な料金設定です。
弁護士運営では珍しく、LINEやメールを利用して24時間無料の相談サービスを提供しているところが特徴です。
退職に成功した後も無期限でアフターフォローを行っているなど、安心できる体制も整っています。
【弁護士法人みやびの運営事務所概要】
事務所名 | 弁護士法人みやび |
代表者 | 佐藤 秀樹(弁護士) |
所在地 | 東京都中央区銀座7-13-8 第二丸高ビル4階 |
青山北町法律事務所

サービス料金 | アフターフォロー無しプラン:29,800円 (正社員、契約社員、アルバイト) アフターフォローありプラン:55,000円 (正社員、契約社員、アルバイト、自衛隊を除く公務員) アフターフォローあり特殊な雇用形態向けプラン:77,000円 (業務委託や自衛隊も含む公務員 、会社役員) |
即日退職 | 可能 |
返金保証 | なし |
支払い方法 | 銀行振込 |
青山北町法律事務所の退職代行サービスは、365日対応しているので最短即日退職ができます。
雇用形態やアフターフォローを受けるかどうかによって、3つのプランから最適なものを選べます。
自衛隊の方や会社役員などの様々な立場の人の退職をサポートしており、料金は高めですが、弁護士が対応してくれるので安心できるでしょう。
特に、アフターフォローありプランでは、弁護士に退職後のトラブルについて相談に乗ってもらえるので心強いですよね。
【青山北町法律事務所の運営事務所概要】
事務所名 | 青山北町法律事務所 |
代表者 | 松本 理平(弁護士) |
所在地 | 東京都港区北青山3丁目12-7 秋月ビル502 |
退職110番

サービス料金 | 43,800円(税込) |
即日退職 | 可能 |
返金保証 | 全額返金保証 |
支払い方法 | クレジットカード |
退職110番は、正社員やアルバイト、パートなど、雇用形態に関わらず一律43,800円で依頼ができる退職代行です。
未払金請求や有給消化などの交渉はもちろん、訴訟などの法的な手続きにも対応可能で、確実な退職が実現できます。
離職票の請求や退職に関する書類の手配など、わずらわしい手続きもすべて代行してくれます。
万が一、退職できなかった場合には全額返金保証があり、経済的な負担を抑えながらも安心して依頼ができるサービスです。
【退職110番の運営事務所概要】
事務所名 | 弁護士法人あおば |
代表者 | 相川 祐一朗(弁護士) |
所在地 | 広島県広島市南区京橋町6-13-102 |
弁護士法人ガイア

サービス料金 | 55,000円 |
即日退職 | 可能 |
返金保証 | なし |
支払い方法 | 銀行振込 |
弁護士法人ガイアは、さまざまなケースの退職代行の実績があり、退職成功率100%を誇っています。
退職代行の費用は55,000円、その他、残業代や退職金請求の成功報酬(20~30%)と書類や返却物の郵送代がかかりますが、他と比較するとリーズナブルです。
自力で行うのは手間がかかる傷病手当申請のサポートなど、退職後の不安を解消するためのサービスにも対応可能です。
退職に関わるあらゆる相談もでき、フォローの手厚さや対応が丁寧なことでも高く評価されています。
【弁護士法人ガイアの運営事務所概要】
事務所名 | 弁護士法人ガイア総合法律事務所 |
代表者 | 安沢 尚志(弁護士) |
所在地 | 東京都港区新橋3-2-3 千代川ビル6階 |
弁護士ビーノ

