この数年で誕生してあっという間に50社以上の業者が生まれているのが、「退職代行サービス」です。
退職代行サービスを使うことで、会社に直接退職を伝えなくても辞めることができます。
上司と顔を合わせる必要もなく、備品も郵送で送り返せば最短即日で辞められます。
心身の健康を守ることが最優先なので、ブラック企業やハラスメントで悩む方などにおすすめです。
一方で料金はどれくらいなのか、退職した後は本当に大丈夫なのかなど不安な点もあるでしょう。
ここでは人事歴9年の筆者が退職代行を使って辞める手順や、注意点まで徹底的に解説したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
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退職代行とは?人事歴9年の筆者目線でわかりやすく解説
退職代行とは業者に頼んで会社に退職の意志を伝えてもらい、本人は出社をすることや退職の話をしなくても会社を辞められるサービスです。
会社が従業員の退職を拒否することは労働法上できないのですが、法律などお構いなしのブラック企業は残念ながら少なくありません。
辞めると言ったら何をされるか分からない人や、上司に会うだけで鬱になってしまうほど追い込まれてしまった人もいるでしょう。
退職代行サービスとは専門業者や弁護士法人、労働組合などを介して、会社を辞めるための手段です。
退職代行の相場は30,000円ほど
退職代行サービスで気になるのが料金だと思いますが、相場は30,000円ほどです。
安くて25,000円、多いのが27,000円の価格です。
一方で弁護士法人に頼むと50,000円ほどが相場のため、ただ会社を辞めたいだけの方にはおすすめしません。
ただし未払い賃金の交渉や請求などをしたいという方は、弁護士や労働組合運営の退職代行を選択する必要があるでしょう。
退職代行ならば最短即日2度と出社せずに退職できる
退職代行サービスは辞めたい人と会社の間に業者が入り、退職の意志を代わりに伝えて退職させる仕組みです。
退職代行を使えば最短で即日、本人は今後出社することなく退職が可能です。
会社から借りているパソコンなどの備品についても業者が代わりに送り返してくれるなど、本人は一切会社と関わらなくて済むことは大きなメリットですよね。
上司と会うだけで耐えられないという方でも安心して即座に辞めることができるでしょう。
退職代行を使うことによる不利益はない
誤解している方や会社も多いですが、退職代行を使うことは通常の退職と変わらない扱いとなるため、使ったことで不利益を被ることは原則ありません。
退職代行を使ったことで有給休暇が消えるわけではなく、懲戒解雇扱いとなることも不当であるため、退職金がある場合はしっかりと規定通り受け取れるはずです。
有給休暇や規定に書かれている退職金については会社が恣意的に減らすことや無くすことはできず、労働法で厳密に決められています。
労働法は強行法規ですので会社固有のルールより優先されます。
不当な不利益を被らないためにも、実績豊富な退職代行サービスを使うことをおすすめします。
退職代行のその後は?本当に問題は起きないの?
退職代行で辞めたそのあとは、本当に何も問題はないのでしょうか?
人事歴9年の筆者の視点でわかりやすく解説していきます。
退職代行のその後は、基本的に通常の退職と同じ
退職代行は、通常の退職に必要な退職の意志を伝えるというプロセスを業者に依頼する形なので、退職代行で辞めたからと言って特別なことはありません。
通常通りに会社を辞めて次の人生を進むことができます。
辞めた以上はもう自由です。
ブラック企業は架空の賠償請求のケースも
非常に稀ではありますが、ブラック企業の中には辞めた社員に賠償請求をしてくるケースもあります。
実際に裁判になることはさらに稀ですが、脅迫のような文書を送り付け、辞めたことで損害が出たから支払えといった脅しをしてきます。
多くの場合は無視していれば良いですが、執拗に脅してくるブラック企業や実際に訴えるなどとなった場合は弁護士に相談しましょう。
退職後に家に来られるなどは弁護士に相談
普通では考えられないことですが、あまりにも常識がない会社やブラック企業などでは、退職をしたあとも家に来て、引き戻そうとしたり脅したりすることもあるようです。
勝手に家の中にまで押しかけるような場合は警察に相談すべきで、断っているにも関わらず何度も家に訪ねてくるようであれば弁護士に相談しましょう。
不法行為として損害賠償請求できる可能性もあります。
どちらにしろ退職代行を超えた話であり、異常な会社と言えるので注意してください。
退職代行で辞める5つのステップ
