化粧水のつけすぎはNG? デメリットやインナードライの対策も紹介
本記事では化粧水のつけすぎで起こる肌荒れや肌トラブルを紹介します。また、化粧水の適量や正しいつけ方、化粧水のつけすぎに関するFAQまで紹介しています。ぜひ参考にしてください。
化粧水のつけすぎは肌にとってよくないと、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
本記事では、化粧水のつけすぎがいいのかそれとも悪いのか解説していきます。 化粧水のつけすぎによる肌への影響や、適切な化粧水の量と正しいつけ方、化粧水のつけすぎに関するFAQもあわせて紹介していますので、ぜひ目を通してください。
【結論】化粧水のつけすぎはよくない!
結論からいうと、化粧水のつけすぎは、肌荒れを引き起こす恐れがあるので肌にとってよくないです。
化粧水は、肌にうるおいと滑らかさを与えたり皮脂の分泌を抑えたりなど、肌をすこやかに保つ効果が期待できる基礎化粧品です。化粧水が含んでいる保湿因子には、皮膚の役割(バリア機能の働きなど)をサポートする働きがあり、化粧水が角質層まで届くとしっとりもっちりとした肌になります。
上記のように、化粧水の効果や役割をみると肌にいいものだとわかりますが、どうしてつけすぎると逆効果になってしまうのでしょうか。次の項目から化粧水のつけすぎがよくない理由をみてみましょう。
化粧水のつけすぎがよくない2つの理由
ここでは、化粧水のつけすぎがよくない理由を2つ紹介します。
肌に必要な水分まで蒸発させる
化粧水をつけすぎると、肌に必要な水分まで一緒に蒸発してしまう可能性があります。
肌が取り込める水分量は決まっているため、化粧水をたっぷりつけても全てを吸収するわけではありません。吸収できなかった化粧水は肌から蒸発します。
化粧水をつけすぎると、余分な化粧水が蒸発すると同時に肌に必要な水分も一緒に蒸発させて、乾燥肌に傾ける可能性があるのです。
手やコットンが刺激になる
化粧水をつけるときに使用する手やコットンが、肌にとって刺激になります。手やコットンを動かすときは少なからず肌との間に摩擦が生じるため、化粧水をつければつけるほど、肌への負担が増えてしまうと考えられるのです。
表皮の厚さは0.2mm、角質層の厚さは0.02mmでかなり薄いので、少しの刺激がダメージになりやすいことがわかるでしょう。
手やコットンで皮膚に刺激を与えすぎると、角質層が剥がれてしまいバリア機能が低下して肌が乾燥しやすい状態になります。肌が乾燥すると内部で小さな炎症が生じるため、メラニン色素が過剰に分泌して、シミやくすみなどの肌トラブルに発展してしまう可能性があるのです。
化粧水のつけすぎで起こる肌荒れ・肌トラブル
ここでは、化粧水のつけすぎで起こる肌荒れ・肌トラブルで代表的なものを紹介します。
肌のバリア機能の低下で起こる複数の肌トラブル
化粧水のつけすぎは肌のバリア機能を低下させます。バリア機能が衰えると肌は無防備な状態になり、外部からさまざまな刺激を受けるため、以下の肌トラブルを招いてしまう可能性があります。
- かゆみ
- ニキビ
- 赤み
- ヒリヒリ感
- シミ
- くすみ
- たるみ、など
バリア機能の低下は、複数の肌トラブルを起こしてしまうのです。
肌の乾燥によるテカり
吸収できなかった化粧水が蒸発する際に、肌に必要な水分まで一緒に蒸発させてしまうため、肌が乾燥してしまいます。肌の乾燥が改善されないまま、水分が蒸発するようなケアを続けると、乾燥を改善しようと肌が皮脂を過剰に分泌させることもあるため、テカりが生まれます。
特に、Tゾーンなど皮脂分泌が盛んなパーツは、化粧水のつけすぎによってテカりやすくなります。
適切な化粧水の量と正しいつけ方
ここでは、適切な化粧水の量と正しいつけ方を解説します。
洗顔後なるべく早めにつける
洗顔で汚れを落とし、タオルやキッチンペーパーで優しく水分を吸い取ったあとは、なるべく早めに化粧水をつけてください。お風呂上りの肌は乾燥しやすいので、すぐに化粧水がつけられるように準備しておくのがいいでしょう。
1回につき500円玉くらいの量
化粧水の適量は1回につき500円玉くらいといわれています。化粧水のパッケージに1回の推奨量が記載されている場合もあるので、メーカーの説明も確認してください。
手を使うときは化粧水を温めてから塗る
手を使う場合は、肌へつける前に化粧水を手のひらで軽く温めてください。化粧水を温めることで、角質層への浸透力が高まるといわれています。顔の中央から外側に向かって手で優しく押さえるように広げましょう。「手のひらで温めてつける」という動作を2~3回繰り返します。
コットンを使うときは化粧水をたっぷり染み込ませる
コットンを使う場合は、コットンにきちんと化粧水を含ませることが重要です。コットンがひたひたになるまで染み込ませましょう。化粧水の量が足りないまま使用してしまうと、肌の水分を逆に奪ったり摩擦が生じたりします。
コットンを横へ滑らせるように動かしてしまうと摩擦が生じやすくなるため、肌に優しく押さえつけるように化粧水を塗り広げましょう。
凹凸がある部分は丁寧に
目・鼻まわり・口など凹凸がある部分はムラができやすいため、化粧水を丁寧につけてください。指の腹を使いきちんと化粧水をなじませます。化粧水が足りなくなったら、使う分だけ手に取り、手のひらで温めてから凹凸の部分につけ足すのがおすすめです。
化粧水をつけたあとは少しなじませる
化粧水をつけたあとは、手のひらで優しくハンドプレスをしてなじませましょう。角質層までの浸透を促してくれます。
その後は乳液やクリームなどでフタをしてくださいね。
化粧水のつけすぎに関するFAQ
ここでは、化粧水のつけすぎに関するFAQをご紹介します。
Q: 化粧水を出しすぎてしまったらどうする?
