AIにおける自然言語処理の分野で注目されているテキストマイニングツールには、無料で利用できるものから有料版のものまでさまざまなツールがあります。

DXに取り組む企業が増える中、マーケティングやコールセンター業務などにテキストマイニングツールを活用する動きもあります。

今回の記事では、そもそもテキストマイニングとは何なのか、無料で利用できるテキストマイニングツールもあわせて詳しく解説します。

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テキストマイニングとは

そもそも、マイニングとは日本語に直訳すると「採掘する」という意味をもつ言葉です。したがって、テキストマイニングとはテキスト(=文章)からさまざまなデータや情報を抽出する技術のことを指します。

たとえば、「私の名前は山田一郎です。血液型はO型で、今年で35歳になります。出身地は東京都で、現在は千葉県に住んでいます。」というテキストがあったとします。この中には、氏名、血液型、年齢、出身地、居住地の5つのデータが含まれていることが分かります。

しかし、日本語が分かる私たちにとっては、どれが重要なデータなのかを判断することは簡単ですが、コンピュータが判断することは決して容易ではありません。正確にデータ要素を抽出し、さまざまな用途に役立てられるのがテキストマイニングという技術なのです。

無料版と有料版の違い

テキストマイニングの機能が利用できるツールやシステムにはさまざまなものがありますが、大きく分けると無料で利用できるものと有料版のものが存在します。

無料版のツールは実装されている機能が限定的で、テキストマイニングの精度が低いものが多い傾向にあります。これに対し、有料版にはそのような制限がなく、テキストマイニングとしての機能をフルに活用できるものが多いことが特徴です。

テキストマイニングを活用する用途によっては、無料版で十分なケースもあります。しかし、本格的なマーケティングやコールセンター業務の効率化を目的として導入するのであれば、有料版でなければ対応が難しい場合もあるでしょう。導入する際はどのような用途で使用するのか、費用対効果も含めて入念に検討する必要があります。

無料で利用できるテキストマイニングツール5選

いきなりコストをかけることは難しいので、まずは無料で利用できるツールから検討してみたいという方もいるのではないでしょうか。そこで、ここからはおすすめの無料テキストマイニングツールを5つ紹介します。

1、AIテキストマイニング by ユーザーローカル

「AIテキストマイニング by ユーザーローカル」は、株式会社ユーザーローカルが提供している無料のテキストマイニングツールです。

10,000文字までのテキストマイニングは、ユーザー登録なしで、無料で利用できます。また、ユーザー登録をすれば10,000文字を超えるテキストマイニングも利用可能。ソフトウェアをPCにインストールする必要がなく、Web上で手軽に利用できるのが大きなポイントです。

文中に出てくる単語の出現頻度を可視化する機能が搭載されており、初めてテキストマイニングツールを利用する方でも操作がしやすく、分かりやすいツールといえるでしょう。

2 、KH Coder

「KH Coder」はオープンソース型のテキストマイニングツールで、PCにソフトウェアをインストールして利用します。

KH Coderを利用するための詳細なチュートリアルがスライドで解説されているほか、オンデマンド型の動画セミナーも定期的に開催。初めて利用する方でも、解説を参考にしながら進めていけるため安心です。KH Coderを活用したさまざまな研究事例も公開されているため、具体的な用途が分からない方にとっても参考になるはずです。

3、統計ソフトR

「R」はオープンソース型の統計ソフトです。本来は統計データの分析・解析を行う用途として開発されましたが、テキストマイニングツールとしても利用が可能です。ただし、「R」というプログラミング言語の知識が求められるため、初心者にとっての難易度は高いツールといえるでしょう。

公開されているサイトでは簡単なチュートリアルから分析手法まで解説されているため、勉強しながらテキストマイニングの理解を深めることもできます。

4 、eCab

「MeCab」は、京都大学情報学研究科と日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所の共同プロジェクトを通して開発された、オープンソース型のテキストマイニングツールです。

名詞や動詞、接続詞など、文章を構成する最小単位の言葉に分ける形態素解析に利用でき、特定の単語や固有名詞などを分類するときに便利です。

5 、UMAN

JUMANもMeCabと同様、オープンソース型のテキストマイニングツールです。京都大学大学院の黒橋・河原研究室で日本語の形態素解析用ツールとして開発されました。Wikipediaから抽出した辞書も追加できるなどの特徴があります。

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テキストマイニングの活用事例4つ

テキストマイニングツールで抽出したデータは、具体的にどのような用途に役立てられるのでしょうか。代表的な4つの事例を紹介します。

1、SNSでのトレンド分析

SNSによって誰もが手軽に情報を発信したり共有したりすることが可能になりましたが、今、世界で何が注目されているのかを表すトレンド機能を利用している方も多いのではないでしょうか。たとえば、ドラマや映画、ニュース、音楽、話題の人物など、特定のキーワードがどの程度の頻度でSNSに投稿されているのかを分析するために、テキストマイニングは欠かせません。

2、マーケティング

SNSや口コミサイトなどの投稿内容を、マーケティングに活かす事例もあります。自社の商品名やサービス名をもとにテキストマイニングを行い、ユーザーが満足している点や不満を感じている点を抽出し、次の商品開発や改善に活かすことができます。

メーカーや企業がユーザーからの相談窓口を設置していても、クレームや意見が届くのはごく一部に過ぎません。ユーザーが潜在的に抱えている不満をキャッチアップするために、SNSや口コミサイトの意見がマーケティングにおいて重要な役割を果たします。

3、コールセンター業務の効率化

コールセンターにおいては、担当者とユーザーの1対1でのコミュニケーションが基本となるため、第三者が内容を把握しづらい傾向にあります。

そこで、音声認識の技術を活用して会話の内容をテキスト化したうえで、テキストマイニングによってどのような問い合わせが多いのかを分析することが可能です。問い合わせに対して、どのような回答をした場合にユーザーが納得する傾向があるのかも分析でき、コールセンターにおける対応品質改善に役立つでしょう。

コールセンターの担当者が都度問い合わせ内容を記録する必要もなく、業務負担の軽減につながるメリットもあります。

4、社内における業務のナレッジ蓄積

社内でやり取りされるメールやチャットの内容から、テキストマイニングによって業務上のナレッジを共有することもできます。属人的な業務でマニュアルや業務フローが確立されていない場合、テキストマイニングによって業務に必要なデータやナレッジが蓄積されれば、新人教育や業務の引き継ぎなども効率化されるはずです。

アイデア次第で活用の幅が広がるテキストマイニングツール

テキストマイニングツールにはさまざまな活用方法があり、アイデア次第であらゆる業種・職種に対応できます。DXに取り組む企業が増え、テキストマイニングツールの需要は今後も増えていくことでしょう。

テキストマイニングツールには無料版と有料版のものが存在しますが、使用用途によっては無料版で十分というケースもあります。一方で導入の効果をより発揮させるには有料版を使用するのがおすすめです。

自社にマッチしたテキストマイニングツールを選ぶためにも、ぜひ下記より各製品の資料を請求し、比較検討してみてはいかがでしょうか。

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