退職代行で辞める具体的なステップを紹介します。
より詳細はサービスごとで異なりますが、
- 退職代行サービスに無料相談
- 退職代行サービスに申し込み
- 退職代行サービスに情報を伝える
- 退職代行サービスが会社に退職意志を伝える
- 退職届や社員証などを郵送して完了
今回紹介する5つのステップで、一般的なイメージをつかんでくださいね。
退職代行で辞めるステップ1.退職代行サービスに無料相談
先ずは退職代行サービスに無料で相談をしましょう。
ほとんどの退職代行サービスが最初の相談は無料で、ここから料金を取るところはおすすめしません。
初めから弁護士に頼むほどの案件であれば、30分5,000円程度の相場料金を支払ってでも弁護士に相談するべきとも言えます。
退職代行で辞めるステップ2.退職代行サービスに申し込み
業者を決めたら申し込みを行います。
業界には50社以上の業者がありますが、完全成果報酬や相談と審査によって後払いが可能な業者もあります。
一般的には先に支払いすることになるでしょう。
ただし万が一退職できなかった場合に返金保証している業者は多いです。
業者を選ぶ際に返金保証有無は確認することをおすすめします。
退職代行で辞めるステップ3.退職代行サービスに情報を伝える
退職代行の業者があなたの代わりに退職の意志を伝えられるよう情報を伝えます。
会社名、部署名、上司名などの必要な情報を伝えればあとは待つだけです。
退職代行で辞めるステップ4.退職代行サービスが会社に退職意志を伝える
退職代行サービスの仕事として、あなたの会社に退職の意志を伝えます。
ここで業者のサービス内容やオプションによって、ただ退職を伝えるだけなのか、有給休暇や未払い賃金の交渉と請求までするのかなどが異なってきます。
一般的な業者ならば非弁行為となってしまうため退職を伝えるだけとなるでしょう。
退職代行で辞めるステップ5.退職届や社員証などを郵送して完了
退職が決まれば通常の退職プロセスと同じく、退職届や社員証などを郵送して終わりです。
退職率は大半の業者で100%となっていて、すでに実績のある退職業者に依頼すればまず退職できると考えて良いでしょう。
退職代行の気になるその後の疑問について人事歴9年が解説
退職代行サービスで辞めた方はたくさんいますし、退職代行の成功率が100%の会社も多く、まず間違いなく退職できると言えるでしょう。
退職については問題ありません。
しかし退職代行で辞めた後についてはあまり情報がありませんよね。
退職代行の気になるその後について、人事歴9年が評判を調べた上でも回答します。
- 辞めた会社から連絡がくるか
- 転職に影響は出るか
特に気になるこの2点についてお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。
退職代行のその後1.辞めた会社から連絡がくるか
直接退職することも難しいほど辞めたい方にとって、退職代行で辞めた後にまで会社から連絡が来ることは絶対に避けたいですよね。
辞めた会社から連絡が来るかについては、会社によっては電話やメールをしてくる可能性はあるでしょう。
しかし辞めた方は一切応じる必要がありません。
すでに雇用関係が終了した企業からの連絡は、無視しても構いませんよね。
また相当稀なケースではありますが、中には自宅まで来てしまうような企業も存在するかもしれません。
この場合はすぐに警察か弁護士に相談してください。
結論として、辞めた後に会社から連絡が来たとしても、もう退職したわけですから対応する必要はないと言えます。
退職代行のその後2.転職に影響は出るか
退職代行で辞めたことで、転職に影響するのではと心配な方もいますよね。
これについては一切気にする必要はないと、人事歴の長い筆者として言えます。
退職について転職で気にするポイントは、退職代行を使ったかなどではありません。
むしろ退職するかに悩み何年もキャリアを無駄にしてしまうと、年齢が高いことやスキルが身についていないことで転職に大きな影響が出ます。
転職を気にして退職代行サービスに迷う必要はないでしょう。
退職代行を使った人のその後の体験談・口コミ・評判
それでは次に実際に退職代行を利用した人のその後について紹介していきます。
退職代行の利用に対して後悔している意見は見当たらず、ポジティブな意見が多くありました。
退職代行を使った人のその後の体験談・口コミ・評判①
実は私は退職代行使いました。弁護士から電話であとは一切会社とはやりとりせず。有給と退職金の交渉もスムーズでした。
中にはただ辞めますと伝え、会社ぶち切れおよび代行ガン無視で本人ゴン責めで、代行逃げる、結局本人辞められず
って話しもききますね。私は運良かった?
