前回はオンライン会議の自動録画を紹介しましたが、現在のMicrosoft Teamsでは再生機能も強化されています。今回は録画した動画の再生機能について紹介します。
オンライン会議を録画したデータの保存場所
カレンダーに予約したオンライン会議を開始して録画した時、録画した動画データは、チャット画面から再生できます。また、トランスクリプト(文字起こし)を有効化している時は、自動文字起こしした文書も閲覧またはダウンロードできます。
(1)Teamsの「チャット」をクリック。
(2)録画した会議のチームをクリック。
(3)トランスクリプトの文書。
(4)録画データ。
トランスクリプトと動画はクリックして開けます(詳細な操作手順は後述)。 また、動画のデータは、録画を開始したユーザーのOneDrive for Businessにある「自分のファイル」内の「レコーディング」フォルダに保存されます。
(5)録画データの保存フォルダ。
(6)保存した録画データ。
録画データは会議の参加者全員が閲覧できますが、ダウンロードできるのは会議を介したユーザーと会議の主催者のみです。
ここで注意すべきは、「動画の保存先は録画を開始したユーザーのOneDriveフォルダである」ということです。
例えば、会議の開始と同時に録画するようにカレンダーに会議を登録した時、主催者よりも別のユーザーが先に会議に参加すると、主催者ではなく最初に会議に参加したユーザーのOneDriveに録画データが保存されます。
なお、カレンダーに登録せずに開始した会議の録画は、OneDrive for Businessではなく、SharePointのチームの共有フォルダに保存されます。
トランスクリプトの活用
チャット画面からトランスクリプト(文字起こし)文書も活用できます。
年々精度が良くなっているとはいえ、言葉の誤認識もまだまだ多いので、議事録として残す際は最終的に人手による校正が必要でしょう。
(1)トランスクリプトのアイコンをクリックしてTeams上で閲覧。
(2)「…」(その他)ボタンをクリックしてメニューを表示。
(3)トランスクリプトの文書のダウンロードまたは削除メニュー。
トランスクリプトは文書ファイルとして、「.docx」形式(Word文書)または「.vtt」形式(動画の字幕情報文書)でダウンロードできます。
トランスクリプトをTeamsで開くと次のような表示になります。
(4)「レコーディングと文字起こし」タブが開く。
(5)トランスクリプトを表示。
(6)トランスクリプトを文書ファイルとしてダウンロード。
(7)トランスクリプトを削除。
動画の再生とトランスクリプト
チャットページからオンライン会議の録画を開くと、動画の再生ページに遷移します。このページでは、トランスクリプトだけスクロールすることもできます。
トランスクリプトの表示位置と動画の再生位置がずれている時は、「ビデオに同期」をクリックすると動画の再生位置にトランスクリプトの表示位置を合わせることができます。
(1)再生ボタン。
(2)動画のダウンロード(主催者または録画開始者のみ)。
(3)「トランスクリプト」表示ボタン。
(4)トランスクリプトを表示。
(5)「ビデオに同期」ボタン。
動画の保存期間を変更
初期設定では、会議の録画データは60日後に自動削除されるようになっています。再生ページのメニューでは、自動削除の期限延長や日付の指定ができます。
(1)「○○日で有効期限が切れます」をクリック。
(2)有効期間の変更メニュー。
動画の内容説明を設定
動画には、オンライン会議の概要や開催日、参加者などといった説明文を設定できます。
(1)「このビデオの内容説明を追加する」をクリック。
(2)説明分の入力フォーム。入力したテキストを太字にするなど強調できる。
(3)「チェックマーク」をクリックして保存。
動画にコメントを記入
動画には、WordやExcelで使うようなコメントも入力できます。動画に関するコメントはテキストチャットのように参加者間で共有できます。
(1)「コメント」をクリック。
(2)「+新しいコメント」をクリック。
(3)コメント文を入力。
(4)コメントを送信。
動画にチャプターを設定する
長い動画の場合は、動画にチャプター(章)を設定して目次を作ると、オンライン会議中の特定の話題を確認しやすいです。
チャプターを付ける位置で動画を一時停止してから、チャプターのタイトルを付けてください。
(1)「チャプター」をクリック。
(2)チャプター名(見出し)を入力。
(3)チャプターの開始位置の時間を微調整。
(4)「チェックマーク」をクリックして保存。
(5)新しいチャプターを追加する。
(6)登録した複数のチャプターをクリックして、任意のチャプター位置から動画を再生できる。
初期のTeamsの会議録画機能はそれほど使いやすいものではありませんでしたが、Teamsも日々進化しています。使いやすくなった会議録画をぜひ積極的に活用してください。