「礼儀正しい」の意味・類語・英語表現は? 礼儀正しい人の特徴となる方法
「礼儀正しい」とは「礼儀をわきまえており、態度がきちんとしているさま」という意味。本記事では、「礼儀正しい」の類語や四字熟語、英語表現を紹介。また、礼儀正しい人の特徴とそうなる方法も解説します。
礼儀正しいといわれる人は、いったいどんな特徴を持っているのか説明することはできますか?
「礼儀正しい」の意味や特徴を知ることで、あなたも周りからの評判を上げることができるかもしれません。
今回は「礼儀正しい」という言葉の意味や類義語、礼儀正しい人の特徴などを紹介します。
「礼儀正しい」とは? 意味や類語、英語表現を紹介
まずは、「礼儀正しい」という言葉の意味や類語・四字熟語、英語表現などについて紹介します。
「礼儀正しい」の意味と例文
「礼儀正しい」という言葉の意味は、辞書によると以下のように説明されています。
れいぎただしい【礼儀正しい】
[形][文]れいぎただ・し[シク]礼儀をわきまえており、態度がきちんとしているさま。「店員が—・く応対する」
(『デジタル大辞泉』小学館 )
そもそも「礼儀」とは、「人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式。特に、敬意を表す作法」(『デジタル大辞泉』小学館 )という意味です。
つまり「礼儀正しい」とは、ルールや作法に則った行動ができる様子を表し、礼儀正しい人とはそれができている人を指すといえるでしょう。
使い方は以下の通りです。
例文
・わざわざお礼をしてくれるなんて、礼儀正しい人だ。
・2列に並んで電車を待つなんて、日本人は礼儀正しい。
・言葉遣いが丁寧で、礼儀正しい人だね。
「礼儀正しい」の類語・四字熟語
「礼儀正しい」の類語として、「折り目正しい」という言葉があります。
おりめ‐ただし・い〔をりめ‐〕【折(り)目正しい】
[形][文]をりめただ・し[シク]態度がきちんとしているさま。行儀作法にかなっているさま。礼儀正しい。「—・くあいさつする」
(『デジタル大辞泉』小学館 )
また、「礼儀正しい」に似た意味を持つ四字熟語は、「温文爾雅(おんぶんじが)」や「温良恭倹(おんりょうきょうけん)」などが挙げられます。
おんぶんじが【温文爾雅】
心がおだやかで礼儀にかない、文章、言語、風俗などのかどがとれて美しいこと。
(『四字熟語辞典』学研 )
おんりょうきょうけん【温良恭倹】
性質がおだやかで素直で、人にうやうやしく自分は謙虚なさま。
(『四字熟語辞典』学研 )
「礼儀正しい」の英語表現
「礼儀正しい」の英語表現には、一般的に「polite」が使われます。
politeは、礼儀正しい以外にも「上品な」「教養のある」「洗練された」「優雅な」などの意味を持つ単語です。
その他には、行儀が良いという意味の「well mannered」、丁寧という意味の「courteous」なども使うことができるでしょう。
例文
・You are polite.
(あなたは礼儀正しいです)
・She is well mannered.
(彼女は礼儀正しいです)
・She is soft spoken and courteous.
