近年、仮想化の急激な普及・拡大により、増大する仮想マシンのデータ保護が新たな課題として持ちあがっています。特に仮想マシンのバックアップ(VM バックアップ)は、あらゆる規模の企業における必須の検討事項となっています。 それには、2 つの理由があります。

1つ目の理由は、従来型のバックアップでは仮想インフラストラクチャのリソースをあまりにも大量に消費してしまうことです。これは、CPU、メモリ負荷、ネットワークとストレージのI/O が同時に発生し、ボトルネックを生じさせることになります。ネットワークファブリックとストレージファブリックの全体からバックアップデータを取得することは、小さなタスクではありません。従来型のバックアップエージェントを使用して、1 台の物理サーバ上にある20~30 個の仮想マシンのバックアップをイーサネットポートとファイバー・チャネル・ポートのどちらかまたは両方を経由して実行する場合、特に毎日バックアップを実行するスケジュールを設定した際には、限られた期間内にバックアップを完了するのはほぼ不可能です。

図1: 同じバックアップジョブをAcronis vmProtect 7 で実行した場合、競合他社製品と比較して、消費されるCPU サイクルは半分になり、時間は約半分に短縮されます。(左:vmProtect 7、右:Competition)

2つ目の理由は、仮想化により、より効率的なバックアップを実行できる可能性が広がるためだ。VMware vSphereのスナップショット機能のような技術をゲストOS統合およびChanged Block Tracking(CBT)と組み合わせて使用すると、従来よりも高速で容量効率に優れ、簡単に実行できるバックアップを作成できる。この分野における主要なベンダーは、バックアップからの即時起動、操作が簡単なレプリケーションやデータ移動などの機能を通して、仮想環境におけるバックアップ機能を大幅に拡張している。

仮想化時代になってバックアップが変化したことは、驚くことではない。仮想環境のバックアップは、汎用性が高く、専門家でなくても使用できる簡単なツールセットへと急速に変化した。今では、多くの可能性を提供できるバックアップによって、管理者は継続的なデータ保護を実現しながら、VMの再利用と転用を簡単に行えるようになっている。

このことを踏まえ、Acronisでは過去数年に渡って仮想データプロテクションの市場を注意深く観察してきた。対抗するベンダー同士がどのように競争しているか、またどのベンダーが主導権を握っているかに注目。さらに、実践的なテストによって特定のベンダー製品の能力をより詳しく分析してきた。

少し前に、Acronis vmProtect 6(*1)の性能を評価するため、最も近い他社製品との比較を行い、パフォーマンスの点で大きな優位性があることを確認している。過去6カ月間で、仮想インフラストラクチャ自体とバックアップベンダー製品の両方に多数の機能が実装され、ベンダー製品のパフォーマンスが大幅に向上しても、Acronisでは効率最適化が限界に近づくにつれ、製品間でのパフォーマンスの差はほとんどなくなると予想していた。

(1)(1)Acronis vmProtect 6 は日本では販売されていない

しかし2011年に、これらの製品の一部に対して、Acronisが実施したテストの結果、ある実測に問題のあることがわかった。テストした製品間で、仮想インフラストラクチャにおける使いやすさとリソース使用量が、大きく異なっていたのだ。Acronisではこの点を考慮し、また新しいベンダー製品に対応するために、テストの見直しを行った。この見直しでは「仮想インフラストラクチャの保護を行う際に、製品間でリソース効率と使いやすさに関して違いがあるのか、また違いがある場合はそれがユーザーにとってどのような意味があるのか」という点に注目した。

この結果、見直し後のテストでは何が明らかになったのか。

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