Microsoftは5月12日(現地時間)、Microsoft Edgeの最新のベータ版となるバージョン137をリリースした。そのリリースノートで同社は、5月中旬から後半にかけて、Edgeからイメージ エディターを含む複数の機能を削除する計画を明らかにした。
機能強化の一方、重要度の低い機能が次々と退場
現行のMicrosoft Edgeの最新版は2025年5月1日にリリースされたバージョン136だが、Edge Insiderプログラムではテスト用にそれよりも新しいバージョンが公開されている。Microsoftは5月12日にBetaチャネル向けにバージョン137(バージョン137.0.3296.16)をリリースした。
このリリースはピクチャー・イン・ピクチャー プレーヤーの強化をはじめとする機能強化を含んでいるが、その一方で既存のいくつかの機能の非推奨化も発表された。
具体的には、次の機能が非推奨となった。
- イメージ エディター
- イメージ ホバー メニュー
- ミニ メニュー
- 超解像度ビデオ
- ウォレット ハブ
イメージ エディターは、Webページ上の画像をブラウザ上で直接編集したり、クリップボードにコピーしたりできる機能。イメージ ホバー メニューは、画像右上に表示される小さなアイコンのメニューで、サイドバーでその画像を検索にかけられる。ミニ メニューはテキストを選択した際に現れるポップアップメニューで、テキストのコピーやWebでの検索などのメニューがクリックしなくても表示される。
超解像度ビデオは、AIを使ってローカルでビデオの解像度を向上させる機能。十分な性能のGPUを搭載している場合に利用できる。ウォレット ハブは、クレジットカード情報や個人情報を一元管理し、オンラインショッピング時の入力を補助する機能である。
なお、ウォレット ハブの削除に伴って、Edgeの設定メニューからは「ウォレット」の項目が削除され、新たに「パスワード/個人情報/支払い情報の管理」セクションが追加される。ユーザーは、パスワードや個人情報、クレジットカード情報などを、ウォレット ハブに代わってこのセクションで一元的に管理できる。
5月中旬から後半にかけて順次削除
これらの機能は、5月中旬から後半にかけて順次削除される。Microsoftは、この変更はユーザーエクスペリエンスの向上とブラウザの簡素化が目的だと説明している。
これらの機能は段階的にロールアウトされるので、すべてのユーザーに一斉に適用されるわけではない。そのため、一部のユーザーには新しい設定がまだ表示されていない可能性がある。
Edge バージョン137のベータ版は、Microsoft Edge Insiderのページからダウンロードできる。2025年5月29日の週には、正式版としてStableチャネルにリリースされる予定である。