(彼女は穏やかに話す礼儀正しい人です)
礼儀正しい人の特徴
「礼儀正しい」という言葉の意味が分かったところで、続いては礼儀正しい人の特徴を見ていきましょう。
(1)あいさつやお礼を欠かさない
礼儀正しい人は、日常の礼儀としてあいさつやお礼を欠かしません。
どんな時も自然にあいさつできる人は、周囲に「礼儀正しい人」という印象を与えることでしょう。
また誰かに助けてもらった時は、感謝の言葉を伝えることも忘れません。
あいさつやお礼は、人間関係や社会生活を円滑にする作法として心得ているのでしょう。
(2)言葉遣いが丁寧
言葉遣いが丁寧であることも、礼儀正しい人の特徴として挙げられます。
状況に応じた敬語などを正しく使えることも、周囲へ好印象を与える要素。
美しい言葉遣いで相手に対する敬意を表すことができるのは、礼儀正しい人の特徴です。
(3)穏やかで落ち着きがある
礼儀正しい人は穏やかで落ち着きがあります。
何か問題が発生した場合も、冷静に対応することができるので、周りからも信頼されることが多いでしょう。
また仮に失敗してしまったとしても、謝罪やお礼を伝えることができるため、周囲に悪い印象を与えません。
(4)相手の立場に立って考えられる
礼儀正しい人は、相手の立場に立って考えるのが得意な傾向があります。
常に「相手はどうしてほしいのか?」を考えて行動するので、相手を敬う気持ちを感じさせ、それが礼儀正しい印象を与えることにもつながっているのです。
さらに空気を読むことにも長けています。そのため、集団で出しゃばることなく話し合いを円滑に進めていくことが得意です。
(5)気配りができる
気配りができることも、礼儀正しい人の特徴として挙げられます。
礼儀正しい人は、周囲に対して「失礼なことをしていないかな?」などといつも注意を向けているのです。
また、相手との適度な距離感を推し量ることも得意なので、不快な思いをさせることは少ないでしょう。
▶次のページでは、礼儀正しい人になる方法を紹介します。
礼儀正しい人になる方法
礼儀正しい人は、プライベートでも仕事でも、周りから好印象を抱かれやすいといえます。
ここでは、礼儀正しい人になるためのポイントを見ていきましょう。
(1)自分からあいさつをする
あいさつは礼儀の基本です。礼儀正しい人を目指すなら、まずは自分からあいさつすることを意識してみましょう。
その際、表情にも注意してみてください。せっかく自分からあいさつをしても、不機嫌な表情では好印象につながりません。
気持ち良く会話をスタートするためにも、笑顔で爽やかにあいさつしましょう。
(2)相手を敬う気持ちを忘れない
先輩・後輩、上司・部下という立場に関係なく、いつも相手を敬う気持ちを忘れないようにしましょう。
人として敬意を払う気持ちがあれば、乱暴な態度や汚い言葉遣いをすることはないはず。
常に相手の立場に立って考えようと意識することで、思いやりのある礼儀正しい人になれるでしょう。
(3)言葉遣いに注意する
丁寧な言葉遣いや正しい敬語は、相手に礼儀正しい印象を与えます。日頃から、言葉遣いにも注意を払いましょう。
例えば、人に何かをお願いする時には「大変恐縮ですが」と前置きを入れたり、目上の人に質問する時は「ご教示ください」という表現を使ったりするなど。言い回しを少し変えるだけで、ガラリと印象は変わります。
相手が目上の人の場合に限らず、どんな相手に対しても丁寧な言葉遣いを意識してみてください。
(4)美しい姿勢を意識する
言葉使いだけでなく、所作でも礼儀正しさは表れます。ぜひ、普段から美しい姿勢も意識してみてください。
背中に芯が通っているような美しい姿勢は、相手に好印象を与え、それが信頼感へとつながることもあります。
また、「体の姿勢」だけでなく、「心の姿勢」にも意識を向けてみましょう。
相手にうそをつかず誠実に対応しているか、相手を見下すような態度を取っていないかなどを意識することで、より礼儀正しさが身につくはずです。
礼儀正しい人は周囲に好印象を与える
礼儀正しい人は、周囲に好印象を与え信頼される存在です。
そんな礼儀正しさを身につけるには、日頃から言葉遣いや相手への配慮を意識することが大切。
今回紹介したポイントを参考にしたり、「すてきだな」と思う言葉遣いや気遣いをみつけたら、真似してみるのもおすすめです。
ぜひ礼儀正しい人を目指して、人間関係を円滑に進めましょう。
(髙橋めぐみ)
※画像はイメージです
※この記事は2022年03月22日に公開されたものです