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今回は、封筒、履歴書のテンプレートを「Illustrator CS4」を使って作成してみた。デザイン性のあるオリジナルの封筒はやはり目を引くし、オリジナリティのある履歴書は、自己の個性をアピールするいいキッカケになるかもしれない。


オリジナル封筒を作ってみる

以下の記事の要領で封筒を作れば、市販のさまざまなA4用紙でオリジナリティー豊かな封筒を作ることができる。ただし、あまり厚手の用紙を利用すると組み立てが難しく、重い封筒となり郵便料金が高くなってしまうので注意が必要。なお、郵便物には定形と定形外サイズがあり、定形サイズ内に収めることで郵便料金を安くすることができる。ちなみに、定形郵便物のサイズは、最大で235mm×120mm、最小で140mm×90mmとなっており、A4用紙1枚で作成出来る最大サイズはのりしろ等を考慮すると、おおよそ185mm×120mm程度となる。
●参考リンク(定形・定形外郵便物のサイズ)

作り方

ここでは余裕を持たせた155mm×120mmの横長封筒を作成することにした。 まず「Illustrator CS4」上で矩形(a)を作成する。

     
矩形(a)

封筒サイズとなる155mm×120mmの矩形を作成

続けて以下のように、(a)に合わせて(b)、(c)、(d)の矩形(のりしろや折り返し部分)を作成し、(a)の矩形に「スナップ」させ、封筒の骨格を完成させる。

a: 155mm×120mm
b: 155mm×95mm
c: 155mm×40mm
d: 25mm×120mm

横幅を155mmと設定したのは、左右折り返しののりしろ部分を最低でも25mmぐらいは確保したいから。目安としては表側(a)と裏側(b)をほぼ同一サイズとし、折り返しのフラップ部分(c)を40mmとすれば、おのずと求めるサイズを割り出すことができる。155mm×120mmの封筒で換算すると、封筒の表、裏部分がそれぞれ155mm×120mm、155mm×95mmの寸法となり、155mm×40mmのフラップを合計して155mm×255mmとなる。あとはサイドの折り返しのノリシロ25mm(左右合計で50mm)程度を加えれば、205×255mmとなり、A4に収まる形になる。この計算方法を目安に色々と工夫してみるとオリジナリティー豊かな封筒を作成することができるはず。

作図が完了したら、コーナーポイントを5mm程度内側に移動させる。これにより組み立てを綺麗に行う事ができる。

コーナーポイントを内側に移動させることで組み立てやすくする

あとは「デザイン処理」してからプリントアウトし、下図の手順で折り込み、のり付けすれば完成。最後の折り返し部分にコーポレートカラーなどで色ベタを作成し、白ヌキで社名と住所などを配置すると収まりがよいだろう。

左右のフラップ(のりしろ)を折り返す

下のフラップを折り返す。この時、先に折り返している左右のフラップとの重なり部分をのり付けする

上のフラップを折り返し、手紙を入れてのり付けすれば完成

最終的な展開図では必要最低限のアタリ線を配置し、プリントアウト後に切り取った場合、できるだけ余計な線が残らないようにすると良いだろう。必要に応じて表面にキャラクターやイメージイラスト、あるいは写真などを10~20%程度の透明度で配置してみても面白いと思う。

裏面上側のフラップを色ベタのデザインとした例

キャラクターの配置例

なお、郵便番号枠については、以下の情報をもとに作成した。
●参考リンク(郵便番号枠)


履歴書を作ってみる

履歴書は企業や学校など様々なところで独自の仕様書を指定している場合が多いので、汎用的なモノを作成してみた。ただし、修正が簡単に行えれば汎用性が更に高まるので、項目ごとにレイヤーに分けることで、項目の調整が簡単に行えるようにした。履歴書は提出先により固有の項目が追加されている場合がある。必要に応じてイレギュラーの項目が発生しても、レイヤー割れした基本項目の複製などから、素早く目的の体裁に対応した履歴書を作成することができる。


作り方

下図のように、項目ごとにレイヤーに分けて作成する。

  

完成図がこちら

氏名・住所欄

学歴欄

職歴欄

免許・資格欄

志望動機欄

「Illustrator CS4」であれば項目の追加などにより増えた分は、「アートボードを追加」することで複数ページへ簡単に変更することができる。なお、学歴、職歴欄、免許・資格、志望動機のそれぞれの罫線は9mm幅とした。

(マイコミジャーナル広告企画)


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