社内外を問わないシームレスなコミュニケーション改革の実現

スピードが要求されるビジネスでは、スマートフォン・携帯電話と固定電話、内線と外線といった違いを問わず、いつでも、どこからでも、つながりたい相手と直接会話ができることが重要だ。そこで求められるのが、社内コミュニケーション基盤のFMC化(Fixed Mobile Convergence:モバイル通信と有線通信の融合)である。ネクストジェンの「U3 Voice(ユーキューブ・ボイス)」はこのほど、auスマートフォンとオフィスの電話が内線ダイヤルでつながるKDDIのFMCサービス「KDDIビジネスコールダイレクト」の中堅・中小企業向けクラウド型PBX(Private Branch eXchange:構内交換機)ソリューションとして採用され、提供が開始された。この新サービスの市場拡大にかける思いを、両社のキーマンが語り合った。

ビジネス領域のコミュニケーションで最も重要なのは"会話"による意思疎通

――モバイルがビジネスに変革を起こしていると言われますが、その動向をどのようにとらえていますか。

株式会社ネクストジェンマーケティング推進室 室長
牧野 俊雄氏

牧野氏:おっしゃるとおり、スマートフォンや携帯電話の爆発的な普及、LTEを含めた通信環境の改善によって、企業におけるモバイル活用が本格化してきました。これまで分離していたパソコンと電話、コンピュータネットワークが融合し、ワークスタイル変革やテレワークを推進する原動力になっています。

――そこで最も重要なことは何でしょうか。

牧野氏:高品質で利便性の高い音声通話をサポートすることです。確かに昨今の高機能なスマートフォンを使えば、メールの送受信やファイル共有なども簡単に行えますが、ビジネス領域のコミュニケーションはそれだけでは不十分です。お客様からのお問い合わせに早急にお答えしなければならない、上司と対処を打ち合わせるといった際に、直接的な会話でなければ伝わらないような細かいニュアンスもあります。そこに"電話"機能をうまく活用していくことの大きな意義があると考えています。

KDDI株式会社 ソリューション推進本部 クラウドソリューション部 副部長 室橋 克典氏

室橋氏:私たち通信キャリアの立場からも、その点に関しては大きく共感するところです。実際、コミュニケーションの主流がメールやソーシャルメディアに移ってきたと言われる中でもビジネスコールのトラフィックはまったく減っておらず、常に一定の需要があります。特にIPベースの通話に関しては、現在も増加傾向にあるほどです。

五十嵐氏:そこにモバイルと固定電話の両方をワンストップで提供できるKDDIの強みを発揮できると考えています。auスマートフォンとオフィスの電話が内線ダイヤルでつながる「KDDIビジネスコールダイレクト」は、まさにその強みを体現したものです。モバイルと固定電話を問わず、マルチデバイスで利用可能な"ボイスクラウド"として本格的なFMCサービスを展開し、大企業から中堅・中小企業まで、すでに約4,000社(2014年10月時点)のお客様にご利用いただいています。

林氏:これまでモバイルから固定電話への発信は割高になるため、どうしても通話を控えてしまう場面がありましたが、内線ダイヤルでつながるとなればコストを気にする必要がなくなり、社内と社外をシームレスに統合したコミュニケーションが活性化します。ビジネスのアジリティ(俊敏性)を高めていく、大きな効果が期待できます。

中堅・中小企業のコスト要件に応えるシンプルなクラウドPBX

――"ボイスクラウド"というキーワードをいただきましたが、これがKDDIとネクストジェンの接点となったのですね。

KDDI株式会社 ソリューション推進本部 クラウドソリューション部 プロダクト2グループリーダー 五十嵐 恒彦氏

室橋氏:現在、「所有から利用へ」という時代の流れのなかで、ICTを支えるさまざまなインフラのクラウド化が進んでいます。PBXも例外ではなく、そのニーズにお応えするべくKDDIとしても準備を進めてきました。ただ、私たちが提供しているクラウドPBXはかなり本格的な高機能を搭載したもので、大企業のお客様の要件にはフィットするのですが、中堅・中小企業のお客様にとってはコストが見合わないという事情がありました。そこに登場してきたのが、ネクストジェンの「U3 Voice」だったのです。