— takenot (@takenot6) February 24, 2022
退職代行を使った人のその後の体験談・口コミ・評判②
炎上案件(出勤強要や長期残業当たり前)をあてがってくるような会社だったら、我慢せず離れるのもありだと思ってる。
前職で退職代行使ったが、直接私に行ってくることもなかったし。
その代わり、自衛のため3か月は無給で過ごせるよう現金確保するようにはなったけど。— なりとも (@naritomo08) April 6, 2022
退職代行を使った人のその後の体験談・口コミ・評判③
来週の金曜が最後の出勤か!
嬉しすぎて今からにやにやしちゃう
辞める辞めないは自分次第だし僕も勇気出なかったから退職代行使ったけど辞めるってもう行かなくていいってわかっただけでこんなにも気持ちが楽になってハッピーになれるものなのか☺️— 社会に絶望君(21卒) (@MpfY7ielbURjCs1) December 7, 2021
退職代行を使った人のその後の体験談・口コミ・評判④
まじで会社の人と顔を合わさず、
一言も交わさず辞めたいなら退職代行使っていいと思う。ワイも退職代行使ったけど、即日退職できたし全く後悔してない。— ぺぺろん21卒 2社目🐬 (@pepe_roooon21) December 22, 2021
退職代行のその後も出社する必要はある?
退職代行を使って辞めたにも関わらず、その後も仕事をするようなことはあるのでしょうか。
一見信じられないような話ですが、会社によってはこのまま辞めれば損害が出ると脅し、辞めたにも関わらず使おうとしてくる会社もあるようです。
人事として結論を申し上げると、退職代行で辞めた後に連絡がくることや仕事を強要されるようなことがあったとしても、一切対応する必要はありません。
本当に悪質な場合は弁護士に相談すべきと言えるでしょう。
労働基準法や労働契約法が分かっていない企業はとんでもない要求をしてくることもありますが、退職代行で辞めた以上は無視して構いませんので安心してください。
退職代行で辞めれば出社しなくてよいため仕事も不要
退職代行で辞めた方は、会社からの連絡に答える必要はありませんし、当然ながら出社もしなくてよいです。
最後に挨拶や、引継ぎで聞きたいことがあるなど、何かしら理由をつけて来させようとする企業もあるようですが、全く反応しなくてよいでしょう。
辞めた社員に対してまで法律を守らず指示や要求をしてくる企業は、退職代行で辞めて正解とも言えますよね。
退職代行を使った看護師のその後は大丈夫?
退職代行は様々な仕事で使えます。
一般企業でも当然使えますし、退職代行を使う人が多い業種に看護師がありますよね。
看護師は社会性の高い仕事ですが、激務や人間関係の大変さなどが原因で、退職代行を使う方が多いようです。
激務故に人手不足で、退職届を拒否されるといった違法な実態もあるみたいです。
このような看護師が退職代行を使った場合、その後は大丈夫なのでしょうか。
評判もふまえた上でお答えします。
退職代行を使った後に別の病院で勤務できる
結論として、看護師が退職代行を使った場合でも、別の病院で問題なく勤務することができます。
噂が広まるのではないかと心配の声もありますし、実際に元同僚が後から転職してくる可能性はゼロではないでしょう。
しかし退職代行を使うことは違法では一切なく、通常の退職と変わらない扱いとなります。
また重要なことは今の会社できちんと働いているかどうかですので、前の会社の辞め方を気にしすぎる必要はないと言えます。
看護師で退職代行を使って辞める方は多いですし、心配は要らないですよね。
退職代行を依頼したその後はキャンセルできない?