サービス料金 | 66,000円(税込) |
即日退職 | 可能 |
返金保証 | なし |
支払い方法 | クレジットカード、銀行振込 |
ビーノは、最短即日で確実に退職に導いてくれる、実績豊富な退職代行サービスです。
退職代行の費用は一律66,000円、その他の料金は一切かからない、明朗でわかりやすい料金設定です。
退職に関するあらゆる相談以外にも、退職後の転職やライフプランの相談、給付金サポートも行っています。
サービスを運営している弁護士は、身近な法律についての動画をYouTubeやSNSなどで配信し、生活に役立つ情報を提供していることでも人気です。
【ビーノの運営事務所概要】
事務所名 | 弁護士法人mamori |
代表者 | 日比野 大(弁護士) |
所在地 | 山形県鶴岡市山王町9-29 |
弁護士の退職代行のメリット3選
まずは弁護士の退職代行のメリットを3つ紹介します。
1.会社に交渉や請求ができる
一般企業ではなく、弁護士の退職代行に依頼するメリットとして、弁護士の方が可能な業務範囲が広いことが挙げられます。
一般企業が運営する退職代行では基本的に退職の意思を伝えることのみ可能です。
弁護士法第72条にて、弁護士以外のものが営業行為として法律事務を行うことは禁じられています。
一般企業の退職代行では、交渉や請求はできず退職の意志を伝えることしかできません。
有休の交渉や賃金の請求などを依頼したい方は弁護士に依頼するようにしましょう。
2.未払い賃金や退職金の請求もできる
退職代行を使ってでも辞めたことによって、未払い賃金や残業代が支払われない可能性もありますよね。
残業代や有給休暇などは企業側が自由に決められるのではなく、労働基準法等で定められています。
自分でも気づいていない未払い賃金があるかもしれません。
また、退職代行を使ったとしても退職金を受け取ることができます。
自分で請求することが難しくても、弁護士に依頼すればすべて任せられます。
3.損害賠償請求にも対応
ブラック企業の中には辞めた社員に対して損害賠償請求の脅しをかけてくる企業もあります。
仮に社員1人が辞めただけで大きな損害が出たとしても、企業側に責任があると考えられます。
しかし、不当な理由でも報復しようとしてくる企業はゼロではありません。
非常に稀なケースですが、損害賠償を請求された場合でも弁護士ならば対処できる強みがあります。
弁護士の退職代行のデメリット
サービスのスペックだけを見れば弁護士の方が良いでしょう。
一方で総合的に見た場合、弁護士の退職代行に頼むデメリットも紹介します。
1.料金が高い
弁護士に依頼するデメリットとして、一般企業が運営している退職代行サービスよりも料金が高くなります。
退職代行サービスならば3万円ほどが相場ですが、弁護士ならば相談で30分5,000円が相場で、実際に退職代行を依頼した場合5万円ほど料金が必要です。
その他にも交渉や賃金の請求を依頼したければ更に料金がかかってきます。
退職代行とはいえ、弁護士を使っていることに変わりありません。
退職したいだけの人にとってはオーバースペックの可能性があります。
2.裁判になる可能性は低い
ブラック企業の中には辞めた人に対して報復や脅迫のようなメールを送り付けてくる企業があります。
ただし多くの場合は無視していればよく、実際に裁判にまで発展するケースはほとんどないと考えて問題ないでしょう。
仮にそうなったとしても、訴えられてから弁護士に相談することもできるので、初めから裁判になる可能性を考えて弁護士の退職代行に依頼する必要はないと思われます。
しかし、訴えられてから弁護士に相談した場合は、退職代行費用に加え弁護士費用が必要になるので必ずしもデメリットとは言い切れません。
勤めている会社やあなたと会社の関係を見極めて、本当に弁護士に依頼すべきか検討してみてくださいね。
弁護士に依頼すべき?判断の仕方
損害賠償を請求されそうな方や、ハラスメントで訴えたい方は、先ほどランキングで紹介した弁護士に相談してみるとよいでしょう。
それ以外の方は、労働組合が運営する退職代行で十分であることがほとんどです。
例えば労働組合が運営する「退職代行ガーディアン」は、有休の交渉や未払い賃金の請求まで行えますが、料金は24,800円と一般企業よりも安いのが特徴。
一般企業と弁護士のイイトコ取りをした労働組合が運営する退職代行は、サービスとしてのバランスがよく、安全性についても全く問題ありません。
休日や深夜でもLINEで気軽に相談ができるので、即日退職したい方はガーディアンもチェックしてみてくださいね。
弁護士の退職代行に関連する質問
弁護士の退職代行に関する質問を紹介します。
- Q退職代行を使っても失敗しない?
- A
交渉や請求まで一般企業の退職代行が行ってしまうと、退職失敗というケースも出てきます。
一般企業の退職代行は、退職の意志を伝える「使者」の役割を担っているだけです。
失敗しないためには労働組合か弁護士の退職代行を使うようにしましょう。
弁護士の退職代行は費用が高い傾向にあるので、労働組合の退職代行が安くて安全性が高いのでおすすめです。
- Qブラック企業でも辞められる?
- A
働いている企業がブラック企業でも退職代行を使うことで、即日退職できている方はたくさんいます。
もし、ブラック企業に勤めているのであれば、労働組合か弁護士が運営する退職代行に依頼することをおすすめします。
- Q退職代行を使うと退職金が出ない?
- A
退職金を規定している会社では、退職代行で辞めることは懲戒解雇とは全く異なるため、退職金を得る権利があります。
辞めたから退職金が出ないというのは不当だといえます。
- Q弁護士の退職代行相場は?
- A
弁護士の退職代行相場は5万円以上です。
4万円台の退職代行サービスもありますが、やはり一般企業や労働組合と比べて割高になってしまいます。
まとめ
一般企業が運営する退職代行サービスよりも弁護士の方が業務範囲が広いです。
しかし、ほとんどの方が弁護士の退職代行はオーバースペックになると考えられます。
さらに料金も高いため、裁判になる可能性がないのであれば、必ずしも弁護士の退職代行に依頼する必要はないでしょう。
安全性や交渉、請求ができればよいと言う方は、労働組合の退職代行も検討してみてくださいね。