牧野氏:ネクストジェンでは通信キャリア様向けのさまざまなソリューションを提供してきた実績を活かしたクラウドサービスに注力しています。U3 Voiceはその一環として開発したので、単なるIP電話のアプリケーションではなく、クラウドPBX機能と連携したFMCソリューションです。U3 Voiceを商品化するにあたり、繰り返しマーケティングリサーチを行ってきたのですが、そこで一番引きが強かったのが中堅・中小企業のお客様でした。具体的には従業員数300名から1000名以下の企業です。この層のお客様は、大規模ユーザーのような高機能やカスタマイズはあまり求められないのですが、ビジネスフォンの延長線でクラウドPBXの導入をとらえており、室橋さんがおっしゃるようにコストが非常に重要な要件となります。シンプルさを追求してきたU3 Voiceは価格面でも強い競争力を持っていると自負しており、KDDIビジネスコールダイレクトの拡販にも貢献できると考えています。

五十嵐氏:KDDIにとっても、従業員数300~1000名規模のお客様にKDDIビジネスコールダイレクトのマーケットをさらに広げていくことはかねてからの大きな課題であり、そこに向けてU3 Voiveは高い訴求力を持ったツールとなります。単なる商材の1つとしてKDDIビジネスコールダイレクトにU3 Voiceを組み合わせるだけでなく、ボイスクラウドの世界でシナジーを発揮するトータルコミュニケーションとして、業界の一歩先を行く付加価値サービスを提供していけたらと考えています。

共にテクノロジーとサービスの融合を進め日本企業の"働き方"を変えていく

――KDDIビジネスコールダイレクトにU3 Voiceを組み合わせることで、ユーザー企業にどんなメリットを提供していくのでしょうか。

株式会社ネクストジェン クラウドサービス事業本部 副本部長 林 邦洋氏

林氏:先述したモバイルからも内線電話を使えるといった利便性の向上はもちろんですが、固定電話と同等のセキュリティを担保できることが大きいと考えています。IPをベースにした一般的な音声通話のアプリケーションでは第三者に傍受されるリスクがありますが、KDDIビジネスコールダイレクトでは同じIPを使っていても、インターネットとは異なる回線でパケットをやりとりしているため、盗聴の心配はありません。また、IT管理の専任者を置けない中堅・中小企業の場合、オンプレミス型のIP-PBXの自社運用に比べて、セキュリティ対策が施されたデータセンタで運用するU3 Voiceのほうが、安心してご利用頂けるのではないでしょうか。

五十嵐氏:セキュリティに加え、通信キャリアが提供するソリューションとして音声品質にもこだわりました。可能な限り遅延を抑える配慮もその1つです。U3 Voiceを介していったんセッションを確立した後は、ポイントツーポイントで直接パケットをやりとりして通話することができる仕組みを、ネクストジェンと共同で実現しました。

林氏:KDDIのご要望を受けながら、ネクストジェンとしても今後さらに、さまざまな新技術の開発にチャレンジし、U3 Voiceに実装していきたいと考えています。

室橋氏:それはとても心強いですね。実はKDDIでは、現在FMCという呼び方はあまり行っておらず、「Multi-Use(マルチユース)」「Multi-Network(マルチネットワーク)」「Multi-Device(マルチデバイス)」の3つの頭文字からなる「3M戦略」を前面に打ち出したビジネスを推進しています。スマートフォンやタブレットなどお好みのデバイスから、よりつながりやすい、最適なネットワークを介し、魅力的で多彩なサービスやコンテンツをシームレスに利用いただける通信環境をお届けするというものです。この3M戦略をさらに強力に推進していく上でのパートナーとして、ネクストジェンの今後の取り組みに期待しています。

牧野氏:少子高齢化の進展によって労働力が低下していく日本において、ホワイトカラー層をはじめとするビジネスマンの生産性向上やダイバーシティ(多様性)への対応は、もはや不可欠です。こうしてKDDIと連携できることは、ネクストジェンにとって大きなビジネスチャンスでもあり、一緒になってボイスクラウドを舞台としたテクノロジーとサービスの融合を進め、日本企業の"働き方"を変えていきたいと考えています。

「U3 Voice」の詳細はこちらからダウンロードできます。

スマートフォンを社内電話システムに取り込み、内線通話を無料とするだけでなく、外線発信のコスト低減にもつなげることができる「U3 Voice(ユーキューブボイス)」の特徴と、その活用方法について紹介したい。

3つのポイント

・スマートフォンのビジネス利用によるワークスタイル変革
・外線電話のコスト低減
・内線電話無料

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