退職代行を利用して退職することを決意していても、
「もう少しだけ頑張ってみようかな?」「やっぱり自分で退職を伝えてみようかな?」
など、依頼した後にキャンセルしようか考えてしまうこともありますよね。
口コミや体験談では、実際に退職代行を利用した方は「利用して良かった」という意見が多くありました。
しかし、状況や環境は人それぞれ違うので、キャンセルしたくなる方も一定数いるようです。
キャンセルはできても返金される可能性は低い
まず、退職代行サービスによってキャンセルの可否が異なります。
- 入金後のキャンセルは不可
- 入金後のキャンセルは可能・返金は不可
多くの退職代行サービスでは、入金後のキャンセルにはこのように決められていることが多い印象です。
退職代行を利用する際は、キャンセルをしたくなる可能性についても一度考えてみてくださいね。
しかし、退職代行を使ってでも退職したいと思うような会社は、すぐにでも辞めることをおすすめします。
退職代行を利用したその後にトラブルにならないための3つのコツ
退職代行を利用したその後にトラブルにならないためのコツ、
- 退職代行選びをしっかり行う
- 残りの有給休暇を確認しておく
- 会社への返却物を確認しておく
の3つについて紹介していきます。
退職代行選びをしっかり行う
退職代行を利用して問題なく退職するためには、退職代行選びは重要になります。
退職代行の運営元により、対応可能な業務も異なりますし、費用の差も出てきます。
まずは、自分が退職代行にどこまで依頼したいのかを決めてから退職代行業者を選びましょう。
ほとんどの退職代行で無料相談を行なっているので、正式に依頼する前に金額と対応可能な業務を確認しておくようにしてくださいね。
残りの有給休暇を確認しておく
退職代行を利用する方の中には、有給休暇を消化してから退職したいと考えている方も多いですよね。
現時点で有給休暇が残っているのならば、消化してからやめることをおすすめします。
自分で有給休暇を消化したいと伝えるのは難しいですが、退職代行を利用する場合は業者に伝えてもらうことができます。
有給休暇の消化の交渉や賃金の請求などは、一般企業が運営する退職代行業者では対応できないケースがあるので、労働組合か弁護士が運営する退職代行を利用がおすすめです。
会社への返却物を準備しておく
退職代行を利用した場合は、会社への返却物は基本的に郵送することになります。
退職後に会社から受け取る書類や給料など振り込まれなくなる可能性もあるので、返却物は必ず郵送しましょう。
会社から借りている物や会社のお金で購入したものは、全て返すようにしてくださいね。
退職フォローのあるおすすめ退職代行サービス2選
最後に総合的におすすめできる退職代行サービスを紹介します。
今回は退職フォローのあるおすすめの退職代行サービスである
- 辞めるんです
- 退職代行ニコイチ
を紹介していくので参考にしてみてくださいね。
退職フォローのあるおすすめの退職代行サービス1.辞めるんです
相談可否 | 可能(無制限) |
料金 | 27,000円(税込) |
オプション | 後払いOK、返金保証つき、有給サポート付き |
顧問弁護士 | あり |
辞めるんですは、後発ながら10,000件の退職代行実績がある人気のサービスです。
27,000円(税込)と相場より安いにも関わらず、
- 24時間365日対応
- 即日退職可
- 退職率100%(契約社員は退職成功率98%)
- 後払いOK
- 全額返金保証付き
- 有給サポート付き
- 無制限で相談可能
と、退職代行を検討している人が不安になるであろう要素がほとんど解消されるほどの充実したサービス内容になっています。
顧問弁護士から業務指導も受けているため、デメリット・欠点といえる箇所が見当たらないほどです。
「退職代行(+有給サポート)」のみを依頼したい人であれば、辞めるんですを利用しておけばまず間違いないでしょう。
辞めるんですの運営会社概要
会社名 | LENIS Entertainment株式会社 |
電話番号 | 03-6279-3967 |
本社住所 | 〒108-0022 東京都港区海岸3丁目7-18 ALTO-B1101 |
退職フォローのあるおすすめ退職代行サービス2.退職代行ニコイチ
相談可否 | 回数無制限 |
料金 | 27,000円(税込)(退職できなければ返金保証) |
オプション | 有休消化、2か月アフターフォロー |
退職までの日数 | 最短即日 |
実績 | 45,000人以上 |
退職率 | 100% |
退職代行サービス業界において、特に実績面で退職代行ニコイチはおすすめの退職代行サービスです。
退職代行を開始してから17年が経っていて、今まで45,000人以上を退職させてきています。(2023年9月時点)
バイトでも利用できて、退職率は100%を継続しているので安心して利用できるでしょう。
どんな業態や業種だとしても、またブラック企業もたくさんある中での実績なので、確実に辞められるノウハウがあることが分かりますね。
さらに2か月のアフターフォローがオプションとして付いています。
万が一退職に失敗したとしても返金保証もしっかり付いているので、安心して頼むことができますよね。
退職代行ニコイチの運営会社概要
会社名 | 株式会社ニコイチ |
創業 | 2004年 |
退職代行店舗名 | 退職代行ニコイチ |
まとめ
いろいろな事情ですぐにでも会社を辞めたいが直接退職を伝えることができないという人に、退職代行サービスはおすすめできます。
自分の身を守るのが一番ですので業者を介するメリットもあるでしょう。
退職代行を使おうと原則通常の退職フローと変わりありません。
何十社と存在する退職代行サービスの中でも本当におすすめできる業者のみ紹介しました。
悩んでいる方はぜひ無料相談をしてみてはいかがでしょうか。