A:手や首、耳たぶ、デコルテなど頭皮以外のパーツにつけて、顔へのつけすぎを防ぎましょう。首はシワになりやすいパーツなので、しっかり保湿するのがおすすめです。
Q: 化粧水のつけすぎを最初から防ぐ方法はある?
A: スプレータイプを使うのがおすすめです。スプレータイプは細かい粒子が出てくるアイテムで、肌に均等に化粧水をつけることができます。手やコットンを使わないので手軽にお手入れができるでしょう。
Q: 収れん化粧水や拭き取り化粧水もつけすぎはよくない?
A: 収れん化粧水や拭き取り化粧水にも適量があります。また、化粧水の種類によってつけ方は異なります。先述したつけ方は一般的な化粧水(保湿化粧水)を使うときの方法です。収れん化粧水や拭き取り化粧水のつけ方は以下を参考にしてください。
【収れん化粧水の効果と正しいつけ方】
収れん化粧水は、毛穴の引き締めや皮脂を抑える効果が期待できます。収れん化粧水は、洗顔後か乳液のあとに使います。
- コットンに化粧水を多めに含ませる
- コットンを中指と薬指にのせて、端をほかの指で挟む
- 頬やおでこなどから面積が広い部分から塗っていく
- 手首を使って優しくリズムよくパッティングする
- 毛羽立ってきたら収れん化粧水をつぎ足す
- 毛穴の開きが気になる部位は念入りにつける
- 目元などデリケートな部分は優しくつける
- 肌がひんやりしたら終了
毛穴の引き締め効果を高めるなら、収れん化粧水を洗顔後に使用するのがおすすめです。ただし、洗顔後に収れん化粧水をつけるなら、その後は保湿化粧水や美容液できちんと保湿して、乳液やクリームでフタをしてください。
使用する順番はメーカーによって異なる場合があるため、パッケージの説明欄をよく確認しましょう。
【拭き取り化粧水の効果と正しいつけ方】
拭き取り化粧水は、古い角質の除去や軽めのメイクを落とす効果が期待できます。拭き取り化粧水は洗顔後に使うアイテムです。使う量は拭き取り化粧水のパッケージを確認してください。
- 洗顔後、コットンに拭き取り化粧水を多めに含ませる
- Tゾーン・鼻まわり・おでこなど汚れが溜まりやすいパーツを優しく拭き取る
- 顔全体を一通り拭き取る
- 保湿化粧水や美容液、乳液でお手入れする
拭き取り化粧水を使ったあとは、いつものお手入れをしてしっかり保湿します。拭き取り化粧水には美容成分が含まれているので、洗顔をやり直す必要はありません。
Q: インナードライも化粧水のつけすぎはNG?
A: インナードライの人も化粧水のつけすぎはよくありません。インナードライの場合は、保湿力が高い化粧水を使うようにしましょう。以下のようなタイプがおすすめです。
- セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分が配合されているもの
- アルコール不使用のもの
- 低刺激のもの
収れん化粧水や拭き取り化粧水にはアルコール成分が含まれているものも多いので、インナードライの人が使うのはよくないとされています。アルコール成分は肌の乾燥を促す恐れがあるため、できるだけ使用を避けた方がよいかもしれません。
化粧水はつけすぎず、適量を守って正しくつけましょう
化粧水をつけすぎると肌に必要な水分まで一緒に蒸発してしまい、肌荒れを引き起こすケースがあります。また、手やコットンの摩擦が刺激になって、肌トラブルが起こる可能性も。
化粧水のつけすぎは肌のバリア機能を低下させ、かゆみ・ニキビ・たるみなどを引き起こす可能性を高めます。また、肌の乾燥によってシワができたり皮脂の過剰分泌でテカりが生じたりすることも。
化粧水をつけるときは、1回につき500円玉程度の量を使いましょう。手またはコットンなど、何を使用するのかによってつけ方が異なるので、本記事で解説した正しいケア方法をチェックしてください。
化粧水のつけすぎに関するFAQも参考にして、すこやかな肌を手に入れましょう。
栗田優花
くりたゆうか※この記事は2023年02月02日に公開されたものです