寿司ネタとして、刺身やタルタル、ムニエルにして……日本人が大好きな「サーモン」。昨今、国内では「循環式陸上養殖」という手法で生産が始まっていることをご存じだろうか。このほど、ネッツフォレスト陸上養殖が販売をスタートした「陸上養殖サーモン」を味わう機会があったのでレポートする。
人にも環境にも"クリーンなサーモン"
世界的に魚介類の需要が高まる中、年間を通して水産資源を安定的に供給できることから、国内でも異業種やスタートアップが参入して各地で展開されているという陸上養殖。
同社が8月から販売を開始した「天然水サーモン」は、閉鎖循環式陸上養殖場に富士山の伏流水を循環させて育成している、トラウトサーモンだ。
海洋養殖では細菌・ウイルスの感染症リスクから魚に投薬を行うことが多かったり、寄生虫混入のリスクがあったりするとのこと。一方で天然水サーモンは、その養殖方法の特性から完全無投薬・アニサキスフリーを実現した。
ほかにも、海洋汚染が防げ、(海外からの輸入と比較して)輸送にかかるCO2排出量が少ないことから、"クリーンなサーモン"として注目されている。
果たしてそのお味は……?
さて、そのお味はいかに。この日開かれた試食会では、お刺身、タルタル、カルパッチョにミキュイ、お寿司と幅広いメニューが展開された。
最初に刺身をいただくと、雑味のないさっぱりとした旨味が口の中にいきわたる。脂っこさが抑えられているそうで、和食にあうサーモンだと思った。タルタルはコクのあるマヨネーズとかけ合わせてもしつこくなくいただけるし、カルパッチョは後味がさわやか。どんな料理にも合わせやすそうだ。
現在はAmazon(「4分割 フィレ ハラス セット」(8,424円)、「3分割 フィレ スモーク セット」(8,856円)、「スモークセット」(7,884円))などで購入可能とのこと。価格帯は若干高めだが、ぜひ特別な味わいを体験してみては?